ブルゾンちえみ with Bを語るうえで、欠かせないのが2020年3月10日のブリリアン解散だ。
当時、コージとダイキはそれぞれSNSを更新し、同日をもってコンビを解散することを発表した。突然の発表ではあったが、2人でじっくり話し合ったうえでの決断だった。
コージが明かした解散理由コージは発表の中で、2016年からwith Bとして活動しながら、ブリリアンとしてもネタに取り組んできたことを振り返った。そのうえで、コンビ単独では十分な実績を残せなかったという率直な思いを明かしている。
「この解散はマイナスなものではなく、ポジティブに前を向いて進んでいこうという二人の想いの解散です」
出典:2020年3月10日、コージ・トクダの解散発表(ORICON NEWS報道)
つまり、表向きの理由は方向性の違いや不仲ではなく、それぞれが個人として新しいキャリアを築くための前向きな決断だった。
杉浦大毅は俳優の道を選択一方、ダイキは解散後、芸名を本名の杉浦大毅に変更。もともと俳優への関心があり、今後はバラエティーだけでなく、ドラマや映画などの作品にも挑戦したいと説明していた。
ブリリアン時代は、ブルゾンちえみの後ろに立つ役割が大きかった。しかし、俳優として活動するなら、自分自身の名前で出演し、役柄を通して評価される必要がある。
2024年4月の事務所退所、2025年12月の細川たかし音楽事務所への所属は、そうした個人としてのキャリア形成の延長線上にある。
解散はブルゾンちえみとの関係悪化が原因だった?これは誤解されやすい部分だ。解散発表時、藤原は2人に対して感謝の言葉を伝えていた。
3人で活動できたことは大切な思い出であり、コンビという形でなくなってもコージと杉浦は大切な仲間だという趣旨のメッセージを発信している。
その後もコージと藤原の共演や交流は続いており、2026年のライブ出演にもつながった。少なくとも公表された経緯からは、3人の関係が解散によって決定的に壊れたと判断する材料はない。
【35億の誕生秘話】ぐるナイおもしろ荘2017から社会現象になるまで

ブルゾンちえみ with Bの知名度を一気に押し上げたのは、2017年1月1日放送の日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』内の企画「ぐるナイおもしろ荘2017」だった。
この番組は、まだ知名度の低い若手芸人が出演し、ブレイクのきっかけをつかむ場として知られている。ブルゾンちえみはブリリアンを従えてキャリアウーマンに扮し、見事に優勝した。
「35億」が強烈な印象を残した理由キャリアウーマンネタの特徴は、仕事ができる女性を演じながら、恋愛に悩む女性に対して上から目線でアドバイスを送るという構成にある。
印象的だったのは、地球上の男性の数を尋ね、最後に「35億」と言い切る場面だ。恋愛で失敗しても、相手に執着する必要はないというメッセージを、数字とポーズで強烈に印象づけた。
この数字はネタのための決め台詞であり、厳密な人口統計を示すものではない。笑いの仕掛けとして、恋愛の悩みを大きなスケールで吹き飛ばす効果があった。
また、ブルゾンちえみのメイクや髪型、衣装、落ち着いた話し方もキャラクターの完成度を高めていた。後ろに立つブリリアンの2人がシャツを脱いで背中に数字を見せる演出も、視覚的なインパクトを生み出した。
Austin Mahoneの「Dirty Work」もブームを後押しネタを象徴する音楽として使われたのが、アメリカの歌手オースティン・マホーンの「Dirty Work」だ。
音楽のリズムに合わせたポーズや、ブルゾンちえみとwith Bの動きが一体となることで、通常の漫才やコントとは異なるショーのような魅力が生まれた。
2017年4月には、番組の企画を通じてオースティン本人との初対面と共演も実現。スポニチアネックスは、この共演を報じ、ネタの人気と楽曲への注目が結びついた経緯を紹介している。
2017年の代表的な実績ブルゾンちえみ with Bの人気は、単なる一時的なテレビ出演にとどまらなかった。
- 2017年1月:ぐるナイおもしろ荘2017で優勝
- 2017年2月:R-1ぐらんぷり決勝進出
- 2017年8月:24時間テレビのチャリティーマラソンランナーを担当
- 2017年12月:「35億」が新語・流行語大賞トップ10入り
オリコンの2017年上半期ブレイク芸人ランキングでも1位を獲得。ドラマやCMへの出演も増え、芸人という枠を越えて幅広い層に知られる存在となった。
特に「35億」は、短いフレーズだけでネタの内容やキャラクターまで思い出せる点が強かった。ブルゾンちえみ with Bは、音楽、ファッション、決めポーズ、キャラクターを組み合わせた総合的なパフォーマンスとして成功したのである。
【プロの結論】2026年の再共演が示したものと今後の注目点
2026年8月の共演を単純に「ブルゾンちえみ with Bが完全復活した」と捉えるのは正確ではない。一方で、かつての人気ネタが約6年以上の時間を経ても観客に受け入れられたことには、大きな意味がある。
今回の出来事から見えてくるのは、芸能人のキャリアと代表作は必ずしも同じ方向に進むわけではないということだ。
藤原しおりは芸人としての活動を離れ、自分の名前で仕事をする道を選んだ。コージはアメフト選手としての経験を生かし、スポーツの魅力を伝える立場へ進んだ。杉浦大毅は俳優としての活動を続け、新しい所属先を得た。
3人それぞれが別のキャリアを築いたからこそ、2026年のステージは過去の再現以上の意味を持った。
今後、本当の再結成を見極める3つのポイント今後もブルゾンちえみ with Bの復活が話題になった際は、次の3点を確認すると情報を正しく理解できる。
1.本人や所属先から正式発表があるか
単発のイベント出演やSNSの集合写真だけでは、正式なユニット再結成とは判断できない。継続的な活動や正式な発表があるかが判断材料になる。
2.オリジナルメンバーがそろっているか
今回のステージでは杉浦大毅ではなく、すがちゃん最高No.1が参加した。元の3人が再び集まることと、新しいwith Bを迎えてネタを披露することは区別したい。
3.藤原しおりが芸人活動を本格再開するのか
代表ネタを一度披露したことと、芸人として継続的に活動することは別問題だ。今後のテレビ出演やライブ活動、本人の発信に注目する必要がある。
懐かしい名前や衣装だけで判断するのではなく、実際に誰が参加し、どのような形で活動したのかを見ることが、再結成報道を読み解くポイントになる。
【ブルゾンちえみ with Bに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ブルゾンちえみ with Bは2026年現在、再結成していますか?
A1:2026年8月15日に藤原しおり、コージ・トクダ、すがちゃん最高No.1が事務所ライブで共演しました。ただし、正式なユニット再結成や継続活動の発表は確認されていません。
Q2:ブルゾンちえみは現在、藤原しおりとして何をしていますか?
A2:藤原しおり名義で活動しています。登場コーディネーターという裏方の仕事を紹介したほか、イベント出演や個人での発信なども行っています。2026年8月には久しぶりにキャリアウーマンネタを披露しました。
Q3:with Bのコージとダイキは現在何をしていますか?
A3:コージ・トクダはタレント・俳優として活動し、アメフト関連の解説や普及にも携わっています。杉浦大毅は俳優・タレントとして活動し、2025年12月に細川たかし音楽事務所への所属を発表しました。
Q4:すがちゃん最高No.1はブリリアンに加入したのですか?
A4:いいえ。2026年8月のライブでwith B役を務めただけで、ブリリアンへの加入や正式な新メンバー就任が発表されたわけではありません。
Q5:ブリリアンはなぜ解散したのですか?
A5:2020年3月10日、コージと杉浦大毅が話し合い、それぞれ個人で芸能活動を続けるために解散しました。コージはコンビとして十分な実績を残せなかったことを振り返り、杉浦は以前から希望していた俳優業への挑戦を表明しました。
Q6:ブルゾンちえみが藤原しおりに改名した理由は何ですか?
A6:本人は、ブルゾンちえみというキャラクターと本来の自分との間に大きな違いがあり、自分自身の名前で生きていくことを大切にしたいと説明しています。2020年4月1日から藤原しおり名義で活動しています。
ブルゾンちえみ with Bは、2017年の「35億」で一世を風靡した人気ユニットだ。2017年のおもしろ荘優勝をきっかけに、テレビ、ドラマ、CMなど活躍の場を広げた。
しかし、2020年3月にはブリリアンが解散。藤原しおりは芸名を手放して新しい活動を始め、コージ・トクダと杉浦大毅も、それぞれの目標に向かって歩み始めた。
そして2026年8月15日、藤原とコージがすがちゃん最高No.1とともに事務所ライブに出演。懐かしいネタの復活は、多くのファンに喜ばれた。
今回の共演は正式な再結成ではない。それでも、過去の仲間と再び同じステージに立ち、代表作を披露できたことは、3人の関係が新しい形で続いていることを感じさせる出来事だった。
今後の注目点は、藤原しおりの芸能活動の広がり、コージのスポーツ関連の仕事、杉浦大毅の俳優・タレントとしての活躍、そしてオリジナルメンバー3人が再びそろう機会があるかどうかだ。
「35億」で終わらなかった3人のキャリア。それぞれが選んだ道と、2026年に実現した意外な再共演は、ブルゾンちえみ with Bというユニットが残した存在感を改めて印象づけている。
主な参考資料:ORICON NEWS、スポニチアネックス、婦人公論、日刊スポーツ、ENCOUNT、ABEMA TIMES、読売テレビ、細川たかし音楽事務所公式情報。