ギルデッドミラーの代表的な勝利といえば、2022年11月12日に東京競馬場で行われた第27回東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス(GⅢ)だ。
このレースはダート1600メートル、良馬場、16頭立てで行われた。ギルデッドミラーは2番人気、三浦皇成騎手とのコンビで出走した。
最大の注目馬は、後にダート界を代表する存在となる1番人気のレモンポップだった。
ゴール前でレモンポップを差し切るレースではバスラットレオンが先頭に立ち、レモンポップが好位を追走。ギルデッドミラーは中団の7番手付近でレースを進めた。
最後の直線では、先に抜け出したレモンポップが勝利をつかむかと思われた。しかし、外からギルデッドミラーが鋭く追い込み、ゴール直前で差し切った。
JRAの公式レース結果によると、着順は以下の通り。
- 1着:ギルデッドミラー
- 2着:レモンポップ
- 3着:バスラットレオン
勝ち時計は1分35秒6。2着レモンポップとの着差はハナ差だった。
推定上がり3ハロンは34秒8。中団から末脚を伸ばし、最後まで競り合った相手をわずかに上回った。
牝馬として初めて武蔵野ステークスを制覇この勝利には、もう一つの歴史的な意味があった。
日刊スポーツのレース報道によると、ギルデッドミラーは武蔵野ステークス史上初めて優勝した牝馬となった。
ダートのマイル重賞では牡馬の有力馬が集まることも多い。その中で牝馬が勝利したことは、ギルデッドミラーの能力を示す象徴的な出来事だった。
加えて、この勝利によって自身初の重賞タイトルを獲得。芝の重賞で積み重ねてきた経験を、ダートの大舞台で結果につなげたのである。
武蔵野ステークスの後も実力を証明武蔵野ステークスの勝利だけが評価材料ではない。
2022年のギルデッドミラーは、8月のNST賞を勝ち、10月のグリーンチャンネルカップで2着。そして11月に武蔵野ステークスを制している。
さらに翌年1月の根岸ステークスでも2着に入り、ダート路線での高い競争力を示した。
武蔵野ステークスの勝利が偶然ではなく、ダートで継続的に上位争いをする能力を備えていたことは、この前後の成績からも読み取れる。
【ギルデッドミラーの現在】2023年引退後は繁殖牝馬に

ギルデッドミラーは、2023年2月9日付で競走馬登録を抹消されている。
JRAが同日に発表した内容によると、引退後は北海道勇払郡安平町のノーザンファームで繁殖馬となる予定だった。
この発表によって、競走馬としてのキャリアは終了した。
JBISサーチでは繁殖牝馬として登録2026年10月時点のJBISサーチでは、ギルデッドミラーの登録区分は「繁殖」となっている。
また、JBISの繁殖牝馬情報には、引退後の産駒も掲載されている。
確認できる産駒情報は次の通り。
- 2024年産:ギルデッドグロス(牡馬)
- 父:クリソベリル
- 2025年産:牡馬
- 父:キズナ
- 2026年産:牝馬
- 父:ロードカナロア
父馬の顔ぶれを見ると、クリソベリル、キズナ、ロードカナロアという、それぞれ異なる特徴を持つ種牡馬が配合されている。
ギルデッドミラー自身が芝とダートの双方で実績を残したこともあり、繁殖牝馬としての血統的な可能性にも関心が集まる。
初年度産駒ギルデッドグロスにも注目最初に紹介したい産駒が、2024年生まれのギルデッドグロスだ。
父はクリソベリル。母ギルデッドミラーの父オルフェーヴルとは異なる父系の血統を持つ。
母が武蔵野ステークスを制したダート重賞馬であることから、産駒の競走能力にも興味が持たれる。
ただし、母の競走成績がそのまま産駒の成績につながるわけではない。競走馬としての評価は、デビュー後の走りや成長を見ながら判断する必要がある。
JBISサーチでは2025年産、2026年産の産駒も掲載されており、ギルデッドミラーは繁殖牝馬として次世代に血統をつないでいる。
2026年現在の状況を整理現在のギルデッドミラーについて、押さえておきたい要点は次の3つだ。
1. 競走馬としては2023年2月に引退している。
2. JRAの引退発表ではノーザンファームで繁殖入りする予定とされた。
3. JBISサーチでは繁殖牝馬として登録され、2024年から2026年までの産駒情報が掲載されている。
つまり、2026年現在のギルデッドミラーを調べる際は、現役競走馬の出走情報ではなく、繁殖牝馬としての登録情報や産駒情報を見ることが重要になる。
【プロの結論】ギルデッドミラーの競走生活から分かる3つの評価ポイント
ギルデッドミラーの競走生活を振り返ると、単純な勝利数だけでは評価しきれない特徴が見えてくる。
1. 芝とダートの両方で重賞級の能力を発揮最初の要点は、芝からダートへと活躍の舞台を広げたことだ。
2020年のNHKマイルカップ3着は芝での能力を示す実績。一方、2022年の武蔵野ステークス優勝はダートでの能力を証明する実績である。
芝で好走した牝馬がダートのマイル重賞まで制覇した点は、ギルデッドミラーのキャリアを特徴づけている。
2. 22戦4勝という数字の裏にある安定感競走成績は22戦4勝。勝率だけを見ると約18.2%となる。
しかし、2着5回、3着3回を加えると、3着以内は12回。3着以内率は約54.5%だ。
つまり、単に4勝しただけでなく、出走したレースの半数以上で3着以内に入っている。
重賞での2着やGⅠでの3着も含めて考えると、安定して上位争いを続けた競走馬だったことが分かる。
3. 繁殖牝馬としての血統的価値もう一つ注目したいのが、引退後の繁殖生活だ。
父オルフェーヴル、母父Tiznowという血統構成に加え、自身が芝とダートの双方で結果を残した実績を持つ。
繁殖牝馬の評価は、血統だけでなく、産駒の競走成績や成長によっても変わる。
2024年産のギルデッドグロスをはじめ、2025年産、2026年産の産駒が登録されていることから、今後は母としての実績にも注目したい。
よくある誤解と正しい情報ギルデッドミラーについて検索するときに、混同しやすい情報も整理しておこう。
| 検索上の疑問・誤解 | 正しい情報 |
|---|---|
| 現在も現役なのか | 2023年2月9日に競走馬登録抹消 |
| 勝った重賞は複数あるのか | GⅢの武蔵野ステークスが代表的な重賞勝利 |
| 芝の競走馬だったのか | 芝でGⅠ3着などの実績があり、後にダート重賞も制覇 |
| 総賞金はいくらか | 182,391,000円(1億8,239万1,000円) |
| 金色の鏡とは馬体の色か | 登録された馬名の意味であり、毛色は鹿毛 |
特に注意したいのは、国内22戦4勝と総賞金1億8,239万1,000円は、JRAとJBISの公式記録で確認できる数字という点だ。
また、「金色の鏡」は馬名の意味であり、毛色を表す言葉ではない。実際の登録毛色は鹿毛である。
【ギルデッドミラーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ギルデッドミラーはどんな競走馬ですか?
A1:2017年2月19日生まれの牝馬で、父はオルフェーヴル、母はタイタンクイーンです。2022年の武蔵野ステークス(GⅢ)を優勝し、国内22戦4勝の成績を残しました。
Q2:ギルデッドミラーの現在はどうなっていますか?
A2:2023年2月に競走馬登録を抹消されています。JRAはノーザンファームで繁殖馬となる予定と発表しました。2026年のJBISサーチには繁殖牝馬として登録され、産駒情報も掲載されています。
Q3:ギルデッドミラーの血統は?
A3:父オルフェーヴル、母タイタンクイーン、母父Tiznowです。父系にはステイゴールド、母系には米国血統が入っています。
Q4:武蔵野ステークス2022では誰が騎乗しましたか?
A4:三浦皇成騎手です。2022年11月12日の東京競馬場で、1番人気のレモンポップをハナ差で破り、1分35秒6で優勝しました。
Q5:ギルデッドミラーの総賞金はいくらですか?
A5:JRAの公式記録では182,391,000円です。万円に換算すると1億8,239万1,000円で、JBISサーチでも18,239.1万円と掲載されています。
Q6:ギルデッドミラーという馬名の意味は何ですか?
A6:英語表記はGilded Mirrorで、日本語の意味は「金色の鏡。本馬の血統より連想」です。
ギルデッドミラーは、父オルフェーヴル、母タイタンクイーンという血統を持ち、ノーザンファームで生産された競走馬だ。
松永幹夫厩舎に所属し、シルクレーシングが馬主となった同馬は、2019年のデビューから2023年の引退まで国内22戦4勝を記録した。
特に2022年11月12日の武蔵野ステークスでは、三浦皇成騎手とのコンビでレモンポップをハナ差で破り、牝馬として初めて同レースを制覇。この勝利が競走生活を代表する実績となった。
2026年現在は繁殖牝馬として登録され、2024年産のギルデッドグロスをはじめ、次世代へ血統をつないでいる。
ギルデッドミラーを評価するうえで大切なのは、武蔵野ステークスの優勝だけでなく、芝のGⅠでの好走、ダートでの重賞制覇、そして繁殖牝馬としての歩みまでを一つの競走馬の歴史として捉えることだ。
競走馬として残した実績と、母としてつないでいく血統。その両面において、ギルデッドミラーは記憶に残る一頭である。