2人の関係を理解するうえで重要なのが、単なる仕事上の共演者ではなかったという点だ。
2018年6月に公開されたオリコンニュースのインタビューで、二階堂ふみはコムアイとの出会いや写真集の企画が実現した経緯を詳しく説明している。
2人は大学の先輩・後輩だった二階堂ふみはインタビューで、コムアイが大学の先輩にあたることを明かしている。
ただし、大学で特別な交流があったわけではないという。実際には、別の場所で親しくなり、その後、ファッション誌「NYLON JAPAN」の撮影企画などを通じて関係が深まった。
二階堂ふみ自身がコムアイにモデルを依頼したことも明らかになっている。
つまり、写真集は出版社が話題性だけを狙って組み合わせた企画ではなく、二階堂自身が撮りたいと思った相手を指名したプロジェクトだった。
二階堂ふみがコムアイを撮りたいと思った理由二階堂が惹かれたのは、ステージ上の個性的なアーティストとしての姿だけではなかった。
インタビューでは、コムアイについて、人としての繊細さや、その場にいる相手の気持ちを自然に感じ取る不思議な魅力があると説明している。
二階堂が撮りたかったのは、強烈なパブリックイメージの裏にある、素顔のコムアイだった。
この考え方が写真集の方向性を決めていく。
二階堂ふみは、アーティストとしてのコムアイだけでなく、1人の女の子として生きている彼女の純粋な部分に魅力を感じていた。
この関係性を裏付けるのが、2021年3月18日に公開されたELLE Japanの対談だ。
二階堂はコムアイを撮影するのが今回で3度目だと話し、自分が撮影した人物の中でも、特に多く撮影している相手かもしれないと語っている。
一度限りの写真集企画ではなく、その後も撮影と対話を重ねてきたことが分かる。
【写真集の全貌】『月刊コムアイ・嘘 写真 二階堂ふみ』の発売日・内容・撮影背景

『月刊コムアイ・嘘 写真 二階堂ふみ』は、小学館が刊行した写真集シリーズ「月刊」の復刊企画第2弾にあたる。
このシリーズは、被写体となる女性の多面的な魅力を写真で切り取る企画として知られる。
二階堂ふみは、自身も過去に『月刊二階堂ふみ』で撮影される側を経験していた。その経験が、今度は自分が撮影者になるという挑戦につながった。
写真集の基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式タイトル | 月刊コムアイ・嘘 写真 二階堂ふみ |
| 被写体 | コムアイ |
| 撮影 | 二階堂ふみ |
| 出版社 | 小学館 |
| 書店発売日 | 2018年6月22日 |
| 初版年月日 | 2018年6月27日 |
| 判型 | A4判 |
| ページ数 | 96ページ |
| ISBN | 978-4-09-682272-2 |
| シリーズ | 月刊シリーズ復刊第2弾 |
書誌情報と小学館関連の刊行情報では、書店発売日と初版年月日がそれぞれ記載されている。発売記念会見は同年7月14日に開催された。
写真集の内容はヌードだけではないこの作品について、インターネット上ではヌード写真集という側面が強調されがちだ。
確かに、作品にはヌード写真が収録され、バストトップを見せたカットもあると発売当時の報道で伝えられている。
しかし、作品の内容はそれだけではない。
二階堂が目指したのは、ステージ上で見せるコムアイの個性的な姿と、普段の生活の中にある自然な表情を並べて見せることだった。
撮影場所もスタジオとホテルに分かれている。
- スタジオ:アーティストとしてのコムアイを表現する撮影
- ホテル:日常に近い表情や、作り込まれていない姿を捉える撮影
- 入浴シーン:撮影者と被写体の距離感が伝わる印象的な場面
- ポートレート:個性的なイメージとは異なる、素顔の魅力を表現
二階堂はオリコンのインタビューで、スタジオとホテルの撮影に違いを持たせたかったと説明している。
この構成こそが、タイトルの「嘘」を理解する鍵になる。
なぜタイトルに「嘘」と付けたのか「嘘」という言葉から、暴露や秘密、隠された恋愛関係などを想像する人もいるかもしれない。
しかし、二階堂の説明は異なる。
芸術やエンターテインメントは、フィクションのような「嘘」から始まることがある。スタジオで撮影する写真では、水曜日のカンパネラのコムアイという作品を作る女性を表現したかったという。
一方、ホテルでの撮影では、普段のコムアイに近い表情を捉えようとした。
つまり、タイトルは2人の秘密を暴くという意味ではなく、アーティストとして演じる自分と、一人の人間として存在する自分、その境界を考えさせるものだった。
この解釈は、二階堂本人のインタビュー内容とも一致している。
【ヌード撮影の真相】コムアイが「さらけ出した」と語った本当の理由
写真集の中でも特に注目を集めたのが、コムアイのヌード撮影だった。
2018年7月14日、東京都内で開催された小学館の発売記念会見には、コムアイと二階堂ふみの2人が出席。報道陣の前で、撮影時の心境や作品への思いを語った。
「ふみちゃんじゃなければ脱いでいない」コムアイは会見で、ヌード撮影について次のように語っている。
「ふみちゃんじゃなければ、脱いでいない。ふみちゃんの前で隠すのは格好悪いから、さらけ出してしまいました。ふみちゃんに脱がされました」
出典:2018年7月14日付の日刊スポーツ発売記念会見報道
この発言は、写真集の話題性を象徴するものとなった。
注目したいのは、コムアイが単に撮影を許可したというだけではなく、二階堂だからこそ自分を見せられたと説明していることだ。
日刊ゲンダイの取材記事でも、コムアイは男性カメラマンだったら同じようには見せなかったという趣旨の説明をしている。
ここから読み取れるのは、撮影者への信頼と、同性同士だからこそ生まれた心理的な安心感だ。
ただし、同性であることだけが理由ではない。2人の間には、以前からの交流があり、相手の表現や考え方を理解する関係が築かれていた。
二階堂ふみはコムアイをどう撮りたかったのか一方、撮影者である二階堂ふみも、ヌードそのものを話題にすることが目的ではなかったと説明している。
二階堂が撮りたかったのは、個性的でポップなアーティストというイメージだけではない。
普段、自分が見ているコムアイの、飾らない姿や純粋な部分だった。
ここに2人の認識の一致がある。
- コムアイ:二階堂の前では自分を隠す必要がないと感じた。
- 二階堂:コムアイの普段の表情や繊細さを写真に残したかった。
- 作品:アーティストとしての姿と、一人の人間としての姿を共存させた。
この相互理解が、写真集の表現を成立させた大きな要因だった。
「ナショナルジオグラフィック的」という独特の感想コムアイは完成した写真集について、世界的な科学誌『ナショナルジオグラフィック』のような、生き物を観察している感覚に近いと説明した。
加えて、自分には生き物としての生命力への自信がある一方、セクシーだとは思っていないという趣旨の発言もしている。
この感想は作品の方向性を理解するうえで重要だ。
一般的なグラビアでは、美しさや性的な魅力が中心に置かれることが多い。しかし、この写真集で強調されたのは、肉体の美しさだけではなく、生命力や自然な身体の存在感だった。
二階堂が被写体を観察し、コムアイが撮影者に身を委ねる。その相互作用が、通常のグラビアとは違う印象を生み出している。
【撮影エピソード】二階堂ふみのカメラマンぶりと2人の距離感
2018年7月14日の発売記念会見では、写真集の内容だけでなく、撮影現場でのエピソードも明らかになった。
撮影期間は2日間MANTANWEBの会見報道によると、撮影は2日間にわたって行われた。
二階堂は、最初の日に集中して撮影し、翌日は夕方まで一緒に過ごしながらホテルで撮影したと説明している。
加えて、撮影中は一緒にお風呂に入り、寝起きの時間も共有したという。
ホテルでの時間について二階堂は、東京の中心部にいながら日常の喧騒から離れたような感覚だったと振り返っている。
コムアイも、ホテルでの撮影を「逢い引きみたいな感じですね」と表現した。
この言葉からも、単に撮影者とモデルという形式的な関係ではなく、親密な時間を共有していたことがうかがえる。
コムアイが絶賛した二階堂の撮影技術コムアイは二階堂のカメラマンとしての能力について、非常に印象的な表現を使っている。
「スナイパーみたいな感じ。反射神経というか、運動神経がすごくて」
出典:2018年7月14日付 MANTANWEB
加えて、シャッターを切る動作を、実際に撃つことに近い感覚として捉え、二階堂を「狩人」のようだと評した。
二階堂はこの評価に照れ笑いを見せたと報じられている。
この発言は、二階堂が単にカメラを持って撮影したというだけではないことを示している。
撮影者として被写体の動きや表情を瞬時に捉える能力があり、コムアイ自身もその感覚を強く評価していた。
撮影者と被写体の境界を越えた信頼二階堂は、撮影時にコムアイが自分にすべてを任せてくれていたため、最初から心理的な壁がなかったと説明している。
写真には、撮影者と被写体の関係性が映る。
どれほど優れたカメラや撮影技術を使っても、被写体が緊張し、自分を隠そうとしていれば、写る表情には限界がある。
今回の写真集では、撮影者への信頼が、自然な表情を引き出す条件になっていた。
この点が、単なるヌード写真集ではなく、2人の共同表現として評価できる理由だ。
【評判と反響】2018年の話題から2021年の再共演まで
写真集の発売当時、メディアの関心は大きく2つに分かれた。
1つは、コムアイが初の写真集でヌードに挑戦したこと。もう1つは、女優の二階堂ふみが撮影者を務めたという意外性だった。
発売当時の反響はどうだった?2018年7月14日の発売記念会見は、日刊スポーツ、MANTANWEB、毎日キレイなど複数の媒体で報道された。
各媒体はヌード撮影の話題に加えて、二階堂の写真家としての技術や、2人の親しい関係にも注目していた。
また、二階堂が7月16日にコムアイとのツーショットをSNSで公開した際には、2人のポーズに対して懐かしさや親しみを感じる反応が紹介されている。
J-CASTニュースも、写真集を持った2人の写真と、ファンの反応を取り上げた。
ただし、写真集の売上ランキングや累計発行部数について、確かな数字が示されているわけではない。話題になったことと、商業的な売上実績は分けて考える必要がある。
2021年にはELLE Japanで再び共演2人の関係が写真集の発売だけで終わらなかったことを示すのが、2021年3月18日公開のELLE Japanの企画「FOCUS ON」だ。
この企画では、二階堂ふみが再びカメラを手に取り、KOM_Iを撮影した。
対談では、動物の命や食肉の問題、環境保護、気候変動など、社会的なテーマについて意見を交わしている。
特に興味深いのは、2人が単に相手を褒め合うだけではなく、それぞれの経験をもとに考え方をぶつけ合っていることだ。
コムアイが過去に行っていた鹿の解体について二階堂が質問し、コムアイが命を食べることや自然との関係について説明する場面もあった。
二階堂も自身の動物との暮らしを通して感じたことを話している。
この対談からは、写真家と被写体という関係を越えて、価値観を共有しながら対話できる友人同士の姿が見えてくる。
【2026年最新】コムアイ・KOM_Iの現在と水曜日のカンパネラ脱退後
2018年当時、コムアイは水曜日のカンパネラのボーカルとして知られていた。
しかし、2026年現在の活動は、当時のイメージだけでは捉えきれないほど多方面に広がっている。
2021年に水曜日のカンパネラを脱退ワーナーミュージック・ジャパンの公式プロフィールによると、コムアイは2021年9月6日に水曜日のカンパネラを脱退した。
その後、2代目の主演・歌唱担当として詩羽が加入し、ユニットは新体制で活動を継続している。
そのため、現在のコムアイと水曜日のカンパネラを同一の活動主体として扱うのは正確ではない。
ソロアーティストKOM_Iとしての活動現在はKOM_I名義でも活動し、音楽だけに限定されない表現を続けている。
代表的な活動には次のようなものがある。
- オオルタイチと制作した音楽作品『YAKUSHIMA TREASURE』
- 食品まつり a.k.a FOODMANとの音楽作品『FANI MANI』
- 水資源の問題を考えるプロジェクト『HYPE FREE WATER』
- 音楽や身体表現を組み合わせたパフォーマンス
- 映画やドラマへの出演、ナレーション
- 執筆や社会問題に関する発信
2025年には食品まつりとのEP『FANI MANI』を発表。さらに同年8月22日には、国際環境NGO 350.org Japanとの協働で『なんか地球がおかしい』を日英両バージョンでリリースした。
音楽活動と環境問題への発信を結び付けている点は、現在のKOM_Iの特徴だ。
2026年11月の活動にも注目2026年11月5日時点で、所属事務所OFFICE MIGHTYの公式プロフィールには、以下の出演予定が掲載されている。
- 11月7日:千代田区の「ちよだ環境フェア」で気候危機をテーマに講演
- 11月14日:福岡県北九州市の「希望のまち音楽祭」に出演
- 11月27日:「水俣病70年展」のトークイベントに登壇予定
また、2026年にはNHK番組の語りやJ-WAVEのラジオドラマ出演なども掲載されている。
かつての音楽ユニットのボーカルという肩書きだけではなく、アーティスト、パフォーマー、俳優、社会問題を発信する表現者として活動していることが分かる。
【プロの結論】コムアイと二階堂ふみの関係から読み解く写真集の本当の価値
『月刊コムアイ・嘘 写真 二階堂ふみ』を理解するためには、ヌードという話題性だけに注目しないことが大切だ。
この作品の本質は、撮影者と被写体の間にある信頼関係が、写真の表現そのものに影響を与えたことにある。
作品を評価する3つの視点1. 被写体のイメージを固定しないこと
コムアイには、個性的で自由奔放なアーティストというイメージがあった。しかし、二階堂が撮影したのは、そのイメージだけではない。
普段の表情や繊細さ、自然な身体の存在感まで含めた人物像だった。
2. 撮影者の視点が作品を変えること
二階堂は女優として自ら撮影される経験を持つ。その経験を生かし、被写体との距離や心理的な関係を重視した。
写真集の仕上がりには、カメラマンの技術だけでなく、被写体との関係性も反映されている。
3. 2人の表現活動がその後も続いていること
2021年のELLE Japanでの再共演は、2018年の写真集が一時的な話題だけではなかったことを示している。
環境問題や動物の命について語り合う姿からも、互いの考え方に関心を持ち続けていることがうかがえる。
写真集を読むなら、ヌードの有無だけで評価するのではなく、撮影者と被写体の関係、作品の構成、撮影時期の2人の表現活動まで見ると、より深く楽しめる。
【よくある質問】コムアイと二階堂ふみに関するFAQ
Q1:コムアイと二階堂ふみはどのような関係ですか?
A1:大学の先輩・後輩という接点があり、大学以外の場所で親しくなった関係です。2018年の写真集では撮影者と被写体として共演し、2021年にもELLE Japanで再び撮影と対談を行っています。
Q2:二階堂ふみは本当にコムアイのヌードを撮影したのですか?
A2:はい。小学館の写真集『月刊コムアイ・嘘 写真 二階堂ふみ』で、二階堂ふみが全編の撮影を担当しました。ヌード写真も収録されています。
Q3:写真集『月刊コムアイ・嘘』の発売日はいつですか?
A3:書店発売日は2018年6月22日です。初版年月日は6月27日で、7月14日に発売記念会見が開催されました。
Q4:コムアイが「さらけ出した」と語った理由は何ですか?
A4:二階堂ふみへの信頼が大きな理由です。コムアイは、二階堂の前で隠すことのほうが格好悪いと感じ、自分をさらけ出したと説明しています。
Q5:コムアイと二階堂ふみは現在も交流がありますか?
A5:2021年にはELLE Japanで3度目の撮影を実施し、対談も行っています。2026年現在の2人の私的な交流頻度については、具体的な公表情報はありません。
Q6:コムアイは水曜日のカンパネラに復帰していますか?
A6:2021年9月に脱退しており、2026年現在はKOM_I名義でソロ活動を続けています。水曜日のカンパネラは詩羽をボーカルとする新体制で活動しています。
Q7:写真集『月刊コムアイ・嘘』はどのような人におすすめですか?
A7:コムアイのファンはもちろん、二階堂ふみの写真家としての表現に興味がある人、アート写真や人物ポートレートが好きな人にもおすすめです。一般的なアイドル写真集とは異なる、被写体との関係性を重視した作品として楽しめます。
コムアイと二階堂ふみの関係は、2018年の写真集『月刊コムアイ・嘘 写真 二階堂ふみ』を通じて広く知られるようになった。
二階堂ふみが撮影を担当することになった背景には、以前からの交流と、コムアイという人物を撮影したいという本人の意思があった。
コムアイがヌード撮影に挑戦した理由も、単に大胆な表現をしたかったからではない。二階堂への信頼があったからこそ、自分をさらけ出せたという本人の言葉が残っている。
そして2021年には再び撮影で共演。2026年現在、KOM_Iは音楽、身体表現、環境問題への発信など、新しい領域で活動を続けている。
『月刊コムアイ・嘘』の本当の見どころは、ヌードという話題性の奥にある、2人の表現者が互いを理解し、普段は見せない一面を写真として残したことにある。
2018年の作品を今あらためて振り返ると、コムアイと二階堂ふみ、それぞれの表現者としての個性と、その後の歩みをつなぐ重要な一冊だったことが見えてくる。