2026年4月12日、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで行われた最終ラウンドで、ローリー・マキロイは通算12アンダー、276ストロークで優勝した。2位のスコッティ・シェフラーとは1打差。最後まで緊張感のある争いを制し、前年に続くグリーンジャケットを獲得した。
今回の優勝によってマキロイは、マスターズ史上4人目となる大会連覇を達成した。2025年の初優勝に続き、2026年も頂点に立ったことで、獲得賞金は2大会合計870万ドルに達する。
Golf Channelの大会結果・賞金報道によると、2026年のマキロイの獲得賞金は450万ドル。これは単に優勝者への報酬が高額になったというだけではなく、マスターズ史上最高の優勝賞金でもある。
ローリー・マキロイの優勝が持つ意味マキロイは北アイルランド出身のプロゴルファーで、2025年にマスターズを制してキャリア・グランドスラムを達成した。2026年は、その歴史的な初優勝が一度限りではないことを証明する大会となった。
賞金面でも、2025年の420万ドルから2026年の450万ドルへと30万ドル増加した。連覇によって得た賞金だけでなく、世界最高峰の大会で2年続けて結果を残した実績は、スポンサー契約や競技者としての評価にも関係する。ただし、スポンサー収入は大会賞金とは別の収入であり、今回の450万ドルには含まれない。
【マスターズ賞金配分一覧】2位・3位はいくら?上位54人の獲得額
マスターズの賞金は優勝者だけに集中するわけではない。2026年は総額2,250万ドルを成績に応じて配分し、予選を通過した選手には最終順位に応じた賞金が支払われた。
2026年の上位選手と実際の獲得賞金特に注目したいのが、2位のスコッティ・シェフラーと3位タイの4選手だ。シェフラーは243万ドルを獲得。一方、3位にはタイレル・ハットン、ラッセル・ヘンリー、ジャスティン・ローズ、キャメロン・ヤングの4人が並び、それぞれ108万ドルを受け取った。
Golf Channelが公表した最終的な賞金配分を、順位ごとに整理すると次のとおりだ。金額は実際の順位タイを反映した獲得額である。
ここで注意したいのが、事前に発表される順位別の賞金額と、最終結果に基づく実際の獲得額の違いだ。
2026年の賞金配分では、単独3位なら153万ドルを受け取る設定だった。しかし、実際には4人が3位タイとなったため、3位から6位までの賞金を合算し、4人で均等に分ける方式が適用された。
計算式は次のとおりだ。
(153万ドル+108万ドル+90万ドル+81万ドル)÷4人=108万ドル
そのため、2026年のマスターズ3位賞金を調べる際には、単独3位の基準額153万ドルと、実際の3位タイの選手が獲得した108万ドルを区別する必要がある。
同じ仕組みは7位タイや9位タイにも適用される。順位が同じ選手が複数いる場合、該当する順位の賞金をまとめて分配する。単純に同じ順位の基準額を全員に支払う制度ではない。
【2025年と2026年を比較】賞金総額は150万ドル増加
2026年の賞金額を理解するには、前年の2025年との比較が欠かせない。両大会の賞金総額と優勝賞金を比べると、いずれも約7.1%の増額となった。
2025年のマスターズでは、大会総額が2,100万ドル、優勝賞金が420万ドルだった。2026年は総額2,250万ドル、優勝賞金450万ドル。大会全体で150万ドル、優勝者には30万ドルが上乗せされた計算だ。
2025年と2026年の賞金比較- 大会賞金総額:2,100万ドルから2,250万ドルへ、150万ドル増加。
- 優勝賞金:420万ドルから450万ドルへ、30万ドル増加。
- 2位賞金:226万8,000ドルから243万ドルへ、16万2,000ドル増加。
2025年はマキロイが優勝し、プレーオフで敗れたジャスティン・ローズが226万8,000ドルを獲得した。3位のパトリック・リードは142万8,000ドルだった。2026年は2位にシェフラーが入り、243万ドルを手にしている。
賞金総額の増額はどれほど大きいのか2026年の優勝賞金450万ドルは、総額2,250万ドルの20%に相当する。2025年も420万ドル÷2,100万ドルで20%だった。
つまり、2026年は優勝者への配分比率を引き上げたのではなく、大会全体の賞金規模が拡大したことで優勝賞金も増えた構造だ。
この点は、単に優勝賞金だけを見て大会の経済規模を判断しないための要点になる。
【マスターズ歴代優勝賞金】1934年から2026年までの推移
マスターズの優勝賞金は、1934年の第1回大会から現在まで大きく増えてきた。初代優勝者ホートン・スミスが受け取った賞金は1,500ドル。2026年の450万ドルと比べると、実に3,000倍に相当する。
Golf Digestがまとめた歴代賞金記録では、長い期間をかけて賞金が段階的に引き上げられ、2000年代以降は100万ドルを超える水準に到達したことが確認できる。
歴代優勝賞金の主な転換点- 1934年:1,500ドル。第1回大会の優勝賞金。
- 1970年:2万5,000ドル。
- 2001年:100万8,000ドル。初めて100万ドルを超える水準に到達。
- 2019年:207万ドル。
- 2021年:207万ドル。松山英樹が日本人初のマスターズ優勝を達成。
- 2022年:270万ドル。スコッティ・シェフラーが優勝。
- 2023年:324万ドル。ジョン・ラームが優勝。
- 2024年:360万ドル。シェフラーが2度目の優勝。
- 2025年:420万ドル。マキロイがキャリア・グランドスラムを達成。
- 2026年:450万ドル。マキロイが連覇。
特に大きな変化が見られたのは2022年以降だ。2021年の207万ドルから、2022年には270万ドルへと63万ドル増加。2023年には324万ドル、2024年には360万ドルと拡大を続けた。
さらに2025年は420万ドル、2026年には450万ドルに到達した。わずか5年間で優勝賞金は2倍以上になっている。
歴代優勝者と賞金の関係賞金の増額とともに、歴代王者の顔ぶれにも注目したい。
松山英樹は2021年に優勝し、日本ゴルフ界にとって歴史的な成果を残した。翌2022年はシェフラーが優勝し、2023年はラーム、2024年には再びシェフラーが頂点に立った。
2025年と2026年はマキロイが連続優勝。過去の優勝者が再び賞金ランキングの上位に名前を連ねる構図は、マスターズが一度の好成績だけではなく、長期的な実力を問う大会であることも示している。
【マスターズ優勝賞金の日本円換算】450万ドルは約7億1,700万円
日本の読者にとって気になるのが、日本円に換算したときの金額だろう。2026年4月12日の米ドル・円相場の参考値は1ドル約159.2451円。これを使うと、マキロイの450万ドルは約7億1,660万円となる。
なお、冒頭に示した約6億7,500万円は1ドル150円で計算した簡易換算額だ。大会最終日付近の為替レートを反映した場合は、約7億1,700万円が目安になる。為替レートによって日本円での評価額は変わる。
2026年の主要賞金を日本円で比較- 大会総額2,250万ドル:約35億8,300万円
- 優勝450万ドル:約7億1,660万円
- 2位243万ドル:約3億8,700万円
- 3位タイ108万ドル:約1億7,200万円
- 予選落ち賞金2万5,000ドル:約398万円
2位でも約3億8,700万円、3位タイでも約1億7,200万円という金額になる。優勝者と2位の差だけでも207万ドルあり、日本円では約3億3,000万円に相当する。
ただし、ここで示した日本円は賞金の単純換算額である。実際に選手が受け取る金額は、税金や居住地、納税義務、為替手数料などによって変わる。したがって、約7億1,660万円がそのまま手取りになるわけではない。
PGAツアー賞金ランキングとの関係マスターズの賞金は、選手のシーズン収入を考えるうえでも大きな意味を持つ。ただし、PGAツアーの賞金獲得額とFedExCup要点は別の指標だ。
2026年のマスターズ優勝者マキロイには、賞金450万ドルに加え、FedExCupポイント750ポイントが与えられた。賞金は大会で獲得した金額を示し、FedExCup要点はシーズンを通じた競技成績を評価するための指標である。
そのため、PGAツアー賞金ランキングを確認する際は、単純な獲得賞金額とポイントランキングを混同しないことが大切だ。マスターズで優勝したことによる賞金面の成果と、シーズン全体の順位は分けて評価する必要がある。
【マスターズ予選落ち賞金】決勝ラウンドに進めなくても2万5,000ドル
マスターズの賞金制度で見落とされがちなのが、予選落ちしたプロ選手にも賞金が支給される点だ。
2026年大会では、予選を通過できなかったプロ選手に一律2万5,000ドルが支払われた。日本円では約398万円に相当する。最終ラウンドに進めなくても、出場したプロ選手には一定の報酬が用意されている。
予選通過者と予選落ち選手の違い2026年は出場した91選手のうち54選手が36ホール終了時点のカットを通過した。予選通過者には最終順位に応じた賞金が配分され、54位のシャール・シュワーツェルにも5万1,300ドルが支払われている。
一方、予選落ちしたプロ選手は成績にかかわらず2万5,000ドル。最終順位による賞金とは別に、予選落ち選手向けの最低支給額が設けられている点が特徴だ。
この制度は、上位選手だけでなく出場フィールド全体への配分を考えるうえで重要になる。もちろん、2万5,000ドルが支給されても、渡航費や宿泊費、スタッフ費用などを差し引けば、選手の実質的な利益は個々の事情によって異なる。
【マスターズ優勝賞金】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のマスターズ優勝賞金はいくらですか?
A1:450万ドルです。優勝したローリー・マキロイは約7億1,660万円相当を獲得しました。大会賞金総額は2,250万ドルで、いずれも大会史上最高額となりました。
Q2:2026年のマスターズ2位と3位の賞金はいくらですか?
A2:2位のスコッティ・シェフラーは243万ドルを獲得しました。3位は4人のタイだったため、それぞれ108万ドルです。単独3位の場合の基準額153万ドルとは異なります。
Q3:マスターズで予選落ちした場合も賞金はもらえますか?
A3:2026年大会では、予選落ちしたプロ選手に一律2万5,000ドルが支給されました。日本円では約398万円に相当します。
Q4:2025年と2026年では優勝賞金にどれくらい差がありますか?
A4:2025年は420万ドル、2026年は450万ドルです。30万ドル増加し、割合では約7.1%の増額となりました。
Q5:マスターズの歴代最高優勝賞金はいくらですか?
A5:2026年大会の450万ドルです。1934年の第1回大会の1,500ドルと比べると、名目額で3,000倍に増加しています。
2026年のマスターズ優勝賞金は450万ドル、大会総額は2,250万ドルだった。連覇を達成したローリー・マキロイは、約7億1,660万円相当の賞金を獲得。2位のスコッティ・シェフラーも243万ドルを手にした。
今回の賞金配分を理解するうえで、特に押さえておきたい要点は3つある。
- 大会総額の拡大:2025年から150万ドル増え、2,250万ドルに到達した。
- 順位タイの配分:3位の基準額153万ドルと、実際の3位タイ4選手の108万ドルは異なる。
- 予選落ちへの支給:プロ選手には2万5,000ドルが支払われる。
マスターズの賞金は、1934年の1,500ドルから2026年の450万ドルへと大きく成長した。賞金総額の拡大は、世界最高峰のゴルフ大会としての経済規模を映す数字でもある。
今後の大会を比較するときは、優勝賞金だけでなく、総額、2位以下の配分、予選落ちへの支給、そして為替レートまで確認したい。特に順位タイによる配分調整は、報道される基準額と実際の獲得額を見分けるうえで欠かせない。
2026年のマスターズは、賞金面でもマキロイの連覇とともに新たな歴史を刻んだ大会だった。