今村聖奈騎手は、2026年11月2日時点でJRA平地15勝、316回騎乗、JRA通算119勝を記録している。2022年のデビューイヤーに51勝を挙げて新人騎手の頂点に立ち、2026年5月24日にはジュウリョクピエロとのコンビで優駿牝馬(オークス)を制覇。JRA所属の女性騎手として史上初のG1勝利を達成した。
現在22歳。デビュー直後の鮮烈な活躍から、苦しい成績の時期、そして歴史的なG1制覇まで、騎手としてのキャリアは大きな転換点を迎えている。2026年11月の騎乗予定や年度別成績、父・今村康成氏との関係、寺島良厩舎とのつながりを整理すると、今村騎手の現在地と今後の課題が見えてくる。
【2026年11月最新】今村聖奈騎手の現在の成績とJRA通算勝利数

2026年の今村聖奈騎手を評価するうえで、まず押さえておきたいのが11月2日時点の成績だ。
スポーツナビの騎手データによると、2026年のJRA平地成績は316回騎乗で15勝。2着18回、3着25回となっている。
勝率だけを見ると前年を下回っているものの、3着以内に入った回数は58回。複勝率は18.4%で、一定の安定感も示している。
2026年11月2日時点の成績| 項目 | 成績 |
|---|---|
| JRA平地1着 | 15勝 |
| 2着 | 18回 |
| 3着 | 25回 |
| 着外 | 258回 |
| 騎乗回数 | 316回 |
| 勝率 | 4.7% |
| 連対率 | 10.4% |
| 複勝率 | 18.4% |
| JRA年間騎手順位 | 55位 |
| JRA通算勝利数 | 119勝 |
※2026年11月2日10時31分更新の成績データ。JRA平地競走を対象とする。
特に注目したいのは、JRA通算119勝という数字だ。
デビューから約4年半で100勝を突破し、2025年10月19日には新潟3RのインフローレでJRA通算100勝を達成。その後も勝ち星を積み重ね、2026年11月2日時点で119勝に到達している。
通算成績は1,943騎乗で119勝。勝率6.1%、連対率12.5%、複勝率18.9%となる。
2026年は勝利数だけで評価できない2025年は22勝、勝率6.4%だったのに対し、2026年は11月2日時点で15勝、勝率4.7%。
単純な勝利数や勝率では前年を下回っている。
一方、複勝率は2025年の16.3%から2026年の18.4%に上昇した。
つまり、勝ち切る回数だけでなく、上位着順に食い込む力にも目を向ける必要がある。
そして、2026年の成績を語るうえで欠かせないのが、5月のオークス制覇だ。年間15勝という数字のなかに、競馬史に残るG1タイトルが含まれている。
【騎手デビューの経緯】父・今村康成と寺島良厩舎が支えた原点
今村聖奈騎手は2003年11月28日生まれ、滋賀県大津市出身。2026年11月時点で22歳だ。
所属は栗東・寺島良厩舎。JRAの2022年新人騎手紹介ページにも掲載されている騎手である。
父親は元JRA騎手の今村康成氏今村聖奈騎手が競馬の世界に入った背景には、父親の存在がある。
父は元JRA騎手の今村康成氏。
JRA公式プロフィールのインタビューで、今村騎手は父親が騎手だったことから、物心がついたころには馬が身近にいたと振り返っている。
父の背中を追うなかで馬の魅力を感じ、騎手を志すようになったという。
今村康成氏は2001年の中山大障害をユウフヨウホウとのコンビで制した実績を持つ元騎手でもある。
競馬が身近な家庭環境で育ったことは、幼いころから馬と接する機会を得られたという意味でも、騎手を目指す原点になった。
ただし、父親の実績だけで娘の成功を説明することはできない。実際に競馬学校で技術を磨き、騎手免許を取得し、厳しい競争のなかで結果を残してきたのは今村本人だ。
2022年3月にJRAデビュー今村騎手は2022年に騎手免許を取得し、同年3月5日の阪神1Rでリンギングフォンに騎乗した。
初騎乗の結果は14頭立ての8着。
その8日後、3月13日の阪神8Rでブラビオに騎乗し、JRA初勝利を挙げた。
デビュー直後から多くの騎乗機会を得て、同年5月には女性騎手によるデビュー年最多勝記録を更新。さらに7月にはCBC賞を制し、重賞初勝利まで達成した。
寺島良厩舎との関係現在も所属しているのが栗東の寺島良厩舎だ。
2026年のオークスを制したジュウリョクピエロも寺島良調教師の管理馬だった。
騎手として所属する厩舎と、実際に大舞台で騎乗する競走馬の管理厩舎が一致したことは、今回のG1制覇を語るうえでも重要な関係性である。
寺島厩舎との継続的な関係は、日常的な調教や馬の特徴を理解する機会にもつながる。もちろん、最終的なレース結果は騎手、調教師、厩舎スタッフ、競走馬それぞれの力が結び付いて生まれるものだ。
【年度別成績を徹底比較】2022年新人騎手最多勝から2026年まで
今村聖奈騎手のキャリアを理解するには、単年の勝利数だけでなく、デビューからの推移を見る必要がある。
東スポ競馬の年度別成績を整理すると、2022年の突出した活躍、その後の成績変動、2025年の回復、2026年のG1制覇という流れが分かる。
今村聖奈騎手の年度別JRA成績| 年度 | 1着 | 騎乗回数 | 勝率 | 主な関連実績 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 51勝 | 606回 | 8.4% | 新人最多勝、CBC賞制覇 |
| 2023年 | 25勝 | 486回 | 5.1% | 重賞11回騎乗 |
| 2024年 | 6勝 | 192回 | 3.1% | 成績が落ち込んだ時期 |
| 2025年 | 22勝 | 343回 | 6.4% | 勝利数が回復 |
| 2026年 | 15勝 | 316回 | 4.7% | オークスG1制覇 |
※2026年は11月2日時点。それ以前の年度は年間成績。
2022年:51勝で新人騎手の頂点へデビュー年の2022年は、JRAで51勝をマークした。
これは新人騎手として非常に優秀な成績で、JRA賞の最多勝利新人騎手にも選出された。
女性騎手としての注目度だけでなく、騎手全体の新人ランキングでも存在感を示した一年だった。
2023~2024年:成績の変化と苦しい時期2023年は25勝を挙げたものの、デビュー年の51勝からは大きく減少した。
2024年はさらに6勝まで落ち込んでいる。
新人時代の勢いをそのまま維持することは容易ではない。騎手として経験を重ねる一方、騎乗機会や競走馬との組み合わせ、競馬場やレース条件など、さまざまな要素が成績に影響する。
この数字だけを根拠に、騎手としての能力が失われたと判断することはできない。
2025~2026年:回復とG1制覇2025年は22勝、勝率6.4%まで回復。
2026年は11月2日時点で15勝となっている。
興味深いのは、2026年に勝率が下がった一方で複勝率が18.4%に上昇している点だ。
加えて、同年5月にはオークスを制覇。一般競走での勝利数だけでは測れない大きな実績を手にした。
今村騎手のキャリアは、デビュー年の記録だけで評価する段階から、G1を含む大舞台で継続して結果を残せるかを問われる段階へ移っている。
【G1初制覇の真相】優駿牝馬でジュウリョクピエロと歴史を変えた日
2026年5月24日、東京競馬場で行われた第87回優駿牝馬(オークス)。
このレースで今村聖奈騎手が騎乗したのが、3歳牝馬ジュウリョクピエロだった。
結果は見事な1着。
この勝利によって、今村騎手はJRA所属の女性騎手として史上初めてG1を制覇した。
5番人気からの勝利ジュウリョクピエロは単勝5番人気、オッズ10.9倍。
圧倒的な本命馬として出走したわけではない。
レースでは後方に位置し、13番手、12番手、14番手、14番手という通過順で最後の直線へ向かった。
残り400メートル付近から進路を見いだし、馬群の間を抜けて加速。最後の直線で鋭い末脚を発揮し、ドリームコアをクビ差で差し切った。
勝ちタイムは2分25秒6。推定上がり3ハロンは33秒1だった。
後方待機から最後に勝負を決めたレース内容は、馬の末脚を信じて追い出しのタイミングを見極めた騎乗として印象に残る。
ジュウリョクピエロとのコンビが生んだ歴史的快挙ジュウリョクピエロにも、このレースまでの成長過程があった。
JRAのレース回顧によると、同馬はダートでデビューした後に芝へ転向。そこから3連勝でオークス制覇にたどり着いた。
つまり、単純に実績のある有力馬に乗って勝ったという話ではない。
馬自身の成長と、騎手の判断、厩舎の管理が重なった結果だった。
また、今村騎手にとってクラシック競走への挑戦は初めて。G1騎乗も3度目だった。
経験豊富な騎手が集まるクラシックの舞台で、22歳の若手騎手が落ち着いた騎乗を見せたことは、大きな意味を持つ。
「女性騎手初G1」の正確な意味今回の記録について、押さえておきたい点がある。
これは日本の競馬史上、女性騎手が初めてあらゆるカテゴリーのG1を勝ったという意味ではない。
正確には、JRA所属の女性騎手として史上初のG1制覇である。
地方競馬や海外競馬の女性騎手の記録とは区別する必要がある。
2026年9月18日には、滋賀県庁で三日月知事への表敬訪問も行われた。滋賀県の公式発表でも、このオークス制覇がJRA女性騎手初のG1勝利として紹介されている。
競馬界だけでなく、出身地からも大きな功績として評価された出来事だった。
【重賞成績と勝率を分析】CBC賞テイエムスパーダからオークスまで
今村聖奈騎手の重賞実績を振り返ると、2022年のCBC賞と2026年のオークスという、異なる時期に達成した2つの大きな勝利がある。
2022年CBC賞:テイエムスパーダとの鮮烈な初重賞制覇2022年7月3日、小倉競馬場で開催された第58回CBC賞。
今村騎手はテイエムスパーダに騎乗した。
当時の負担重量は48キログラム。レースではスタートから先頭に立ち、そのまま後続を引き離して逃げ切り勝ちを収めた。
勝ちタイムは1分5秒8。
これは当時の芝1200メートルのレコードタイムだった。
2番人気での勝利であり、デビューからわずか数カ月の騎手が重賞を制したことで大きな話題になった。
この勝利は、JRA史上でもグレード制導入後5人目となる重賞初騎乗初勝利だったと競馬ラボのインタビュー記事で紹介されている。
重賞通算成績は2勝2026年11月2日時点のJRA重賞成績は次のとおり。
- 重賞出走:33回
- 重賞勝利:2勝
- 2着:0回
- 3着:1回
- 重賞勝率:約6.1%
内訳は2022年CBC賞のテイエムスパーダ、2026年優駿牝馬のジュウリョクピエロだ。
2026年だけを見ると、重賞5回騎乗で1勝。勝率は20%となる。
ただし、重賞の出走回数は一般競走に比べて少なく、1勝の影響も大きい。今後の評価では、出走機会が増えた際にも安定した成績を残せるかが重要になる。
今村聖奈騎手の主な実績と関係者一覧| 人物・馬・競走 | 関係性 | 主な実績・役割 |
|---|---|---|
| 今村康成 | 父親・元JRA騎手 | 騎手を志すきっかけ |
| 寺島良 | 所属調教師 | 栗東・寺島良厩舎に所属 |
| テイエムスパーダ | 重賞勝利時の騎乗馬 | 2022年CBC賞を制覇 |
| ジュウリョクピエロ | G1勝利時の騎乗馬 | 2026年オークスを制覇 |
| JRA | 所属競馬団体 | 女性騎手初のG1制覇を達成 |
この2頭の勝利には、それぞれ違った騎乗の特徴が表れている。
テイエムスパーダでは先行してスピードを生かし、ジュウリョクピエロでは後方から末脚を引き出した。
異なる競馬場、距離、展開で結果を残したことは、今村騎手の騎乗を評価するうえで見逃せないポイントだ。
【現在の騎乗予定・出走情報】2026年11月7日・8日は京都競馬場
今村聖奈騎手は2026年11月も現役騎手として競馬に参加している。
11月6日時点で競馬ラボに掲載されている今週の騎乗予定は、11月7日(土曜)と8日(日曜)の京都競馬場が中心だ。
11月7日(土曜)の騎乗予定- 京都4R・2歳未勝利:ドラゴンドール
- 京都10R・貴船ステークス:ゼンノツキヨミ
- 京都1R・2歳未勝利:ツーハーツ
- 京都2R・2歳未勝利:ハイグッドカンフー
- 京都7R・3歳以上2勝クラス:エターナルプロミス
- 京都8R・3歳以上2勝クラス:ナウオアネヴァー
- 京都12R・3歳以上1勝クラス:ニシノトリビュート
土曜日2鞍、日曜日5鞍の計7鞍が掲載されている。
なお、騎乗予定は出走取消や乗り替わりなどによって変更される場合がある。実際の出走馬と騎手はJRAの確定出馬表で確認したい。
今後の活躍を左右する3つの評価ポイント今村騎手の今後を考えるうえで、注目したいのは次の3点だ。
1. 一般競走での勝率回復
2026年の勝率は4.7%。通算勝率6.1%や2025年の6.4%と比較すると、改善の余地がある。
G1を勝ったことで評価が高まった一方、年間を通じて勝利数を積み重ねられるかが重要だ。
2. 重賞での継続的な騎乗機会
オークス制覇によって、重賞やG1での騎乗に対する注目度は一段と高まった。
今後は大舞台への騎乗機会をどれだけ増やせるか、そして結果を残せるかが焦点になる。
3. 騎乗馬の特徴に応じた対応力
CBC賞では逃げ切り、オークスでは後方からの差し切りを実現した。
脚質や展開に合わせた判断力をさらに磨ければ、騎手としての評価を一段と高める可能性がある。
G1を一度勝ったことだけで完成形と判断するのではなく、その後の一般競走や重賞でどのような成績を残すかを継続的に見る必要がある。
【今村聖奈騎手に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:今村聖奈騎手のJRA通算勝利数は何勝ですか?
A1:2026年11月2日時点でJRA通算119勝です。2022年のデビューイヤーに51勝を挙げ、その後も勝利を重ねています。
Q2:今村聖奈騎手は本当にG1を勝ったのですか?
A2:はい。2026年5月24日の第87回優駿牝馬(オークス)で、ジュウリョクピエロに騎乗して優勝しました。JRA所属の女性騎手として史上初のG1制覇です。
Q3:今村聖奈騎手の父親は誰ですか?
A3:父親は元JRA騎手の今村康成氏です。父親が騎手だったことが、今村騎手が馬に興味を持ち、騎手を目指すきっかけになりました。
Q4:今村聖奈騎手は現在も現役ですか?
A4:はい。栗東・寺島良厩舎所属の現役騎手です。2026年11月7日・8日にも京都競馬場で騎乗予定が掲載されています。
今村聖奈騎手は、2022年のデビューイヤーにJRA51勝を挙げ、最多勝利新人騎手のタイトルを獲得した。
その後は2024年に年間6勝まで成績が落ち込む時期も経験したが、2025年には22勝に回復。2026年5月24日にはジュウリョクピエロとのコンビで優駿牝馬を制し、JRA女性騎手初のG1制覇という歴史的な実績を残した。
2026年11月2日時点のJRA平地成績は15勝、316騎乗。通算119勝という数字も積み上げている。
今後の注目点は、オークス制覇を一度きりの快挙に終わらせず、重賞やG1で継続的に結果を残せるかどうかだ。
デビュー時の勢い、苦しい時期を乗り越えた経験、そして大舞台で歴史を変えた実績。これらを持つ22歳の騎手が、次にどの馬と新たな勝利をつかむのか。
今村聖奈騎手の本当の評価は、これから積み重ねる勝利と騎乗内容によって、さらに明確になっていくだろう。
主な根拠資料・成績照合
- JRA公式プロフィール・新人騎手紹介:
- JRA公式2026年優駿牝馬レース結果・回顧:
- JRA公式2022年CBC賞レース結果:
- スポーツナビ・2026年11月2日更新の騎手成績:
- 東スポ競馬・年度別成績:
- 滋賀県公式発表・2026年9月18日の表敬訪問:
- 競馬ラボ・2026年11月7日、8日の騎乗予定: