近本光司は、1994年11月9日生まれ、兵庫県淡路市出身のプロ野球選手だ。阪神タイガースでは背番号5を着用し、主に中堅手としてプレーしている。
左投左打で、身長171cm、体重71kg。俊足を生かした走塁だけでなく、広い守備範囲と安定したコンタクト能力を持つ外野手として知られる。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 近本光司 |
| 読み方 | ちかもと・こうじ |
| 生年月日 | 1994年11月9日 |
| 年齢 | 31歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 兵庫県淡路市(旧東浦町) |
| 身長・体重 | 171cm・71kg |
| 投打 | 左投左打 |
| ポジション | 外野手・中堅手 |
| 所属 | 阪神タイガース |
| 背番号 | 5 |
| ドラフト | 2018年1位 |
出身地の淡路市は、近本が野球選手として成長した土地でもある。兵庫県の公式広報でも、淡路島出身の選手として紹介され、阪神の優勝と日本一への貢献が取り上げられた。現在は淡路市のスポーツ親善大使も務めている。
学生時代から社会人野球までの球歴近本の野球人生は、高校、大学、社会人野球という段階を経てプロ入りにつながった。
- 兵庫県立社高校: 野球の強豪校で経験を積み、早い時期からレギュラー争いに加わった。
- 関西学院大学: 外野手として活躍。3年生春には打率.379、リーグ最多10盗塁を記録し、ベストナインを受賞した。
- 大阪ガス: 社会人野球で打撃力と走力をさらに磨いた。2018年の都市対抗野球では打率.524を記録し、首位打者と橋戸賞を獲得した。
- 2018年ドラフト: 阪神タイガースから1位指名を受けて入団した。
関西学院大学の公式発表によれば、大学時代の通算打率は.352。社会人野球でも結果を残しており、プロ入り前から打撃と走塁の両面で評価されていたことが分かる。
【2019年から2025年】近本光司が積み重ねた記録とキャリアの転換点

近本のキャリアを振り返ると、毎年の成績を積み上げながら、節目となる記録を更新してきたことが分かる。
特に注目したいのは、プロ1年目の新人最多安打記録、2023年の日本一への貢献、そして2025年の通算記録達成だ。
2019年の159安打はセ・リーグ新人記録2019年、近本は阪神の外野手として開幕から出場機会をつかみ、142試合に出場した。
最終的な打撃成績は次のとおり。
- 打率:.271
- 安打:159本
- 本塁打:9本
- 打点:42
- 盗塁:36
最も大きな注目を集めたのが159安打という数字だ。
2019年9月19日のヤクルト戦で154安打に到達し、1958年に長嶋茂雄が記録した153安打を上回って、セ・リーグの新人シーズン最多安打記録を更新した。
最終的には159安打まで伸ばし、新人特別賞と盗塁王も獲得している。
ここで押さえておきたいのが、159安打はセ・リーグの新人記録であり、プロ野球全体の新人最多安打記録とは異なる点だ。NPB全体の新人シーズン最多安打記録は、1956年の佐々木信也が記録した180安打である。
2021年は打率.313、178安打を記録2021年には打率.313、178安打を記録した。
2019年の新人記録だけで終わらず、3年目にはさらに高い打率を残したことが近本の特徴だ。
単純に盗塁数だけで評価する選手ではなく、シーズンを通じて安打を量産できる打者としての実力を示した時期でもある。
2023年は阪神の日本一に貢献2023年は選手会長としてチームを支え、阪神の18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一に貢献した。
日本シリーズでは14安打を放ち、日本シリーズMVPを獲得。兵庫県の公式広報でも、シリーズ歴代3位の安打数を記録した活躍が紹介されている。
年代別キャリア・記録一覧以下は、NPB公式年度別成績と球団・リーグの記録発表を基にした主な経歴の整理だ。
【2025年の大記録】通算1000安打・200盗塁と6度の盗塁王
2025年は近本のキャリアを語るうえで欠かせないシーズンだ。
打率.279、160安打、32盗塁という数字を残しただけでなく、プロ野球選手としての積み重ねを示す2つの大きな節目を達成した。
6月7日に通算1000安打を達成2025年6月7日、阪神甲子園球場で行われたオリックス・バファローズ戦で、近本は公式戦通算1000安打を達成した。
2019年のプロ入りから継続して安打を積み重ねてきた結果だ。
新人時代の159安打が一時的な好調ではなく、長い期間にわたる安定した打撃能力につながっていたことを示す記録でもある。
9月22日に通算200盗塁を達成さらに2025年9月22日、明治神宮野球場での東京ヤクルトスワローズ戦で通算200盗塁に到達した。
出塁してから次の塁を狙う判断力と、スタートを切る瞬間の技術が積み重なった結果だ。
阪神球団の公式発表でも、この記録達成が報告されている。
盗塁王6度という実績の価値近本は2019年、2020年、2022年、2023年、2024年、2025年に盗塁王を獲得している。
特筆すべきなのは、2022年から2025年まで4年連続でタイトルを獲得した点だ。
2025年のセ・リーグ盗塁ランキングでは、近本が32盗塁で1位。2位の上林誠知の27盗塁を5個上回った。
2025年セ・リーグ盗塁ランキング
| 順位 | 選手 | 盗塁数 |
|---|---|---|
| 1位 | 近本光司(阪神) | 32 |
| 2位 | 上林誠知(中日) | 27 |
| 3位 | 三森大貴(DeNA) | 22 |
| 4位 | 中野拓夢(阪神) | 19 |
盗塁王を6度獲得した事実は、近本の走塁能力が複数年にわたってリーグトップクラスだったことを示している。
ただし、盗塁数だけで走塁能力のすべてを判断するのは適切ではない。出塁後のリード、投手の動作を読む力、次の塁を狙う判断、走者がいることで生まれる守備側への心理的な圧力も評価すべき要素だ。
【2026年現在】近本光司の成績と左手首骨折からの復帰
2026年の近本を語るうえで、避けて通れないのが左手首の骨折による離脱だ。
2025年まで安定した出場を続けていた近本だが、2026年4月26日の広島戦で死球を受け、左手首を骨折した。
翌27日に出場選手登録を抹消され、約2か月半にわたるリハビリに入った。7月7日にファームの試合で実戦復帰し、7月11日に一軍へ復帰している。
2026年の年度別成績NPB公式の個人年度別成績による2026年のレギュラーシーズン成績は次のとおり。
| 項目 | 2026年 |
|---|---|
| 試合数 | 90試合 |
| 打率 | .306 |
| 打数 | 372 |
| 安打 | 114本 |
| 二塁打 | 15本 |
| 三塁打 | 1本 |
| 本塁打 | 5本 |
| 打点 | 17 |
| 得点 | 51 |
| 盗塁 | 12 |
| 出塁率 | .374 |
| 長打率 | .392 |
90試合の出場にとどまったのは、骨折による長期離脱の影響が大きい。
一方、復帰後の打撃には明るい材料があった。阪神球団が発表した9・10月度の月間成績では、26試合で39安打、打率.364を記録。球団選定の月間最優秀選手にも選ばれている。
2026年終了時点の通算成績2026年シーズン終了時点で、近本の通算成績は次のようになっている。
- 通算出場:1034試合
- 通算安打:1207本
- 通算打率:.290
- 通算本塁打:53本
- 通算打点:321
- 通算盗塁:212
特に注目したいのは、通算安打が1207本に到達している点だ。
2025年に1000安打を達成した後も、2026年に114安打を追加している。盗塁についても200の大台から212まで伸ばした。
2026年は故障によって出場機会が制限されたものの、復帰後の打率.306は、打撃面での能力が依然として高い水準にあることを示している。
【阪神での評価】近本はなぜ1番打者と中堅手として重要なのか
阪神における近本の役割は、単なる俊足の外野手にとどまらない。
打線の先頭で出塁し、走塁で相手守備を動かし、中堅の守備で外野の中心を支える。攻撃と守備の両面に関わる選手だ。
1番打者としての出塁能力1番打者に求められるのは、必ずしも長打や本塁打ではない。
重要なのは、試合の序盤から出塁し、後続打者に得点の機会をつくることだ。
近本は2025年に160安打、出塁率.348を記録。2026年も出場90試合で出塁率.374を残した。
この数字から分かるのは、安打を打つ能力に加え、四球などを含めて塁に出る能力も持っていることだ。
中野拓夢との1・2番コンビ近本の後ろを打つ中野拓夢との連携も、阪神打線を考えるうえで重要になる。
近本が出塁して走者となり、中野が進塁打や安打で続く形は、相手投手にとって警戒すべき攻撃パターンだ。
近本が盗塁を仕掛ける可能性があるだけでも、投手は走者への注意を強める必要がある。その結果、打者との勝負に集中しにくくなる。
つまり、盗塁を実行することだけでなく、盗塁を警戒させること自体にも価値がある。
中堅守備とチーム全体への影響近本は中堅手として広い守備範囲を担う。
中堅は外野の中央に位置し、左右の外野手との連携や打球判断が求められるポジションだ。
2026年10月のクライマックスシリーズを前にした報道では、藤川球児監督が近本をキーマンに挙げ、復帰後のチームの勢いとセンターラインの守備力を評価していた。
監督が期待していたのは、単に安打や盗塁を増やすことではない。近本が1番打者として攻撃のスタートをつくり、中野との連動性を高めることだった。
近本光司の評価を整理すると| 評価項目 | 強み | チームへの効果 |
|---|---|---|
| 打撃 | 安打を継続して量産 | 攻撃機会の創出 |
| 出塁 | 高い出塁率 | 得点圏への走者供給 |
| 走塁 | 盗塁王6度 | 相手バッテリーへの圧力 |
| 守備 | 中堅の守備範囲 | 外野守備の安定 |
| 経験 | 長年の一軍実績 | 打線とチームの精神的支柱 |
近本の価値は、個人成績だけでは測れない。1番打者としての出塁、走者としてのプレッシャー、中堅手としての守備を同時に担えることが、阪神にとって大きな強みになっている。
【プロの結論】近本光司を評価するときに見るべき3つのポイント
近本を評価する際、盗塁王の回数や安打数だけに注目すると、選手としての本当の価値を見落とす可能性がある。
重要なのは、打撃、走塁、守備を一体として考えることだ。
1. 打率だけでなく出塁率を見る1番打者にとって、打率は重要な指標だが、それだけでは十分ではない。
近本の2025年の打率は.279、出塁率は.348。2026年は打率.306、出塁率.374だった。
安打だけでなく、四球などによって出塁できることが、後続打者の打点機会を増やす。
2. 盗塁数だけでなく走塁の影響を見る盗塁は成功数だけでなく、成功率や状況判断も評価すべきだ。
近本が塁に出ると、相手投手や捕手は盗塁への警戒を強める。打者との勝負に影響が生まれ、阪神の攻撃全体に選択肢が増える。
このような間接的な貢献も、リードオフマンの重要な能力だ。
3. 出場数とコンディションを考慮する2026年の近本は、左手首骨折によって長期離脱を経験した。
そのため、2025年の140試合と2026年の90試合を単純に比較して、選手としての能力が低下したと判断するのは適切ではない。
実際、2026年は復帰後に打率を上げ、9・10月には球団選定の月間最優秀選手に選ばれている。
今後の評価では、年間を通じた出場状況、復帰後の打撃、走塁時のコンディション、中堅守備の安定性を総合的に見る必要がある。
近本のように攻守走の複数分野でチームに貢献する選手は、単一の数字だけでは評価しきれない存在だ。
阪神の近本光司に関するよくある質問(FAQ)
Q1:近本光司の出身地はどこですか?
A1:兵庫県淡路市(旧津名郡東浦町)出身です。1994年11月9日生まれで、阪神タイガースの外野手として活躍しています。
Q2:近本光司の新人最多安打159本は日本記録ですか?
A2:159安打はセ・リーグの新人シーズン最多安打記録です。NPB全体の新人最多安打記録は、1956年に佐々木信也が記録した180安打です。
Q3:近本光司は盗塁王を何回獲得していますか?
A3:2025年終了時点で6回です。2019年、2020年、2022年、2023年、2024年、2025年に獲得し、2022年から4年連続でタイトルを手にしています。
Q4:近本光司はいつ通算1000安打と200盗塁を達成しましたか?
A4:通算1000安打は2025年6月7日、通算200盗塁は同年9月22日に達成しました。いずれも阪神球団が公式に発表しています。
Q5:近本光司の2025年の成績は?
A5:140試合に出場し、打率.279、160安打、3本塁打、34打点、32盗塁を記録しました。32盗塁で自身6度目の盗塁王を獲得しています。
Q6:近本光司の2026年の成績は?
A6:レギュラーシーズン終了時点で90試合に出場し、打率.306、114安打、5本塁打、17打点、12盗塁でした。4月の左手首骨折による長期離脱を経て、7月に一軍復帰しています。
Q7:近本光司の2026年終了時点の通算安打と盗塁は?
A7:NPB公式記録では、通算1207安打、212盗塁です。通算打率は.290となっています。
阪神タイガースの近本光司は、2019年の新人159安打という鮮烈な記録から始まり、通算1000安打、200盗塁、6度の盗塁王という実績を積み上げてきた。
2025年は打率.279、160安打、32盗塁を記録。2026年は左手首の骨折による離脱を経験したものの、復帰後は打率.306まで数字を伸ばし、通算1207安打、212盗塁に到達した。
今後も注目したいのは、次の3点だ。
- 打率と出塁率を維持し、1番打者として攻撃を組み立てられるか。
- 盗塁と走塁判断で、相手バッテリーにプレッシャーを与え続けられるか。
- 中堅守備を安定させ、阪神のセンターラインを支えられるか。
近本の本当の価値は、単に足が速いことでも、安打数が多いことでもない。出塁して走り、守備でチームを支え、攻撃の流れをつくる総合力にある。
2026年シーズンを経ても、近本光司は阪神の1番打者と中堅手を語るうえで欠かせない存在だ。 その記録の積み重ねと、チームへの貢献は、今後の阪神を見守るうえでも大きな注目ポイントになる。