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【北朝鮮サッカーの強さと実力】男子・女子・育成年代を比較すると見える実態

藤咲 昂 藤咲 昂 • 更新: • 公開: • 読了約 8 分
目次

北朝鮮サッカーの実力を正しく評価するには、FIFAランキングだけでなく、国際大会の成績、育成年代のタイトル、対戦相手のレベルを合わせて見る必要がある。

2026年のデータから浮かび上がるのは、男子と女子で国際競争力に大きな差があるという事実だ。

男女のFIFAランキングを比較
比較項目 男子代表 女子代表
2026年の最新順位 120位(7月20日) 12位(10月20日)
過去最高順位 57位 5位
主な実績 W杯出場(2010年) 女子W杯2027出場権獲得
2026年の注目実績 アジア杯2027出場 U-17女子アジア杯優勝
現在の課題 国際大会での勝利数 シニア女子W杯での継続的な成果

男子の120位と女子の12位という数字は、北朝鮮のサッカーを考えるうえで象徴的だ。

ただし、FIFAランキングは男女別に算出される。男子の120位を理由に、北朝鮮のサッカー全体を120位相当の実力と評価するのは誤りである。

北朝鮮サッカーが強いと評価される3つの理由

1. 育成年代で世界タイトルを獲得している

U-17女子代表は2024年の世界大会で優勝し、2025年大会でもタイトルを獲得。2026年も準決勝まで進出した。

世界大会で継続的に結果を残せることは、育成の成果を示す重要な指標だ。

2. チームとしての戦術的なまとまりがある

2026年のU-17女子アジアカップ決勝で日本に5-1、世界大会の準々決勝でアメリカに3-0と勝利した結果は、個人能力だけでなくチーム全体の完成度を示している。

3. 国際大会での経験が蓄積されている

A代表だけでなく、U-17、U-20、U-23といった複数のカテゴリーで国際大会を経験している。こうした年代別の競争環境が、代表チームの継続的な強化につながっている。

男子代表の課題は国際舞台での安定性

男子は2026年W杯アジア最終予選で10試合3分け7敗という結果に終わった。

2027年アジアカップへの復帰は前向きな材料だが、強豪国との試合で勝ち点を獲得する能力や、試合終盤まで競争力を保つ力は改善すべきポイントだ。

北朝鮮男子代表の評価では、過去のW杯出場という歴史と、現在の国際大会での結果を分けて考える必要がある。

朝鮮民主主義人民共和国サッカー協会とは

北朝鮮代表を統括する組織は、朝鮮民主主義人民共和国サッカー協会(DPR Korea Football Association)だ。

AFC(アジアサッカー連盟)の加盟協会として、男子・女子の代表チームや年代別代表が国際大会に参加する基盤となっている。

国際大会の出場記録を見ると、男子A代表、女子A代表、U-23、U-20、U-17など、それぞれ異なるカテゴリーで活動している。

北朝鮮サッカーの強さを測るなら、男子A代表だけでなく、女子代表と育成年代まで含めて評価することが欠かせない。

【よくある誤解を検証】北朝鮮サッカーについて知っておきたい事実

北朝鮮サッカー

北朝鮮サッカーには、過去の大会成績や国際情勢と結び付けられた情報が多い。ここでは、検索時に混同しやすいポイントを整理する。

FIFAランキング120位は女子も含めた順位?

違う。120位は男子代表の順位だ。女子代表は2026年10月20日時点で12位となっている。

男子と女子では実績が大きく異なるため、ランキングを確認する際は必ず対象カテゴリーを確認したい。

北朝鮮は2010年以降ワールドカップに出場していない?

男子代表については、そのとおりだ。2010年南アフリカ大会が直近の男子W杯出場となっている。

一方、女子A代表は2027年ブラジル大会への出場権を獲得した。男子と女子のワールドカップ出場歴は別々に整理する必要がある。

鄭大世は2021年に引退した?

2021年ではない。2021年はFC町田ゼルビアへの加入年であり、現役引退は2022年シーズン終了時だ。FC町田ゼルビアとJリーグの公式発表で確認できる。

北朝鮮は日本より常に強い?

そうとは限らない。

2026年5月のU-17女子アジアカップ決勝では北朝鮮が日本に5-1で勝利したが、同年11月のU-17女子ワールドカップ準決勝では日本がPK戦で勝利した。

大会の結果は、世代やコンディション、試合展開によって変わる。過去の直接対決だけで恒常的な優劣を決めることはできない。

【プロの結論】北朝鮮サッカーを評価するときに見るべき3つの指標

北朝鮮サッカーの現在地は、男子の苦戦と女子の躍進が同時に進んでいる点に特徴がある。

今後の動向を追うなら、次の3点に注目したい。

- 男子代表: 2027年アジアカップでウズベキスタン、バーレーン、ヨルダンを相手にどこまで勝ち点を獲得できるか。
- 女子A代表: 2027年女子ワールドカップで2011年以来の出場をどのような結果につなげるか。
- 女子育成年代: U-17、U-20世代から次の世界的なスター選手が生まれるか。

特に女子代表は、U-17世界大会での連続した成功だけでなく、A代表も2027年W杯への出場を決めている。年代別の強さがシニア代表の競争力につながるかどうかは、今後の大きな見どころだ。

北朝鮮サッカーに関するよくある質問(FAQ)

Q1:北朝鮮サッカー代表の現在のFIFAランキングは何位?

男子代表は2026年7月20日時点で120位、女子代表は2026年10月20日時点で12位。男女で大きな順位差がある。

Q2:北朝鮮女子代表は2026年の日本戦で勝った?

U-17女子ワールドカップの準決勝では、日本と1-1で引き分けた後、PK戦で1-4と敗れた。一方、2026年5月のU-17女子アジアカップ決勝では、日本に5-1で勝利している。

Q3:北朝鮮男子代表は2010年以降ワールドカップに出場している?

男子代表は2010年南アフリカ大会以来、本大会に出場していない。2026年大会のアジア最終予選ではグループA最下位となり、出場権を逃した。

Q4:鄭大世は現在何をしている?

2022年に現役を引退し、その後はサッカー解説やテレビ・ラジオ出演などの活動を行っている。

Q5:北朝鮮サッカーは強い?

女子、特に育成年代は世界トップクラスの実績を持つ。一方、男子A代表は2026年7月時点のFIFAランキング120位で、2026年W杯予選も最下位で終えている。男女を分けて評価することが重要だ。

2026年の北朝鮮サッカーを振り返ると、男子と女子で異なる現在地が見えてくる。

男子代表は2010年W杯出場という歴史を持つものの、2026年W杯予選では苦戦した。しかし、2027年アジアカップへの復帰は新たな挑戦の機会となる。

女子代表はさらに勢いがある。A代表は2027年女子W杯出場を決め、U-17代表もアジアタイトルを獲得した。モロッコでの日本戦ではPK戦で敗れたものの、その競争力は世界レベルだ。

そして、2010年W杯で涙を流した鄭大世の姿は、北朝鮮サッカーの歴史を象徴する記憶として残っている。

北朝鮮サッカーの実力を知るための最も重要な判断基準は、男子のランキングだけで全体を判断しないことだ。 男女代表、U-23、U-17などの実績を横断して見ることで、2026年の北朝鮮サッカーの本当の姿が浮かび上がる。

今後は2027年アジアカップと女子ワールドカップが、北朝鮮サッカーの新たな実力を測る大きな舞台となる。

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コンテンツディレクター 藤咲 昂
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