切開ラインは、目頭にアイラインを少し描き足すことで、目の横幅を広く見せたり、目元を引き締めたりするアイメイクのテクニックです。しかし、描き方を間違えると目頭だけが黒く浮いたり、目元が不自然に見えたりすることもあります。特に蒙古襞(もうこひだ)がある人や、一重・奥二重の人は、一般的な目頭メイクをそのまま取り入れても思いどおりに仕上がらない場合があります。
2026年9月25日に公開されたメディカルブローの美容コラムでも、蒙古襞やまぶたの形に合わせた切開ラインの調整方法、失敗例と対処法が取り上げられています。大切なのは、目頭を黒く囲むことではなく、本来の目の形を生かしながら必要な部分だけを補うことです。
【基本を解説】切開ラインとは?目頭メイクでどんな効果がある?

切開ラインとは、目頭にアイライナーで短い線を描き足し、目の横幅や目元の印象を変えるメイク方法です。目頭を切開したようなシャープな形を演出することから、この名前で呼ばれています。
美容整形の目頭切開とは異なり、メイクによる視覚的な演出なので、クレンジングで落とせることも特徴です。
切開ラインを入れると目元はどう変わる?主な効果は次の4つです。
- 目頭側に視線を誘導し、目の横幅を強調する。
- 目元の輪郭を引き締め、シャープな印象にする。
- 目と目の間のバランスをメイクで調整する。
- アイシャドウやまつ毛のメイクと組み合わせ、目元に立体感を与える。
特に目と目の間が広く見えることが気になる人には、目頭側に少しアクセントを加える方法が選択肢になります。
一方、もともと目と目の間が近い人や、目頭の形に左右差がある人は、ラインを足すことで片側だけが強調される可能性があります。
2026年に意識したいのは「描き込む」より「なじませる」こと目頭を黒いラインで囲むようなメイクは、目の形によっては人工的に見えやすくなります。
2017年6月29日に資生堂の美容情報メディア「Beauty Journey」で公開された記事では、資生堂ヘアメイクアップアーティストの廣瀬友理子さんが、自然な目頭切開ラインの描き方を紹介しています。
同記事の要点は、ペンシルアイライナーで目頭のキワを整えた後、リキッドアイライナーを目頭の先端に少しだけ置くこと。そして、目頭を囲むような「く」の字を避けることです。
この考え方は、2026年のメイクにも取り入れやすいものです。
目頭の形を大きく変えようとするのではなく、もともとの輪郭を生かして線を足す。そのほうが、近くで見ても違和感の少ない仕上がりを目指せます。
【実践編】切開ラインの正しい書き方!ペンシル・細いアイライナー・アイシャドウの使い分け
切開ラインを自然に仕上げるには、最初からリキッドアイライナーで濃い線を描かないことがポイントです。
ペンシルで輪郭を整え、必要に応じて極細リキッドを重ねる方法なら、濃さや長さを調整しやすくなります。
STEP1:鏡で目頭の形を確認する最初に、鏡を正面に置き、目を自然に開いた状態で目頭を観察します。
確認したいのは次の3点です。
- 目頭の先端がどの程度見えているか。
- 目頭に蒙古襞がかぶさっているか。
- 上まぶたのラインがどの方向に伸びているか。
目を閉じた状態だけで判断すると、実際に目を開いたときにラインが隠れてしまうことがあります。
正面だけでなく、少し顔の角度を変えて見ておくと、描き足す位置を決めやすくなります。
STEP2:ペンシルアイライナーで目頭のキワを整える最初に使いたいのは、柔らかく描けるペンシルアイライナーです。
ブラックよりもブラウンやグレージュなどの肌になじみやすい色を選ぶと、線だけが目立つのを防ぎやすくなります。
描くときは、一度に長い線を引くのではなく、目頭のキワに短い線を少しずつ足していきます。
資生堂のヘアメイクアップアーティストによる解説でも、ペンシルを使って目頭のキワを整え、斜めから筆先を入れる方法が紹介されています。
STEP3:細いリキッドアイライナーで先端を補うペンシルで形を整えたら、必要に応じて細いリキッドアイライナーを使います。
ここで重要なのは、目頭の先端に筆先を置くようにして、ごく少量だけ色を足すことです。
太い線を一気に描くと、目頭だけが強調されてしまいます。
筆先が細いタイプなら、微調整もしやすくなります。力を入れず、線を描くというよりも小さなアクセントを加える感覚で使いましょう。
STEP4:アイシャドウで境目をぼかす最後に、肌なじみのよいブラウンやグレージュのアイシャドウを使います。
小さなブラシに少量取り、目頭のラインの周辺に薄くなじませると、アイライナー特有のくっきりした印象を和らげられます。
アイシャドウは、ラインを描くためだけでなく、目頭周辺の陰影を自然につなげるためにも使えます。
アイテム別の特徴と使い分け| アイテム | 特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| ペンシルアイライナー | 柔らかく描ける | 最初の輪郭づくり |
| 極細リキッド | 細かな調整がしやすい | 目頭の先端のアクセント |
| ジェルアイライナー | なめらかな描き心地 | 繊細なラインの補強 |
| ブラウンアイシャドウ | 境目をぼかしやすい | 自然な陰影づくり |
| ハイライト | 光を加えられる | 目頭を明るく見せる |
初心者には、ペンシルとアイシャドウの組み合わせがおすすめです。 最初から濃いリキッドで完成させようとせず、薄い色から調整していくと失敗しにくくなります。
【目の形別】蒙古襞あり・一重・奥二重・二重に合う切開ラインの書き方
切開ラインは、目の形によって見え方が変わります。
特に重要なのが蒙古襞の有無と、目を開けたときに目頭周辺の皮膚がどの程度重なるかという点です。
蒙古襞がある人は短く控えめに蒙古襞とは、目頭を覆うように存在する皮膚のひだです。
蒙古襞の張りが強い場合、目頭の先端が皮膚に覆われ、丸みのある印象に見えることがあります。
このタイプの人が、蒙古襞を無視してラインを長く伸ばすと、皮膚の上に黒い線だけが浮いたように見えることがあります。
自然に仕上げるためには、次のポイントを意識しましょう。
- 目頭の自然なカーブを優先する。
- ラインを長く伸ばしすぎない。
- 下側まで濃く囲まない。
- ラインが隠れる場合は、無理に描き足さない。
蒙古襞があるからといって、切開ラインが絶対に似合わないわけではありません。目頭の形を生かした短いアクセントや、アイシャドウによる陰影づくりでも印象を調整できます。
蒙古襞がない人は本来の目頭の形を生かす蒙古襞の張りが弱く、目頭の形が見えやすい人は、目頭の自然な輪郭に沿って控えめに描く方法が向いています。
ただし、もともと目頭の形がはっきりしている場合は、ラインを長く描き足す必要がありません。
目頭の先端を必要以上に尖らせず、上まぶたの延長としてなじませることを意識しましょう。
一重の人は目を開けた状態で確認する一重の場合、まぶたの厚みや皮膚の重なりによって、目頭に描いたラインが隠れることがあります。
そのため、目を閉じて描いた後は、必ず目を開いて仕上がりを確認します。
一重の切開ラインでは、濃い線を描き込むよりも、目頭のキワに細いアクセントを加える方法が自然です。
目頭にラインが残りにくい場合は、アイシャドウで陰影をつけるだけでも十分です。
奥二重の人は目頭側の重なりに注意奥二重は、二重の幅が狭かったり、まぶたの皮膚が二重ラインにかぶさったりする目の形です。
特に目頭から中央部分は、アイラインを描いても皮膚に隠れてしまう場合があります。
資生堂の2025年12月公開のアイメイク解説でも、奥二重の場合はまぶたが重なる部分に太いラインを引かず、目を開いたときに見える位置を確認することが紹介されています。
切開ラインについても、目頭側に色を重ねすぎず、必要な部分だけを細く補うことがポイントです。
二重の人は上まぶたのラインとのつながりを意識する二重の人は、目頭側のラインが比較的見えやすい場合があります。
そのため、アイライン全体とのバランスが重要です。
上まぶたの延長線を意識し、目頭だけが極端に太くならないようにしましょう。
ブラックで強調するよりも、ブラウン系で細く整えると、日常のメイクにもなじみやすくなります。
目の形別・切開ラインの調整ポイント一覧| 目のタイプ | おすすめの方向性 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 蒙古襞あり | 短く、カーブに沿わせる | 皮膚の上に長く描かない |
| 蒙古襞なし | 本来の目頭を生かす | 先端を尖らせすぎない |
| 一重 | 目を開いて見える位置を確認 | まぶたに隠れるほど重ねない |
| 奥二重 | 目頭側を細く控えめにする | 二重の重なりを無視しない |
| 二重 | 上まぶたのラインと調和させる | 目頭だけ太くしない |
このように、同じ切開ラインでも、目の形に合わせて長さ・濃さ・方向を調整する必要があります。
【失敗例と対処法】切開ラインが不自然に見える理由とNGメイク
切開ラインの失敗で多いのは、目頭の形に合っていない線を描いてしまうことです。
特に、濃さ・長さ・角度の3つは仕上がりを大きく左右します。
失敗例1:濃い「く」の字で目頭を囲む目頭を上側と下側から囲むように、黒いラインで大きな「く」の字を描く方法は、目元の形によっては不自然に見えます。
目頭の輪郭を強調しすぎると、実際の皮膚の形とメイクの線が一致しなくなるためです。
資生堂の2017年の記事でも、わざとらしく見える原因として「く」の字を避けることが挙げられています。
ただし、小さなアクセントまで一律に禁止する必要はありません。重要なのは、目頭全体を濃い線で囲まないことです。
失敗例2:ラインを長く伸ばしすぎる目頭から鼻側に向かって長く線を伸ばすと、本来の目の形から離れてしまいます。
特に蒙古襞がある人は、皮膚のカーブとラインの方向が合わなくなりやすいので注意が必要です。
対処法: 長く描きすぎた部分をメイク落としを含ませた綿棒で少しずつ取り除き、必要な部分だけを描き直します。
失敗例3:ブラックが濃すぎて目頭だけ浮くアイライン全体がブラウンなのに、目頭だけブラックで仕上げると、そこだけが強く目立つことがあります。
対処法: 境目を綿棒で軽くぼかし、ブラウンやグレージュのアイシャドウを薄く重ねます。
失敗例4:左右のラインの長さが違う左右の目頭は、もともとの形や皮膚のかぶさり方が完全に同じとは限りません。
そのため、片目ずつ完成させてしまうと、左右で長さや角度に違いが生まれることがあります。
対処法: 片方を描いたら反対側も少しずつ描き、交互に確認します。左右を完全に同じ形にすることよりも、正面から見たときのバランスを優先しましょう。
失敗例5:下まぶたとのつながりが不自然上側のラインだけが強く、下側とのつながりが急に途切れていると、目頭に線を貼り付けたような印象になることがあります。
対処法: 下側を無理に黒く描き足さず、薄いアイシャドウで自然な陰影を加えます。
失敗を防ぐチェックポイント| NGポイント | 不自然に見える原因 | 修正方法 |
|---|---|---|
| 大きな「く」の字 | 目頭が囲まれて見える | 下側の線を薄くする |
| 長すぎるライン | 本来の目頭から離れる | 余分な部分をオフ |
| 黒すぎる色 | ラインだけが浮く | ブラウンでぼかす |
| 左右差 | 片目だけ強調される | 交互に確認する |
| 太すぎる線 | 目頭が重く見える | 細く描き直す |
【2026年の目頭メイク】アイシャドウ・ハイライトとALISAのメイク講座も参考に
切開ラインが似合いにくい人や、アイライナーで目頭を強調することに抵抗がある人は、ほかの目頭メイクを組み合わせる方法もあります。
2026年のメイクで取り入れたいのは、目頭の陰影や光を利用して、自然に目元の印象を整える方法です。
アイシャドウで目頭に自然な陰影をつける目頭周辺に薄いブラウンやベージュをのせると、目元に立体感を演出できます。
おすすめは、肌色から大きく離れない色を選ぶことです。
濃いブラウンを広範囲に塗るのではなく、小さなブラシで少しずつ色を足していきます。
蒙古襞がある人や、切開ラインが皮膚に隠れやすい人にも取り入れやすい方法です。
ハイライトで目頭を明るく見せる目頭に明るいベージュやシャンパン系のハイライトを少量のせると、光によって目元を明るく見せられます。
特に、濃いアイライナーを使わずに目元の印象を変えたい場合に適しています。
ただし、ラメを広範囲に塗ると目頭だけが目立つため、少量を意識しましょう。
ALISAのメイク講座の動画を参考にするときのポイント目頭切開ラインの描き方を動画で確認したい人には、メイクアップアーティストALISAさんが運営する「ALISAのメイク講座」も参考になります。
ALISAさんは、YouTubeを中心にアイラインやアイシャドウなどのメイク技術を紹介しているメイクアップアーティストです。
2019年10月の発信では、目を近づけて見せる方法として目頭切開ラインを紹介する一方、ラインが似合わない人には別の方法を試すという考え方も示しています。
動画でメイクを学ぶ際は、筆先を置く角度や手の動かし方を確認すると、文章だけでは分かりにくい細かな動きを理解しやすくなります。
ただし、動画のモデルと自分の目の形が同じとは限りません。蒙古襞の有無やまぶたの厚みを確認しながら、自分に合う部分だけを取り入れることが大切です。
切開ラインをおすすめできる人・控えたほうがよい人取り入れやすい人
- 目頭側に少しアクセントを加えたい人。
- 目と目の間が広く見えることが気になる人。
- 目元をシャープな印象に仕上げたい人。
- アイメイクの濃さを細かく調整できる人。
無理に取り入れなくてもよい人
- 目と目の間がもともと近い人。
- 目頭の皮膚が厚く、ラインが隠れやすい人。
- 目頭だけが強調される仕上がりになりやすい人。
- ナチュラルで柔らかい目元を優先したい人。
切開ラインを描かないことも、立派なメイクの選択肢です。アイシャドウやハイライトだけで仕上げたほうが、自分の目元になじむケースもあります。
目元の化粧品を使う際の注意点目頭は目に近いデリケートな部分です。
日本化粧品工業会は、化粧品を目に入れないよう注意することや、手指・ブラシなどのメイク道具を清潔に保つことを案内しています。
特に次の点を守りましょう。
- 目の粘膜に無理にアイライナーを塗らない。
- 目元に傷や炎症があるときは使用を控える。
- メイク道具を清潔に保つ。
- 化粧品が目に入った場合は、こすらず水かぬるま湯で洗い流す。
- 痛みやかすみなどが残る場合は眼科専門医に相談する。
【プロの結論】自然な切開ラインは目頭の形に合わせた引き算が決め手
切開ラインで最も大切なのは、目頭を大きく描き変えることではありません。
自分の目の形を観察し、足りない部分だけを補うことです。
今回紹介した方法を整理すると、次の3つが基本になります。
1. 蒙古襞がある人は短く控えめにする。 皮膚のカーブを無視して長く伸ばさない。
2. 一重・奥二重・二重で描き方を変える。 目を開いた状態で見え方を確認し、まぶたの重なりに合わせる。
3. ペンシル・リキッド・アイシャドウを使い分ける。 濃い線を一度に描かず、少しずつ調整する。
また、目頭のメイクだけで完成度を判断するのではなく、目尻や下まぶた、アイシャドウとのバランスも確認しましょう。
自然な切開ラインを目指すなら、正面から見たときに線そのものが目立たず、目元全体になじんでいるかどうかが判断基準になります。
【よくある質問】切開ラインの書き方に関するFAQ
Q1:蒙古襞があっても切開ラインは描けますか?
A1:描くことはできます。ただし、蒙古襞のカーブに合わせて短く控えめにすることがポイントです。皮膚に隠れてしまう場合は、無理にラインを伸ばさず、アイシャドウで陰影をつける方法もおすすめです。
Q2:切開ラインはペンシルとリキッドのどちらがおすすめですか?
A2:初心者にはペンシルがおすすめです。柔らかい線を描きやすく、濃さを調整しやすいためです。目頭の先端をより繊細に整えたい場合は、極細リキッドを少量だけ組み合わせるとよいでしょう。
Q3:一重や奥二重でも自然な切開ラインは作れますか?
A3:作れます。ただし、まぶたの皮膚が重なる部分ではラインが隠れることがあります。目を開いた状態で見える位置を確認し、細く少しずつ描き足してください。アイシャドウだけで仕上げる方法もあります。
Q4:切開ラインが不自然になったときはどう直せばよいですか?
A4:長すぎたり濃すぎたりする部分を、メイク落としを含ませた綿棒で少しずつ取り除きます。その後、ブラウン系のアイシャドウで境目をなじませると修正しやすくなります。
Q5:切開ラインは「く」の字に描いてはいけないのでしょうか?
A5:目頭を濃い線で大きく囲むような「く」の字は、不自然に見えやすいため避けるのが基本です。ただし、目の形によっては小さなアクセントとして取り入れる方法もあります。線の長さと濃さを控えめにすることが大切です。
切開ラインは、目頭に少し線を加えるだけで目元の印象を変えられるメイク方法です。
ただし、蒙古襞の有無や一重・奥二重・二重の違いによって、自然に見える描き方は異なります。
2026年の目頭メイクでは、太いブラックのラインで目頭を囲むよりも、ペンシルや極細リキッド、アイシャドウを組み合わせて自然になじませる方法が実践しやすいでしょう。
特に初心者は、まずブラウン系のペンシルで控えめに試し、目を開いた状態で確認することから始めてみてください。
目頭を無理に変えようとせず、本来の目の形を生かすこと。それが、整形したような不自然さを避けながら、自然な目元を演出するための一番のポイントです。