2026年大会の日本対スウェーデンは、前半を0-0で折り返し、後半に両チームが1点ずつを奪う展開となった。JFA(日本サッカー協会)の公式試合記録では、試合結果は日本1-1スウェーデンと記録されている。
前田大然が56分に先制、エランガが62分に同点弾均衡を破ったのは日本だった。後半56分、前線での連係から前田大然が抜け出し、右足でゴールを決めた。堂安律と上田綺世を経由したパスワークが得点につながり、日本の攻撃陣が連動した場面だった。
しかし、リードは長く続かなかった。62分、スウェーデンのアンソニー・エランガが右サイドから中央へ切り込み、カーブをかけたシュートで同点ゴールを記録。日本の左サイドのスペースを突いた個人技が、試合を振り出しに戻した。
その後はスウェーデンがロングボールやセットプレーを使って圧力を強めた。日本はGK鈴木彩艶の好セーブにも支えられ、追加点を許さず1-1で試合を終えた。試合経過と得点シーンはJFAの公式マッチレポートにも記録されている。
試合の基本データ- 大会:FIFAワールドカップ2026
- 対戦:日本代表対スウェーデン代表
- 試合日:2026年6月25日(現地時間)
- 日本時間:2026年6月26日
- ラウンド:グループF第3節
- 会場:ダラス・スタジアム(米国テキサス州アーリントン)
- 最終スコア:日本1-1スウェーデン
- 前半スコア:0-0
- 日本の得点者:前田大然(56分)
- スウェーデンの得点者:アンソニー・エランガ(62分)
- 入場者数:70,137人
日本はこの引き分けによってグループFを勝ち点5の2位で終え、決勝トーナメント進出を決めた。初戦のオランダ戦で2-2、第2戦のチュニジア戦で4-0とした日本にとって、最終節は勝ち点を確保することが大きな意味を持つ試合だった。
【試合統計】シュート数・ボール支配率から見える1-1の実態

スコアだけを見ると互角の試合だが、各種スタッツを比較すると、攻撃の方向性には違いがあった。
Sky Sportsの試合統計によると、日本はボール支配率でスウェーデンを上回った一方、シュート数と枠内シュート数では相手に先行された。日本がボールを保持する時間を作りながら、スウェーデンがより多くのシュート機会を得ていたことが分かる。
日本対スウェーデンの主要スタッツ比較- ボール支配率:日本52.3%/スウェーデン47.7%
- シュート数:日本8本/スウェーデン11本
- 枠内シュート:日本3本/スウェーデン5本
- コーナーキック:日本2本/スウェーデン8本
- 正確なパス数:日本378本/スウェーデン312本
- パス成功率:日本84.9%/スウェーデン79%
- ゴールキーパーのセーブ:日本4回/スウェーデン2回
- オフサイド:日本3回/スウェーデン2回
- イエローカード:日本1枚/スウェーデン2枚
- レッドカード:両チーム0枚
注目したいのは、ボール支配率とシュート数の関係だ。日本は52.3%の保持率を記録したが、シュート数はスウェーデンが3本多かった。
さらにコーナーキックは日本の2本に対してスウェーデンが8本。セットプレーを含め、スウェーデンが日本のゴール前に迫る場面を多く作ったことが数字に表れている。
一方、日本のパス成功率は84.9%で、スウェーデンの79%を上回った。ボールを保持して攻撃を組み立てる技術面では、日本が一定の優位性を示した。
ただし、パス成功率の高さが必ずしも得点機会の多さにつながるわけではない。日本はシュート8本、枠内3本にとどまり、スウェーデンはシュート11本、枠内5本を記録した。
守備面では、日本のクリア数が40回、スウェーデンが21回だった。終盤に日本が自陣で守備対応を迫られた状況を読み取るうえで参考になる数字だ。
この試合の評価では、ボールを保持できたことと、相手に決定的な攻撃を許さなかったことを分けて考える必要がある。日本は組み立てで成果を見せた一方、試合終盤の守備負担という課題も残した。
【日本代表の先発メンバー】3-4-2-1の布陣と選手配置
日本代表は森保一監督の下、3-4-2-1のフォーメーションで試合に臨んだ。Jリーグ公式の試合データとJFAのマッチレポートによれば、GK鈴木彩艶を最後尾に置き、3バックと両ウイングバックを組み合わせた布陣だった。
日本代表のスターティングメンバー11人GK
- 鈴木彩艶
DF
- 瀬古歩夢
- 板倉滉(キャプテン)
- 伊藤洋輝
- 菅原由勢
MF
- 田中碧
- 鎌田大地
- 中村敬斗
- 堂安律
- 前田大然
FW
- 上田綺世
3バックは瀬古、板倉、伊藤の3人。中盤の中央では田中碧と鎌田大地がゲームを組み立て、両サイドでは菅原と中村が幅を取る役割を担った。
前線では堂安と前田が上田の後方に位置する。上田が相手DFを背負ってボールを収め、堂安や前田がその周辺のスペースを使う形が基本的な攻撃パターンとなった。
56分の先制点は、この布陣の狙いが具体的な結果につながった場面だ。菅原から堂安へボールが渡り、上田との連係を経て、最後は堂安のスルーパスに前田が反応した。前線の3人が異なる役割を果たした得点だった。
試合中の交代と選手起用39分には板倉滉に代わって谷口彰悟が投入された。後半には上田に代わって小川航基、堂安に代わって伊東純也が入り、75分には長友佑都も出場した。
JFAの試合報告によると、長友はこの試合が大会初出場であり、5大会連続のワールドカップ出場を記録した。経験豊富な選手を終盤に投入したことも、試合を締めくくるうえで注目されたポイントだ。
日本は先発の3-4-2-1を軸にしながら、交代によって攻撃と守備のバランスを調整した。特にスウェーデンの終盤の圧力に対し、最後まで失点を防いだことは勝ち点1の確保につながった。
【歴代対戦成績】1936年ベルリン五輪から2026年W杯まで
日本代表とスウェーデン代表の男子A代表の対戦は、2026年のワールドカップが初めてではない。最初の対戦は1936年8月4日のベルリンオリンピックまでさかのぼる。
スウェーデンサッカー協会の試合ガイドでは、2026年大会以前の男子代表同士の対戦は5試合と整理されている。2026年のワールドカップを加えると、歴史的な対戦は合計6試合となる。
日本代表対スウェーデン代表の歴代試合一覧| 年月日 | 大会・試合 | 結果 | 主なポイント |
|---|---|---|---|
| 1936年8月4日 | ベルリン五輪 | 日本 3-2 スウェーデン | 日本が0-2から逆転 |
| 1995年6月10日 | アンブロ・カップ | 日本 2-2 スウェーデン | 引き分け |
| 1996年2月22日 | カールスバーグ・カップ | 日本 1-1 スウェーデン | PK戦はスウェーデンが6-5で勝利 |
| 1997年2月13日 | キングス・カップ | 日本 0-1 スウェーデン | スウェーデンが勝利 |
| 2002年5月25日 | 国際親善試合 | 日本 1-1 スウェーデン | 日韓W杯前の強化試合 |
| 2026年6月25日 | FIFAワールドカップ・グループF第3節 | 日本 1-1 スウェーデン | 前田大然とエランガが得点 |
この一覧から分かるのは、両国が長期間にわたって頻繁に対戦してきたわけではないということだ。1936年の初対戦から次の対戦まで約59年間の空白があり、その後は1995年から1997年にかけて3年連続で対戦している。
1936年の「ベルリンの奇跡」はどのような試合だったのか日本サッカー史に残る「ベルリンの奇跡」は、1936年8月4日のベルリンオリンピック男子サッカー1回戦で生まれた。
当時のスウェーデンは欧州の強豪として知られていた。試合もスウェーデンが前半25分と37分にエリク・ペルソンのゴールで2点を先行し、日本は苦しい状況に追い込まれた。
ところが後半、日本が反撃を開始する。
- 49分:川本泰三が反撃の1点を記録。
- 62分:右近徳太郎が同点ゴール。
- 85分:松永行が決勝ゴール。
結果は日本3-2スウェーデン。前半0-2から後半3得点を奪う逆転劇だった。
日本サッカー協会のオリンピックヒストリーでも、この試合は「ベルリンの奇跡」として紹介されている。日本がオリンピックに初出場した大会で、優勝候補のスウェーデンを破った歴史的な一戦だった。
ただし、日本は続く準々決勝でイタリアに0-8で敗れている。ベルリンの奇跡は大会優勝を意味するものではなく、強豪国を相手に日本が歴史的な逆転勝利を挙げた出来事として記憶されている。
2002年の日韓ワールドカップ前にも対戦2026年大会の前に行われた最後の男子代表同士の対戦は、2002年5月25日の国際親善試合だった。
日韓ワールドカップを控えた日本は、東京でスウェーデンと対戦。スウェーデンがマルクス・アルベックのゴールで先制したが、日本も後半に追いつき、1-1で試合を終えた。
スウェーデンサッカー協会の試合ガイドでは、ヨハン・ミャルビーのオウンゴールによって日本が同点にした経緯も紹介されている。2026年大会の引き分けは、この2002年の試合以来24年ぶりの対戦で生まれた結果だった。
【通算成績の集計方法】PK戦を勝敗に含めるかがポイント
日本代表とスウェーデン代表の通算成績を調べると、資料によって勝敗の表記が異なる場合がある。大きな理由は、1996年のカールスバーグ・カップで行われたPK戦の扱いだ。
通常の試合結果として集計する場合1996年の試合は、規定時間の結果が1-1だった。PK戦ではスウェーデンが6-5で勝利したものの、通常の試合結果を基準にする統計では、この試合は引き分けとして扱われる。
この方式で2026年大会までの6試合を集計すると、次のようになる。
- 日本の勝利:1試合
- 引き分け:4試合
- スウェーデンの勝利:1試合
- 総得点:日本8得点、スウェーデン8得点
通常の試合スコアを基準にした通算成績は、日本の1勝4分1敗。両チームの総得点も8-8で並んでいる。
PK戦の勝者を勝敗に含める場合一方、1996年のPK戦の結果を勝敗に反映させる集計では、スウェーデンの勝利が1試合増える。
- 日本の勝利:1試合
- 引き分け:3試合
- スウェーデンの勝利:2試合
この方式では、日本の1勝3分2敗となる。
つまり、数字の違いは試合結果そのものが異なるからではない。90分間のスコアを基準にするのか、PK戦による勝者決定まで含めるのかという統計上の定義の違いだ。
オリンピックのU-23代表戦も混同しないもう一つ注意したいのが、年代別代表の試合を男子A代表の通算成績に含めるかどうかだ。
スウェーデンサッカー協会は、2016年リオデジャネイロオリンピックでの日本対スウェーデンについて、U-23カテゴリーの大会であることから男子A代表の対戦記録に含めていないと説明している。
これは重要な区別だ。男子A代表の歴代対戦を調べる場合、U-23代表や女子代表の試合を混ぜてはいけない。大会名や試合日だけでなく、出場カテゴリーも確認する必要がある。
【プロの結論】2026年の1-1が示した日本代表の強みと課題
日本対スウェーデンの2026年大会は、単なる引き分け以上の情報を残した試合だった。
日本は3-4-2-1の布陣でボールを動かし、堂安、上田、前田の連係から先制点を奪った。パス成功率やボール支配率でも相手を上回り、攻撃を組み立てる能力を示した。
一方、スウェーデンはシュート数、枠内シュート、コーナーキックで日本を上回った。特に後半の同点ゴールと終盤の攻勢は、日本の守備に対する明確な課題を浮き彫りにした。
評価すべき3つのポイント1. 前線の連係から得点を生み出したこと。
前田のゴールは、個人技だけでなく、堂安と上田を含めた複数選手の連動によって生まれた。相手の守備ラインの背後を突く動きと、タイミングの合ったパス交換は日本の攻撃の強みだった。
2. ボール保持と決定機創出には差があったこと。
支配率52.3%、パス成功率84.9%という数字は日本の組み立て能力を示している。しかし、枠内シュートはスウェーデンが5本、日本が3本。保持率を高めるだけでは試合を支配したとは評価できない。
3. 終盤の守備対応が勝ち点確保を支えたこと。
スウェーデンが攻撃の圧力を強めるなか、鈴木彩艶が複数のセーブを記録した。日本は追加失点を防ぎ、グループFを2位で通過した。結果を残したという意味では、守備陣とGKの働きも見逃せない。
日本とスウェーデンの対戦を分析するときの判断基準試合の優劣を正確に理解するには、次の3点を分けて確認するとよい。
- 結果を知りたい場合:得点者、得点時間、最終スコア、勝ち点を確認する。
- 試合内容を分析したい場合:支配率だけでなく、シュート数、枠内シュート、コーナー数、セーブ数を比較する。
- 歴史的な強さを比較したい場合:男子A代表と年代別代表を区別し、PK戦の集計方法を統一する。
特に通算成績をランキングや比較記事に利用する場合、PK戦の扱いを明記することが欠かせない。1勝4分1敗と1勝3分2敗という表記の違いを理解すれば、数字だけに惑わされず両国の対戦史を正しく把握できる。
【日本代表対スウェーデン代表の統計情報】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ワールドカップの日本対スウェーデンの結果は?
A1:日本1-1スウェーデンの引き分けです。日本は56分に前田大然が先制し、スウェーデンは62分にアンソニー・エランガが同点ゴールを決めました。
Q2:日本代表とスウェーデン代表の通算対戦成績は?
A2:2026年大会までの男子A代表の対戦は6試合です。90分間などの通常の試合結果を基準にすると、日本は1勝4分1敗。PK戦の勝者を勝敗に含める方式では1勝3分2敗となります。
Q3:ベルリンの奇跡とは何ですか?
A3:1936年8月4日のベルリンオリンピックで、日本がスウェーデンに3-2で逆転勝利した試合です。前半0-2から川本泰三、右近徳太郎、松永行の得点で逆転し、日本サッカー史に残る勝利となりました。
Q4:2026年W杯の試合会場と観客数は?
A4:米国テキサス州アーリントンのダラス・スタジアムで開催され、入場者数は70,137人でした。
Q5:日本代表のフォーメーションと先発メンバーは?
A5:基本布陣は3-4-2-1です。GK鈴木彩艶、DF瀬古歩夢・板倉滉・伊藤洋輝、両ウイングバックの菅原由勢・中村敬斗、中盤の田中碧・鎌田大地、前線の堂安律・前田大然、FW上田綺世が先発しました。
2026年6月のFIFAワールドカップで実現した日本代表対スウェーデン代表は、前田大然の56分のゴールとアンソニー・エランガの62分のゴールによって1-1の引き分けとなった。
日本は支配率52.3%、パス成功率84.9%を記録した一方、シュート数やコーナーキックではスウェーデンが上回った。攻撃の組み立てに成果を残しながらも、終盤の守備対応が必要となった試合だった。
歴史を振り返れば、両国の最初の対戦は1936年のベルリン五輪。日本が0-2から3-2に逆転した「ベルリンの奇跡」は、90年後の2026年大会にもつながる重要な歴史的背景となっている。
通算成績はPK戦をどう集計するかによって表記が変わる。通常の試合結果では日本の1勝4分1敗、PK戦の勝者を勝敗に含めれば1勝3分2敗だ。歴代対戦を比較するときは、この違いを踏まえることが大切だ。
2026年の1-1は、両国の歴史に新たな1ページを加えた。過去の逆転劇と現在の戦術・選手データを合わせて見ることで、日本代表の成長と世界の強豪国との距離を、より立体的に理解できる。