巨人の先発ローテーションを長期的に見ると、特定のエースを中心に組み立てる時代から、複数の先発候補を組み合わせてシーズンを戦う形へと変化してきたことが分かる。
2007年から2026年までの年度別データを確認できる「my favorite giants」では、試合ごとの先発投手だけでなく、対戦相手、球場、投球回、投球数、登板間隔、勝敗、QSまで整理されている。
代表的な年度別ローテーションの変遷2007年:内海哲也を中心とした先発陣
2007年の開幕直後の先発記録には、内海哲也、門倉健、高橋尚成、姜建銘、金刃憲人、木佐貫洋らが登場する。
開幕カードでは内海、門倉、高橋尚成の順で登板。その後も姜建銘、金刃、木佐貫らが起用されており、シーズン序盤から複数の投手がローテーションを担っていた。
2012年:内海・澤村・杉内・ホールトンらの時代
2012年の先発記録では、内海哲也、澤村拓一、杉内俊哉、D・ホールトン、ゴンザレスらの登板が確認できる。
内海や杉内のように長いイニングを投げる投手と、澤村ら異なるタイプの投手を組み合わせた構成が特徴だった。
2019年:菅野智之を中心に多彩な投手を起用
2019年の記録では、菅野智之、山口俊、C・C・メルセデス、今村信貴、桜井俊貴、高橋優貴らが先発を務めている。
菅野だけに依存せず、外国人投手や若手を含めた複数の選択肢を使いながらシーズンを戦った。
2025年:戸郷・グリフィン・赤星・井上らへ
2025年の先発記録には、戸郷翔征、フォスター・グリフィン、赤星優志、井上温大らが登場する。
2026年に主力となった井上温大が、前年から先発経験を積んでいた点にも注目したい。
2026年:井上・竹丸を中心に多人数で運用
2026年は井上温大が23先発、竹丸和幸が22先発。戸郷翔征やウィットリーがそれぞれ14先発を記録した。
山﨑伊織や田中将大、小笠原慎之介らも含め、投手のコンディションや登板機会に応じて顔ぶれが変化した。
2007〜2026年の歴代データを比較するときの注意点20年間の成績を比較する場合、勝利数だけで投手の優劣を判断するのは適切ではない。
次の5項目を組み合わせると、各時代の先発陣の特徴が見えてくる。
- 先発数: 年間を通じてローテーションを維持できたか。
- 投球回: 救援投手に頼りすぎず、長いイニングを投げられたか。
- 防御率: 失点をどの程度抑えたか。
- QS率: 安定して試合をつくれたか。
- 登板間隔: 中6日を中心に、どのような周期で起用されたか。
また、歴代先発ローテーションの一覧には、一時的に先発した投手も含まれる。掲載されている投手全員が、その年の固定ローテーションだったわけではない。
歴代の先発投手一覧と試合ごとの記録を照らし合わせることで、エースの存在だけでは分からない球団の投手運用の変化まで読み取れる。
【プロの結論】2026年の巨人先発陣を評価する3つの判断基準

2026年の巨人先発ローテーションを総括すると、最大の収穫は井上温大と竹丸和幸が年間を通じて先発の役割を担ったことだ。
一方で、戸郷翔征や山﨑伊織のような実績ある投手については、能力と年間稼働率を分けて考える必要がある。
今後のローテーションを予想する際には、次の3つが判断基準になる。
1.勝ち星よりQS率と投球回を重視する2026年の井上温大はQS率73.9%、竹丸和幸は50.0%だった。
勝利数は打線の援護や救援陣の働きにも左右される。一方、QS率と投球回は先発投手自身がどれだけ試合をつくったかを把握する材料になる。
2.故障明けの投手は二軍登板と登録履歴を優先する戸郷や山﨑のように登録抹消を経験した投手は、過去の実績だけで次回登板を予想しないこと。
ファームでの投球内容、球数、登録可能日、実際の一軍復帰を順番に確認する必要がある。
3.1週間先の予想は確定情報と区別する予告先発は公式発表、1週間先の登板予想は登板間隔や登録状況から導いた見通しである。
この違いを理解すれば、先発予想が外れた場合も、単純な誤情報として処理せず、日程変更や投手の調整状況を考慮できる。
2027年の巨人にとって重要なのは、実績ある投手を並べるだけでなく、年間を通じて先発の投球回とQSを積み上げられる編成をつくれるかどうかだ。
【巨人先発ローテーション】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月現在、巨人の先発ローテーションは誰ですか?
A1:2026年11月5日現在、レギュラーシーズンは全日程終了しているため、通常の公式戦先発ローテーションはありません。2026年の主な先発投手は井上温大、竹丸和幸、戸郷翔征、田中将大、ウィットリー、小笠原慎之介らです。
Q2:巨人の先発投手は中何日で登板しますか?
A2:一般的な目安は中6日です。前回登板から7日後に次の登板をする場合、中6日と呼びます。ただし、日程やコンディションによって中5日、中7日、中8日以上になることもあります。
Q3:巨人の2026年QS率は何%ですか?
A3:チーム全体のQS率は49.7%です。143試合の先発機会のうち71試合でQSを達成しました。個人では井上温大が73.9%で、主力先発投手の中でも高い数字を残しています。
Q4:先発投手が出場選手登録を抹消されたら故障していますか?
A4:必ずしも故障とは限りません。登板後の再調整や一軍の登録枠の都合で抹消される場合もあります。NPBの公示に記載された抹消理由や、二軍での登板状況を確認することが大切です。
Q5:巨人の次の先発投手はどこで確認できますか?
A5:NPBの公式予告先発と、読売ジャイアンツの公式発表を確認するのが基本です。1週間先の見通しについては、先発投手の登板履歴、登録抹消、二軍登板情報を組み合わせて判断します。
2026年の読売ジャイアンツは、76勝64敗3分でセ・リーグ2位。先発投手では井上温大が防御率2.02、竹丸和幸が11勝を記録し、戸郷翔征や小笠原慎之介らも投手陣を支えた。
チームQS率49.7%という数字からは、先発投手が安定して試合をつくる余地がまだ残されていることも分かる。
2027年の先発ローテーションを見極める際には、次の情報を継続して確認したい。
- 戸郷翔征、山﨑伊織ら実績組のコンディション
- 井上温大、竹丸和幸の継続的な成長
- 小笠原慎之介、西舘勇陽らの先発起用
- 外国人投手の契約と編成
- 二軍での調整登板と一軍登録の動き
- 春季キャンプ、オープン戦での投球内容
巨人の先発ローテーションは、単純な投手の序列だけでは判断できない。登板間隔、QS率、投球回、登録状況を組み合わせて追うことで、次のシーズンに向けた本当の戦力構成が見えてくる。
2026年の成績を基準に、オフシーズンの補強と若手の成長を見守りながら、2027年の開幕ローテーションに注目したい。