2026年11月現在、尾形崇斗は横浜DeNAベイスターズに所属しています。背番号は36。ソフトバンク時代の救援投手という役割から、DeNAでは先発投手として新たなキャリアを築きました。
特筆すべきは、移籍初年度に先発として結果を残したことです。
NPB公式の2026年シーズン終了時の個人成績によると、DeNAでは18試合に登板し、7勝3敗、防御率3.29、87回2/3を投げて88奪三振を記録しました。
2026年の主な成績は次のとおりです。
- 所属:横浜DeNAベイスターズ
- 背番号:36
- 登板:18試合
- 勝敗:7勝3敗
- 防御率:3.29
- 投球回:87回2/3
- 奪三振:88
- 奪三振率:9.03
特に注目したいのは、先発投手として約88イニングを投げながら88個の三振を奪った点です。
単純な球速だけでなく、打者をアウトにする能力をシーズンを通じて示したことが分かります。
一方、先発としてさらに評価を高めるには、投球回数の増加や四球の削減、安定したクオリティースタートの積み重ねが課題になります。
【プロフィール】尾形崇斗は育成ドラフト1位から這い上がった右腕
尾形崇斗は1999年5月15日生まれ、宮城県出身のプロ野球選手です。
福島県の学法石川高校から2017年の育成ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団しました。
育成選手としてプロの世界に入り、二軍・三軍で経験を積みながら成長。2020年3月16日に支配下登録を勝ち取りました。
基本プロフィール| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 尾形崇斗(おがた・しゅうと) |
| 生年月日 | 1999年5月15日 |
| 年齢 | 27歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 宮城県 |
| 身長・体重 | 182cm・90kg |
| 投打 | 右投左打 |
| ポジション | 投手 |
| 所属球団 | 横浜DeNAベイスターズ |
| 背番号 | 36 |
| ドラフト | 2017年育成ドラフト1位 |
| 出身高校 | 学法石川高校 |
| 時期 | 所属・出来事 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 2017年 | ソフトバンク育成ドラフト1位 | プロ入り |
| 2018年 | ソフトバンク入団 | 育成選手としてスタート |
| 2020年3月 | 支配下登録 | 背番号120から39へ変更 |
| 2020年 | 一軍デビュー | プロの舞台を経験 |
| 2021年 | ソフトバンク | 防御率0.87を記録 |
| 2024年 | ソフトバンク | 12試合登板、防御率2.31 |
| 2025年 | ソフトバンク | 自己最多38試合に登板 |
| 2026年5月12日 | DeNAへ移籍 | 山本祐大との交換トレード |
| 2026年5月31日 | DeNA対西武 | プロ初先発で初勝利 |
| 2026年シーズン終了 | DeNA | 7勝3敗、防御率3.29 |
尾形の経歴で見逃せないのは、育成から支配下登録までに着実な実績を積み上げてきたことです。
ソフトバンクの2020年3月の公式発表では、2019年の二軍・三軍での取り組みが紹介されています。特に三軍では25試合に登板して3勝1敗、防御率1.84。58回2/3で86奪三振という数字を残しました。
当時から三振を奪う能力は際立っていました。
育成ドラフト1位という出発点から一軍で実績を残し、さらに移籍先で先発という新しい役割を任されるまでになったことは、尾形のキャリアを語るうえで要点です。
【ソフトバンク時代】救援投手として磨いた159キロの速球と奪三振能力
尾形崇斗の投手としての基礎を作ったのが、福岡ソフトバンクホークスでの経験です。
入団当初から持ち味としていたのは、150キロを超える力強いストレートでした。
支配下登録後に一軍で経験を積む2020年3月16日、尾形はリチャードとともに支配下登録されました。
育成選手から支配下選手への昇格は、プロ野球選手として大きな節目です。
その後、一軍で登板機会を得ながら、救援投手として経験を重ねていきました。
2021年には8試合に登板して防御率0.87を記録。2022年は9試合で1勝、2023年は12試合に登板しました。
2024年には12試合で2勝、防御率2.31、3ホールドを記録。限られた登板機会の中でも結果を残しています。
2025年は自己最多38試合に登板ソフトバンク時代で特に注目したいのが2025年です。
この年は自己最多となる38試合に登板し、1勝1敗、5ホールド、防御率4.67を記録しました。
防御率だけを見ると改善の余地はありましたが、登板数が増えたことは一軍の救援陣で役割を担っていたことを示しています。
2025年の主な成績は以下のとおりです。
- 登板:38試合
- 勝利:1勝
- 敗戦:1敗
- ホールド:5
- 奪三振:41
- 投球回:34回2/3
- 防御率:4.67
2026年の移籍前も、ソフトバンクでは10試合に登板して12イニングを投げ、19奪三振、防御率3.00を記録しました。
12イニングで19奪三振という数字からも、短いイニングで三振を奪う能力の高さがうかがえます。
尾形の武器は球速だけではない尾形の魅力は、最速159キロという数字だけではありません。
横浜DeNAの公式選手プロフィールでは、自身のチャームポイントとしてストレートの縦変化を挙げています。
直球の強さに加え、打者のバットの軌道とボールの軌道をずらせることが、空振りを奪ううえで重要です。
2026年のスポーツナビ掲載データでは、DeNAでのストレートの最高球速は159キロ、平均球速は153.5キロでした。
つまり、159キロは一度だけの特殊な記録というより、150キロ台前半から中盤の直球を軸に勝負できる投手であることを示す数字です。
【トレードの経緯】なぜ尾形崇斗はDeNAに移籍したのか?
2026年5月12日、プロ野球界に大きな驚きを与える交換トレードが発表されました。
横浜DeNAベイスターズの山本祐大捕手と、福岡ソフトバンクホークスの尾形崇斗投手、井上朋也内野手による2対1のトレードです。
トレードの交換内容DeNAからソフトバンクへ移籍:
- 山本祐大(捕手)
ソフトバンクからDeNAへ移籍:
- 尾形崇斗(投手)
- 井上朋也(内野手)
DeNAにとっては、正捕手として活躍していた山本を放出する代わりに、投手と野手の2人を獲得する大型補強でした。
DeNA側の狙いは投手陣の強化スポーツニッポンの2026年5月12日の報道によると、DeNAの木村洋太球団社長は、トレードの最大の理由を「今年優勝するため」と説明しました。
当時のDeNAはシーズン序盤を勝率5割で進み、投手陣の層を厚くすることが課題になっていました。
加えて、外国人投手のコックスが左肘の手術で離脱し、デュプランティエもコンディション不良を抱えていました。
こうした状況で、日本人投手の補強はチームにとって重要なテーマでした。
尾形は最速159キロの直球を持ち、救援経験も豊富です。即戦力としての能力だけでなく、先発投手としての可能性も評価されていました。
ソフトバンク側は捕手の補強を重視一方のソフトバンクにも、山本を獲得する理由がありました。
スポーツ報知が伝えた城島健司チーフベースボールオフィサーの説明では、両球団のニーズが一致したことがトレード成立の背景にありました。
ソフトバンクは捕手を補強ポイントの一つとしており、山本の実績や年齢、プレースタイルを評価していました。
つまり、尾形の移籍は単純な戦力外や評価低下によるものではありません。
DeNAは投手力の強化、ソフトバンクは捕手の補強という、それぞれのチーム事情が一致した結果と見るのが自然です。
尾形本人は移籍をどう受け止めた?ソフトバンクの公式発表で、尾形は9年間在籍した球団を離れる寂しさを示しながらも、新しい球団で野球に取り組む決意を語りました。
また、DeNAについてはソフトバンクと同様にテクノロジーが発展している印象を持っており、そうした技術を活用できることにも期待を寄せていました。
このコメントから読み取れるのは、環境の変化を前向きに受け止めていたことです。
トレードは選手にとって突然の転機になり得ます。しかし尾形にとっては、出場機会や役割を広げる新たなチャンスにもなりました。
【先発転向】プロ初先発勝利と159キロを記録した2026年5月31日
DeNA移籍後の尾形に与えられた大きな役割が、先発投手への転向でした。
実は、先発転向への挑戦は移籍後に突然始まったものではありません。
日刊スポーツの2026年5月31日の報道によると、尾形は春季キャンプの段階から先発転向に取り組んでいました。
相川亮二監督もトレード成立時に、尾形を先発として調整させる方針を明らかにしています。
5月31日、西武戦でプロ初先発移籍後の初登板は、2026年5月31日の埼玉西武ライオンズ戦でした。
舞台はベルーナドーム。DeNAの先発投手としてマウンドに上がりました。
結果は次のとおりです。
- 投球回:5回
- 被安打:2
- 失点:0
- 奪三振:7
- 球速:最速159キロ
5回を2安打無失点に抑え、毎回の7奪三振という見事な内容でした。
この試合で自己最速タイの159キロも計測しています。
DeNAは西武に6対0で勝利し、尾形は移籍後初勝利を獲得しました。
それだけではありません。これが尾形にとってプロ初先発であり、プロ初先発勝利となりました。
救援から先発へ変わることで何が違うのか救援投手と先発投手では、求められる能力が異なります。
救援投手は短いイニングで最大限の出力を発揮が必要です。
一方、先発投手には複数のイニングを投げ続けるスタミナ、打者との対戦を重ねても投球の質を維持する能力、球種の使い分けなどが大切です。
尾形はもともと高い球速と奪三振能力を備えていました。
先発転向によって問われるようになったのは、その武器をどれだけ長いイニングにわたって維持できるかという点です。
5月31日の初先発は、その可能性を強く印象づける内容でした。
【NPB個人成績】2026年の尾形崇斗はどこまで成長した?
尾形の2026年を評価する際は、勝利数だけでなく、投球回、防御率、奪三振率、与四球数を合わせて見る必要があります。
NPB公式の年度別成績によると、DeNA移籍後は18試合で7勝3敗、防御率3.29という結果でした。
2026年の投球内容を分析注目したい数字は次の4つです。
1. 奪三振率9.03
87回2/3で88奪三振を記録しています。
先発投手としても、打者を三振で仕留められる能力を維持していることが分かります。
2. 被打率.203
対戦打者に安打を許す割合は低く、直球を軸とする投球が一定の成果を上げています。
3. WHIP1.16
1イニングあたりに許した安打と四球の合計を示すWHIPは1.16でした。
走者を大量に背負わずに投球できていることは、先発投手として評価できる部分です。
4. QS率37.5%
16先発のうちクオリティースタートは6試合でした。
勝ち星を重ねた一方で、先発として6回以上を安定して投げる能力には、まだ伸びしろがあります。
2027年以降に注目したい3つのポイント① 投球回数を増やせるか
2026年のDeNAでの投球回は87回2/3でした。
今後、シーズンを通して先発ローテーションを守るためには、1試合あたりの投球回を伸ばすことが重要です。
② 四球を減らせるか
2026年は38四球を記録し、与四球率は9イニングあたり3.90でした。
奪三振能力を維持しながら無駄な走者を減らせれば、失点を防ぎやすくなります。
③ 直球以外の球種を効果的に使えるか
先発投手は同じ打者と複数回対戦する可能性があります。
直球だけに頼らず、スライダーやスプリット、カーブなどを組み合わせることで、投球の幅を広げられます。
尾形の場合、もともとの球威が大きな武器であるだけに、変化球との組み合わせが今後の成長を左右するでしょう。
【プロの結論】尾形崇斗は球速型の救援投手から先発投手へ進化できるか
尾形崇斗の2026年は、キャリアの中でも大きな転換点となりました。
育成ドラフト1位でソフトバンクに入団し、支配下登録を勝ち取った後、一軍で救援投手として経験を積みました。
そして2026年、DeNAへの移籍をきっかけに先発投手として新しい役割に挑戦しました。
評価すべきなのは、単に159キロを投げられることではありません。
先発として87回2/3を投げ、88個の三振を奪い、7勝を挙げたという実績です。
もちろん、防御率3.29やQS率37.5%という数字から、さらなる安定感が求められることも分かります。
しかし、先発転向初年度にこれだけの結果を残したことは、次のシーズンへの期待につながります。
今後、尾形を評価するときには、次の基準が重要です。
- 150キロ台のストレートをシーズン中も維持できるか
- 6回以上を安定して投げられるか
- 四球を減らし、球数を抑えられるか
- 奪三振能力を保ちながら失点を減らせるか
- 先発ローテーションを年間通して守れるか
これらをクリアできれば、単なる速球派投手ではなく、DeNAの先発陣を支える重要な存在になれる可能性があります。
【尾形崇斗の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:尾形崇斗は現在どこの球団に所属していますか?A:2026年11月現在、横浜DeNAベイスターズに所属しています。2026年5月12日に福岡ソフトバンクホークスから交換トレードで移籍しました。背番号は36です。
Q2:尾形崇斗の最速球速は何キロですか?A:自己最速は159キロです。2026年5月31日の西武戦でも159キロを計測しました。150キロ台のストレートを軸に、三振を奪う投球が持ち味です。
Q3:尾形崇斗はプロ初先発で勝利したのですか?A:はい。2026年5月31日の西武戦がプロ初先発で、5回2安打無失点、7奪三振の好投を見せて勝利投手になりました。
Q4:尾形崇斗がソフトバンクからDeNAへ移籍した理由は何ですか?A:2026年5月12日に成立した山本祐大捕手との2対1の交換トレードが理由です。DeNAは投手陣の強化、ソフトバンクは捕手の補強を狙っており、双方のチーム事情が一致したトレードでした。
Q5:尾形崇斗は育成ドラフト出身ですか?A:はい。2017年の育成ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団しました。2020年3月16日に支配下登録され、一軍でのキャリアを積み重ねました。
尾形崇斗は、ソフトバンクで育成選手から支配下登録を勝ち取り、救援投手として実績を積んだ右腕です。
2026年5月のトレードで横浜DeNAベイスターズへ移籍した後は、先発投手として新たな挑戦を始めました。
最速159キロのストレート、奪三振能力、そしてプロ初先発勝利。2026年シーズン終了時には7勝3敗、防御率3.29という成績を残しています。
一方、先発として長いイニングを安定して投げることや、四球を減らすことは今後の課題です。
育成から一軍、救援から先発へ。役割を変えながら成長してきた尾形崇斗が、2027年以降にDeNAの先発陣でどのような存在になるのか。
159キロの速球という強烈な武器を、シーズンを通して勝利につなげられるかが、今後の最大の注目点です。
主な参照資料・成績の確認元
- NPB公式「尾形崇斗 個人年度別成績」
- 横浜DeNAベイスターズ公式選手プロフィール
- 福岡ソフトバンクホークス公式トレード発表・支配下登録発表
- スポーツナビの2026年投球データ
- 日刊スポーツの2026年5月31日初先発・初勝利報道
- スポニチのトレード背景に関する報道