向井康二のドラマ出演歴を振り返ると、関西ジュニア時代の学園ドラマから、人気シリーズのレギュラー、海外制作ドラマの主演まで、出演ジャンルが広がってきたことが分かる。
特に大きな転換点となったのは、2022年の『特捜9 season5』への加入と、2024年の『リビングの松永さん』『マウンテンドクター』への出演だ。ここでは代表的なテレビドラマを年代順にまとめる。
向井康二の主なドラマ出演歴出典:STARTO ENTERTAINMENT、NHKオンデマンド、テレビ朝日、TBS、カンテレなどの番組情報。出演時期は作品の放送年を基準に整理。
『白い巨塔』(2019年)
佐々木庸一役
共演:岡田准一、松山ケンイチ、柳葉敏郎ほか
2019年5月にテレビ朝日系で放送された5夜連続ドラマスペシャル『白い巨塔』では、佐々木庸一を演じた。
庸一は、柳葉敏郎演じる佐々木庸平と、岸本加世子演じる佐々木よし江の息子。大学病院の権力争いや医療の倫理問題が描かれる物語において、患者側の家族という立場にある。
医療現場の中心人物ではなく、病院と向き合う家族側の人物を演じた点も興味深い。向井の出演歴を確認するうえで押さえておきたい作品だ。
『特捜9』三ツ矢翔平役で4シーズンにわたり出演
『特捜9』シリーズ
三ツ矢翔平役
共演:井ノ原快彦、津田寛治、羽田美智子ほか
向井の俳優としての知名度を広げた代表的な出演作が、テレビ朝日の刑事ドラマ『特捜9』だ。
2022年のseason5から三ツ矢翔平役で参加。2023年のseason6、2024年のseason7、2025年のfinal seasonまで、シリーズを通して出演した。
三ツ矢は、警視庁の捜査支援分析センター(SSBC)に所属する分析官。村瀬健吾の部下で、事務畑出身のため刑事としての捜査経験はない。仕事は優秀だが、明るくお調子者で、思ったことを口にしてしまう性格も持ち味だ。
ここで押さえておきたいのは、三ツ矢が特捜班の刑事そのものではなく、分析官として捜査を支援する立場だという点。データや情報を扱う専門性と、個性的な刑事たちとの掛け合いがキャラクターの魅力になっている。
テレビ朝日のseason5公式紹介でも、三ツ矢は特捜班の捜査をサポートする新鋭として紹介された。season5から登場した若手メンバーとして、シリーズの人間関係にも新しい刺激を与えた存在だ。
『リビングの松永さん』鈴木健太郎役
『リビングの松永さん』(2024年)
鈴木健太郎役
共演:中島健人、髙橋ひかる、藤原大祐ほか
2024年1月から3月まで放送された『リビングの松永さん』では、シェアハウスの住人・鈴木健太郎を演じた。
健太郎は明るく陽気なバーテンダー。女性に優しく、束縛を嫌って特定の恋人を作らない主義というキャラクターだ。主人公の松永純(中島健人)とは長い付き合いで、言葉を交わさなくても通じ合う関係にある。
2024年の番組関連インタビューで、向井自身も健太郎について、女性にチャラいイメージのある役だと説明している。劇中では長髪をまとめたスタイルやバーテンダーの所作も印象的だった。
恋愛ドラマの中で、主人公を支える友人として物語に関わる役柄であり、向井の親しみやすさを生かした出演作だ。
『マウンテンドクター』小松真吾役で初の父親役
『マウンテンドクター』(2024年)
小松真吾役
共演:杉野遥亮、岡崎紗絵、大森南朋ほか
2024年7月期の『マウンテンドクター』では、焼き鳥店「しんちゃん」を営む小松真吾を演じた。
真吾は主人公の宮本歩(杉野遥亮)と村松典子(岡崎紗絵)の幼なじみで、二人を理解し支える人物。バツイチで子どもがいる父親という設定も特徴だ。
山岳医療をテーマにした緊張感のある作品の中で、真吾は医療従事者ではなく、地域で暮らす人々の側から主人公たちを支える存在になっている。
向井にとって初めての父親役でもあり、出演時のインタビューでは、役作りを意識して実父と話す機会が増えたことや、背中で語れる父親になりたいという思いを明かしていた。
それまでの明るい若者やバーテンダーとは異なり、親としての責任や子どもとの関係を表現する役柄だった。
2025年はタイドラマ主演と『フェイクマミー』に出演2025年には、海外作品への挑戦も実現した。
タイドラマ『Dating Game~口説いてもいいですか、ボス!?~』では、サクライジュンジ役で主演。日系ゲーム会社のタイ支社を率いる社長を演じた。
本作は全編タイで撮影された日本・タイの共同プロジェクト。向井は全編タイ語での演技に挑戦し、タイドラマ史上初の日本人主演という新しい実績を築いた。日本国内のドラマとは異なる制作環境で、俳優としての活動範囲を広げた仕事だ。
同年のTBS金曜ドラマ『フェイクマミー』では黒木竜馬役を担当。波瑠、川栄李奈、中村蒼らと共演した。
加えて、2025年12月28日放送のスペシャルドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』にも栗原幹樹役で出演。連続ドラマだけでなく、単発のスペシャル作品にも活動の場を広げている。
【俳優としての評価】向井康二のドラマ出演から見える3つの転換点

出演作を年代順に並べるだけでは見えにくいが、向井のドラマキャリアには、役柄の幅と作品内での立ち位置に明確な変化がある。
1.若手出演者からシリーズを支えるレギュラーへ初期の出演作は、学園ドラマや時代劇などの比較的小規模な役が中心だった。2019年の『白い巨塔』を経て、2022年の『特捜9』でシリーズレギュラーに加わったことは、大きな節目といえる。
特に『特捜9』は複数シーズンにわたって同じ人物を演じるため、キャラクターの個性や周囲との関係性を継続的に表現する経験につながった。
2.2024年は異なるジャンルの役柄を同時期に経験2024年は『リビングの松永さん』と『マウンテンドクター』という、ジャンルの異なる二作品に出演した。
前者では恋愛模様を彩る明るいバーテンダー、後者では幼なじみを支える父親。どちらも主人公を支える立場ではあるが、人物の年齢感や抱える責任、周囲との関係性は大きく異なる。
この対比からは、向井が得意とする明るいキャラクターだけでなく、生活感や家族との関係を含む人物像にも挑戦していることが分かる。
3.2025年の海外主演を経て2026年は教師役に挑戦2025年の『Dating Game』では、全編タイ語という大きな挑戦に臨んだ。海外の俳優やスタッフと仕事をする経験は、国内作品とは異なる表現の幅を広げる機会になった。
そして2026年の『いろはの恋は時代をかける』では、初めての教師役に挑戦。これまでのバーテンダーや分析官、焼き鳥店の店主とは異なり、学校という組織の中で児童や同僚と向き合う人物を演じている。
今回の生琉は、不運体質で慎重な一方、根本には優しさを持つキャラクターだ。向井が持つ親しみやすさと、役柄の繊細な心情表現を両立できるかが見どころになる。
向井康二のドラマを見るならどの作品から?過去作をこれから視聴する人には、好みのジャンルから選ぶ方法がおすすめだ。
- 恋愛ドラマが好きな人:『リビングの松永さん』。明るいバーテンダーとしての向井を楽しめる。
- 刑事ドラマが好きな人:『特捜9』。三ツ矢翔平の成長や、チームとの掛け合いを長期的に追える。
- 人間ドラマが好きな人:『マウンテンドクター』。父親役としての新しい表情に注目できる。
- 海外ドラマに興味がある人:『Dating Game』。タイ語で演技する向井の挑戦を楽しめる。
- 最新作から見たい人:『いろはの恋は時代をかける』。初の教師役と上白石萌音との初共演が見どころだ。
一つの作品だけで俳優としての実力を判断するより、ジャンルや役柄の違う作品を見比べることで、表現の変化が理解しやすくなる。
【向井康二のドラマ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、向井康二が出演している最新ドラマは何ですか?
A1:TBS火曜ドラマ『いろはの恋は時代(とき)をかける』です。2026年10月13日にスタートし、向井は一ノ瀬生琉役で出演しています。
Q2:向井康二と上白石萌音は過去にも共演していますか?
A2:『いろはの恋は時代をかける』が初共演です。上白石は梨木彩葉と江戸時代のいろはを一人二役で演じ、向井は同僚教師の一ノ瀬生琉を演じています。
Q3:『いろはの恋は時代をかける』の放送日はいつですか?
A3:2026年10月13日から、TBS系列で毎週火曜日午後10時に放送されています。2026年11月5日時点では第4話まで放送済みで、第5話は11月10日放送予定です。
Q4:向井康二は『特捜9』で何役を演じていましたか?
A4:捜査支援分析センター(SSBC)所属の分析官・三ツ矢翔平役です。2022年のseason5から2025年のfinal seasonまで出演しました。
Q5:向井康二が父親役を演じたドラマは何ですか?
A5:2024年の『マウンテンドクター』です。焼き鳥店の店主・小松真吾を演じ、子どもがいる父親という設定に挑戦しました。
Q6:向井康二のドラマを無料で見る方法はありますか?
A6:放送中の『いろはの恋は時代をかける』は、TVerとTBS FREEで最新話の無料見逃し配信が案内されています。過去の出演作は作品ごとに配信サービスや配信期間が異なります。
向井康二のドラマ出演歴を振り返ると、2008年の『DRAMATIC-J』から始まり、『白い巨塔』『特捜9』『リビングの松永さん』『マウンテンドクター』など、幅広い作品で経験を積んできたことが分かる。
2025年にはタイドラマ『Dating Game』で主演を務め、全編タイ語での演技にも挑戦。国内のアイドル・俳優という枠にとどまらない活動を見せた。
そして2026年の『いろはの恋は時代をかける』では、一ノ瀬生琉という教師役を通して、新たな恋愛表現や人間ドラマに挑んでいる。
今後注目したいのは、コミカルな役柄だけでなく、父親や教師など、人物の内面や責任を深く表現する役への広がりだ。これまでの出演作を見比べると、向井康二の俳優としての歩みと変化をより立体的に楽しめる。
2026年11月以降も『いろはの恋は時代をかける』の展開と、一ノ瀬生琉がどのような選択をするのかに注目したい。