「美ノ海」は、一般的な音読みで「みのうみ」と読む名前ではありません。正しい読み方は「ちゅらのうみ」です。
日本相撲協会は2022年6月26日公開の大相撲クイズで、この四股名の読み方と沖縄方言の意味を解説しています。
「ちゅら」は沖縄の言葉で美しさを表す沖縄方言の「ちゅら」には、次のような意味があります。
- 美しい
- 清らか
- かわいい
- 純粋
- きれい
- 清潔
単に外見の美しさを指すだけでなく、清らかさや純粋さといったニュアンスも含む言葉です。
日本相撲協会の説明によると、「ちゅら」という言葉に近い意味を持つ漢字として「美」が用いられています。また、沖縄の本土復帰後、他府県の人にも意味が伝わりやすいように「美ら」という表記が使われるようになった経緯も紹介されています。
「美ノ海」はどのように読む?四股名の構成は次のとおりです。
- 美:ちゅら
- ノ:の
- 海:うみ
つまり、「美しい海」を連想させる、沖縄らしさを感じる四股名です。
ただし、四股名の具体的な命名者や命名時のエピソードについては、協会の公開プロフィールや方言解説だけでは詳しい経緯までは分かりません。
大切なのは、本人の出身地である沖縄の言葉が四股名に表れていることです。全国各地の力士が集まる大相撲の世界で、出身地の文化を感じさせる名前は、美ノ海を覚えるうえでも印象的な要素になっています。
【美ノ海義久のプロフィール】本名・出身地・木瀬部屋を紹介

ちゅらのうみ・よしひさ
沖縄県うるま市出身・木瀬部屋
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている基本情報を整理します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 四股名 | 美ノ海 義久 |
| 読み方 | ちゅらのうみ よしひさ |
| 本名 | 木崎 信志 |
| 生年月日 | 1993年5月6日 |
| 年齢 | 33歳(2026年11月時点) |
| 出身地 | 沖縄県うるま市 |
| 所属部屋 | 木瀬部屋 |
| 身長 | 176cm |
| 体重 | 157kg |
| 得意技 | 左四つ・寄り |
| 初土俵 | 2016年3月場所 |
| 新十両 | 2018年7月場所 |
| 新入幕 | 2023年11月場所 |
| 新三役 | 2026年11月場所 |
| 最高位 | 小結 |
美ノ海の本名は木崎信志です。
日本相撲協会のプロフィールでは、しこ名履歴が「木崎→美ノ海」と記録されています。
つまり、入門当初は本名をそのまま四股名として使用し、のちに現在の「美ノ海」へ改名したことになります。
出身地は沖縄県うるま市美ノ海は1993年5月6日生まれ。沖縄県うるま市の出身です。
日本相撲協会のアンケートによれば、相撲を始めた年齢は5歳。幼いころから相撲に親しんできた力士です。
進学先は日本大学で、大学相撲を経験した後、木瀬部屋に入門しました。日刊スポーツも日本大学から角界入りした経歴を伝えています。
木瀬部屋とは?美ノ海が所属する木瀬部屋は、大相撲の相撲部屋の一つです。
同部屋からは、2024年1月場所に小結へ昇進した宇良も出ています。
2026年11月場所では、美ノ海が宇良以来となる木瀬部屋からの新三役となりました。所属部屋にとっても、三役力士を送り出す重要な出来事です。
【美ノ海の経歴と歴代番付】2016年の初土俵から2026年の小結まで
美ノ海のキャリアを理解するうえで重要なのは、2018年の新十両から2023年の新入幕までに時間を要したことです。
十両昇進後も順調に番付を上げ続けたわけではありません。幕下への陥落や再昇進を経験しながら、幕内に定着し、最終的に三役へと進みました。
美ノ海の主要経歴・昇進年表美ノ海は2016年3月場所で初土俵を踏みました。
当初の四股名は本名に由来する「木崎」です。
その後、序二段や三段目で優勝を経験し、着実に番付を上げていきます。2019年3月場所には幕下で7戦全勝を達成し、幕下優勝を飾りました。
日本相撲協会の公式プロフィールにも、幕下優勝1回、三段目優勝1回、序二段優勝1回が記録されています。
2018年7月場所に新十両昇進初土俵から約2年4カ月で、2018年7月場所に新十両へ昇進しました。
十両は、幕下以下と幕内の間に位置する階級です。十両以上の力士は「関取」と呼ばれ、待遇面でも大きな違いがあります。
しかし、新十両の場所では5勝10敗と負け越し、翌場所には幕下へ陥落しました。
その後も十両と幕下を行き来する時期が続きます。2019年5月場所の再十両でも5勝10敗となり、すぐに安定した関取生活を築けたわけではありませんでした。
2023年11月場所に新入幕美ノ海が幕内に初めて昇進したのは、2023年11月場所です。
新十両から5年4カ月を経ての新入幕でした。
30歳で迎えた幕内デビュー場所は9勝6敗。初場所から勝ち越しを記録し、その後も幕内の番付を守り続けます。
十両と幕下を往復した時期を経て、幕内に定着したことが、後の三役昇進につながりました。
2025年3月場所に初の敢闘賞2025年3月場所では西前頭14枚目で11勝4敗を記録しました。
この活躍によって敢闘賞を受賞しています。
敢闘賞は、優れた成績や健闘を見せた力士に贈られる三賞の一つです。美ノ海にとって、幕内での実績を示す重要な受賞となりました。
そして2026年9月場所にも10勝5敗で2度目の敢闘賞を獲得。翌11月場所の新三役昇進につながる結果を残しました。
【2026年11月場所】美ノ海が東小結に昇進!沖縄県出身初の快挙
2026年10月26日、日本相撲協会は11月場所の新番付を発表しました。
その番付で美ノ海は、東小結に昇進しました。
これまでの最高位だった前頭2枚目を更新し、初めて三役の地位に到達したことになります。
沖縄県出身力士として初の三役今回の昇進で特に注目されるのが、沖縄県出身力士として初めて三役に到達した点です。
三役とは、関脇・小結を指す呼称です。横綱・大関とは別の地位ですが、幕内上位で活躍する実力者が名を連ねます。
日本相撲協会の番付トピックスでも、沖縄県出身として初めての三役入りであることが紹介されています。
初土俵から63場所を要した遅咲きの昇進美ノ海の新三役は、昇進までの期間にも特徴があります。
日本相撲協会の公式番付トピックスによると、初土俵から63場所を要した新三役昇進は、学生相撲出身者として最も遅い記録です。
加えて、33歳5カ月での新三役昇進は戦後4位の高齢記録となりました。
日刊スポーツの報道でも、この記録が取り上げられています。大学相撲を経験した力士が、初土俵から長い年月をかけて三役に到達したケースとして注目されました。
2026年9月場所の好成績が昇進を後押し昇進の直接的なきっかけとなったのが、2026年9月場所の活躍です。
美ノ海は西前頭3枚目で10勝5敗を記録しました。
特に注目されたのが、次の取組です。
- 5日目:大関・琴櫻に勝利
- 8日目:大関・霧島に勝利
- 千秋楽:小結・大栄翔に押し出しで勝利
大関2人を破ったうえで、千秋楽には小結にも勝利。10勝に到達し、2度目の敢闘賞を獲得しました。
日刊スポーツは、千秋楽の勝利が三賞受賞の条件となっていたことも伝えています。
この結果が11月場所の番付編成で評価され、東小結への昇進が実現しました。
【美ノ海の最新成績・星取表】2026年11月場所の番付と直近の戦績
美ノ海の最新成績を確認する際には、11月場所の番付と、直近で終了した9月場所の成績を分けて見る必要があります。
2026年11月6日時点では、九州場所の初日前です。そのため、11月場所の勝敗はまだ記録されていません。
2026年9月場所の星取表直近の本場所となる2026年9月場所では、西前頭3枚目で10勝5敗を記録しました。
| 項目 | 成績 |
|---|---|
| 番付 | 西前頭3枚目 |
| 勝敗 | 10勝5敗 |
| 勝ち越し | あり |
| 三賞 | 敢闘賞 |
| 受賞回数 | 2回目 |
15日間の取組では、琴櫻、霧島、大栄翔ら上位力士を相手に勝利を挙げています。
特に千秋楽の大栄翔戦は、翌場所の新三役を引き寄せる意味でも重要な一番でした。
2026年11月場所の現在の番付
大相撲九州場所東小結
美ノ海 義久(木瀬部屋)
初日
2026年11月8日
千秋楽
2026年11月22日
11月場所の成績
0勝0敗(初日前)
開催場所:福岡国際センター
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている戦歴は次のとおりです。
- 生涯戦歴:393勝368敗1休
- 幕内戦歴:139勝131敗
- 幕下優勝:1回
- 三段目優勝:1回
- 序二段優勝:1回
- 敢闘賞:2回
- 最高位:小結
幕内優勝や技能賞、殊勲賞、金星は、2026年11月場所時点の公式プロフィールでは記録されていません。
三役昇進を果たした現在、次の注目点は小結としてどこまで勝ち星を伸ばせるかです。
【プロの結論】美ノ海の強さは左四つと前に出る相撲にある
美ノ海の相撲を理解するうえで、まず押さえておきたいのが公式プロフィールに記載されている得意技です。
それが左四つ・寄りです。
左四つとは?左四つとは、相手と組んだ際に左手を相手の差し手として使う組み方です。
相手との組み合いで有利な形を作り、そこから前に出て相手を土俵の外へ運ぶのが基本的な攻め方になります。
「寄り」は、相手との密着を保ちながら前進して土俵外へ押し出す攻めです。
美ノ海の得意技として左四つ・寄りが挙げられているのは、組んでから前進する相撲が持ち味であることを示しています。
実際の決まり手は押し出しが最多興味深いのは、得意技として挙げられる寄り切りだけでなく、押し出しによる勝利も多いことです。
日本相撲協会の公式プロフィールでは、過去6場所の決まり手の傾向が次のように掲載されています。
直近6場所の決まり手の割合
{#each [{name:"押し出し",v:47},{name:"寄り切り",v:15},{name:"送り出し",v:9},{name:"その他",v:29}] as item}
{item.name}
{item.v}%
{/each}
対象:過去6場所の90取組。47勝のうち不戦勝1を含む。
このデータから分かるのは、四つに組んで寄る相撲だけでなく、前に出る圧力を生かした押し相撲でも白星を挙げていることです。
得意技と実際の決まり手は同じものではありません。左四つ・寄りという基本の型を持ちながら、押し出しでも勝てる点が、美ノ海の相撲を理解するポイントです。
今後の注目要点は小結での勝ち越し小結は、幕内上位の強豪と対戦する機会が増える地位です。
前頭時代に積み重ねてきた実績を、三役でも発揮できるかが問われます。
特に注目したいのは次の3点です。
1. 立ち合いの攻防: 相手の圧力を受け止め、自分の得意な形を作れるか。
2. 左四つへの展開: 得意な組み手から前に出る相撲を貫けるか。
3. 上位力士との対戦: 大関や関脇などとの取組で安定して白星を挙げられるか。
美ノ海の場合、33歳5カ月での新三役という年齢面も注目材料です。昇進そのものがキャリアの大きな節目であり、今後は三役に定着できるかが新たな評価軸になります。
【ちゅらのうみ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ちゅらのうみとは誰のことですか?
美ノ海義久(ちゅらのうみ・よしひさ)のことです。木瀬部屋所属の大相撲力士で、沖縄県うるま市出身。2026年11月場所では東小結に昇進しています。
Q2:美ノ海の本名と出身地は?
本名は木崎信志です。1993年5月6日生まれで、出身地は沖縄県うるま市です。
Q3:美ノ海の四股名「ちゅら」の意味は?
沖縄方言で「美しい」「清らか」「かわいい」「純粋」などを意味します。「美」の字を「ちゅら」と読むのが特徴です。
Q4:美ノ海は2026年現在、何枚目ですか?
2026年11月場所の番付は東小結です。これが自身初の三役昇進であり、沖縄県出身力士としても初めての三役入りとなりました。
Q5:美ノ海の得意技は何ですか?
日本相撲協会の公式プロフィールでは、左四つ・寄りとされています。実際の決まり手では押し出しも多く、前に出る相撲が特徴です。
Q6:美ノ海の最新成績は?
2026年9月場所は10勝5敗で、2度目の敢闘賞を受賞しました。11月場所は11月8日初日のため、11月6日時点ではまだ取組結果はありません。
「ちゅらのうみ」は、沖縄方言の「ちゅら」と「海」を組み合わせた四股名を持つ大相撲力士、美ノ海義久のことです。
本名は木崎信志、沖縄県うるま市出身。木瀬部屋に所属し、2016年3月場所に初土俵を踏みました。
新十両昇進後には幕下への陥落も経験しましたが、2023年11月場所に新入幕を果たし、2025年3月場所と2026年9月場所には敢闘賞を獲得しています。
そして2026年11月場所、初土俵から長い年月をかけて東小結に昇進。沖縄県出身力士として初の三役入りという歴史的な記録を打ち立てました。
美ノ海の歩みは、早い昇進だけが力士の評価を決めるわけではないことを示しています。下位から一つずつ番付を上げ、幕内で実績を重ね、33歳で三役に到達したことに大きな価値があります。
今後は小結としての勝ち越し、関脇への昇進、さらなる上位進出が注目されます。沖縄の言葉を冠した四股名とともに、美ノ海がどこまで番付を上げるのか。2026年11月場所は、その新たな挑戦の始まりです。