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プロ野球戦力外一覧2026|12球団の退団・引退・FA最新動向を徹底解説

月城 蓮 月城 蓮 • 更新: • 公開: • 読了約 29 分
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2026年11月5日現在、プロ野球12球団では戦力外通告、現役引退、自由契約、退団など、来季のチーム編成に向けた動きが本格化している。今季は巨人やソフトバンク、DeNA、広島などで多くの選手の契約方針が発表され、過去に一軍で実績を残した選手にも新たな転機が訪れた。

2026年の戦力外通告は、ファーム・リーグのレギュラーシーズン終了翌日の9月28日から第1次期間が始まり、クライマックスシリーズ終了後の第2次期間を経て10月30日に期限を迎えた。加えて、11月17日にはバンテリンドーム ナゴヤで合同トライアウトが開催される。ここでは、球団別の選手一覧を中心に、引退・退団・自由契約との違い、国内FA権保有選手、一軍登録日数の仕組み、選手たちの今後の進路まで整理する。

【2026年最新】プロ野球の戦力外通告はいつからいつまで?第1次・第2次の期間を解説

戦力外一覧

2026年の戦力外通告は、ファーム・リーグの公式戦日程とクライマックスシリーズの日程に連動して実施された。日刊スポーツの12球団動向一覧によると、今年の通告期間は次のように設定されている。

第1次戦力外通告は9月28日からスタート

第1次期間は、ファーム・リーグのレギュラーシーズン終了翌日にあたる2026年9月28日から10月9日まで。クライマックスシリーズのファーストステージ初戦前日が基本的な区切りとなった。

ただし、クライマックスシリーズのファーストステージで敗退した球団については、敗退翌日まで通告できる。移動日を伴う場合は翌々日まで延長される仕組みだ。

この期間は、ファームでプレーする若手や育成選手を含め、球団が来季の契約方針を判断する重要な時期となる。支配下選手だけでなく、育成選手にも契約更新を行わない旨が伝えられる。

第2次戦力外通告はクライマックスシリーズ終了後

第2次期間は、クライマックスシリーズの全日程終了翌日から10月30日まで。第1次期間とは異なり、一軍のポストシーズンを含めた編成判断が進む時期となる。

球団によって発表時期には差があり、10月下旬には複数球団がまとまった人数の契約方針を発表した。特に10月26日は、ソフトバンク、西武、日本ハム、オリックス、ヤクルトなどで大きな動きが見られた。

なお、10月30日の通告期間終了は、選手の移籍先や進路がすべて確定したことを意味しない。育成再契約の交渉、他球団からの獲得調査、海外リーグへの挑戦、引退発表などは、その後も続いている。

【12球団別】2026年プロ野球戦力外・引退・退団選手一覧

ここからはセ・リーグ、パ・リーグの順に、2026年11月5日時点で確認できる選手の動向をまとめる。育成選手は名前の後に「育成」と記載し、戦力外通告、自由契約、現役引退、退団を区別した。

セ・リーグ 阪神タイガース

戦力外通告:長坂拳弥、島田海吏、豊田寛、伊藤稜(育成)、松原快(育成)、戸井零士(育成)、アンソニー・マルティネス(育成)、ジーン・アルナエス(育成)、スタンリー・コンスエグラ(育成)。

現役引退:西勇輝、岩貞祐太。

西勇輝はオリックスからFA移籍して阪神でプレーした実績を持つ右腕。岩貞祐太は阪神球団からの派遣により、日本海リーグ石川の監督に就任する動きも伝えられている。

阪神では支配下選手と育成選手の双方で契約整理が進んだ。長坂、島田、豊田らの去就に加え、育成選手の次の契約先にも注目が集まる。

読売ジャイアンツ

戦力外通告:湯浅大、松浦慶斗、山田龍聖、岡田悠希、郡拓也、板東湧梧(育成)、富田龍(育成)、松井颯(育成)、石田隼都(育成)、吉村優聖歩(育成)、森本哲星(育成)、喜多隆介(育成)、北村流音(育成)、田上優弥(育成)、フランシス・グズマン(育成)。

自由契約・育成契約打診:浅野翔吾、北浦竜次、鈴木大和、知念大成、三塚琉生、宇都宮葵星、萩尾匡也。

現役引退:板東湧梧、石田隼都。

巨人は支配下選手だけでなく、育成選手を含めた大規模な編成整理を実施した。特に注目されるのが浅野翔吾だ。球団は自由契約としたうえで育成契約を打診する方針と報じられている。

自由契約は必ずしも他球団への移籍や現役引退を意味しない。育成契約で再スタートする可能性がある選手については、今後の正式な契約発表が重要になる。

横浜DeNAベイスターズ

戦力外通告:大貫晋一、橋本達弥、益子京右、東妻純平、浜将乃介、小園健太、井上絢登、佐々木千隼、中川颯、堀岡隼人、藤浪晋太郎、西巻賢二(育成)、松本隆之介(育成)、小笠原蒼(育成)、近藤大雅(育成)。

現役引退:中川颯、松本隆之介、西巻賢二。

自由契約:ダニエル・ビシエドは現役引退。ジャクソン・デュプランティエ、アンドレ・コックスは自由契約。

DeNAでは小園健太や藤浪晋太郎など、知名度の高い選手の去就が注目された。小園は現役続行の意向を示し、藤浪もNPBでのプレー継続を希望している。

佐々木千隼は中米ニカラグアのプロ野球チーム、インディオス・デル・ボーエルでのプレーが伝えられており、海外での再挑戦という進路も示された。

また、11月5日には西巻賢二が今季限りでの現役引退を発表。楽天、ロッテ、DeNAの3球団でプレーしたプロ野球生活に区切りをつけることになった。

広島東洋カープ

戦力外通告:ケムナ誠、長谷部銀次、松本竜也、日高暖己、辻大雅、中村貴浩、小園海斗、矢野雅哉、田村俊介、前川誠太。

自由契約:杉原望来(育成)、モイセス・ラミレス(育成)、ネルソン・ロベルト(育成)。

契約解除:羽月隆太郎。

広島では小園海斗、矢野雅哉、田村俊介ら、これまで一軍でプレーしてきた選手も契約の対象となった。小園は2018年ドラフト1位、矢野は守備力を評価されてきた内野手であり、今回の発表は大きな注目を集めている。

一方、日高暖己や松本竜也らは現役続行を希望していると報じられた。今後は他球団による獲得調査やトライアウトでの評価が焦点になる。

東京ヤクルトスワローズ

戦力外通告:坂本拓己、竹山日向(育成)、西浜勇星(育成)、翔聖(育成)、佐藤琢磨(育成)、中川拓真(育成)、遠藤成(育成)、高野颯太(育成)、茂木栄五郎、小沢怜史、北村恵吾、青柳晃洋、田口麗斗、山野辺翔、長谷川宙輝、沼田翔平、根岸辰昇(育成)。

自由契約:沢野聖悠(育成)、レアンドロ・セデーニョ。

現役引退:石川雅規、長谷川宙輝。

ヤクルトでは、青柳晃洋、田口麗斗、茂木栄五郎といった他球団での実績もある選手が戦力外通告を受けた。青柳と田口は現役続行を希望している。

石川雅規は長年ヤクルトを支えたベテラン左腕。現役引退の発表は、球団の世代交代を象徴する動きの一つとなった。

中日ドラゴンズ

戦力外通告:牧野憲伸、松木平優太、福田幸之介、有馬恵叶、川越誠司、宇佐見真吾、知野直人、ブライト健太、辻本倫太郎、福敬登、三浦瑞樹、尾田剛樹、土生翔太(育成)、川上理偉(育成)、津田啓史。

自由契約:オルランド・カリステ、アルベルト・アブレウ、ウンベルト・メヒア。

現役引退:ブライト健太。

中日は若手投手から実績のある野手まで、幅広いポジションで契約整理を進めた。牧野憲伸、松木平優太、福田幸之介、有馬恵叶には育成契約の打診が伝えられている。

福敬登や辻本倫太郎は現役続行を希望。ブライト健太は戦力外通告を受けた後、現役引退を選択した。

パ・リーグ 福岡ソフトバンクホークス

戦力外通告:緒方理貢、相良雅斗、木村大成、秋広優人、岩井俊介、安徳駿、中村稔弥、大江竜聖、長谷川威展(育成)、ハモンド(育成)、桑原秀侍(育成)、宮里優吾(育成)、川口冬弥(育成)、田上奏大(育成)、岡植純平(育成)、佐々木明都(育成)、牧原巧汰(育成)、重松凱人(育成)、佐藤航太(育成)。

現役引退:中村晃。

ソフトバンクは10月26日に14選手への通告を発表し、第1次期間からの対象選手と合わせて大規模な編成整理となった。

秋広優人は巨人から移籍してきた内野手で、移籍後の短い期間で再び大きな転機を迎えた。緒方理貢、大江竜聖、長谷川威展らは現役続行を希望している。

育成選手を含めて多数の選手が次の所属先を探すことになり、11月のトライアウトや独立リーグなどが進路の選択肢となる。

埼玉西武ライオンズ

戦力外通告:中村祐太、糸川亮太、青山美夏人、牧野翔矢、茶野篤政、古川雄大、林冠臣、佐々木健(育成)、シンクレア(育成)、奥村光一(育成)、チャッゼ・フレッド(育成)、カルロス・トーバー(育成)。

自由契約:ボー・タカハシ。

現役引退:栗山巧、奥村光一。

栗山巧の現役引退は、西武ファンにとって大きな節目となった。奥村光一は現役引退後、競輪選手を目指す意向が伝えられている。

一方、シンクレアは現役続行を希望しており、他球団や独立リーグでの再出発が選択肢となる。

北海道日本ハムファイターズ

戦力外通告:清宮虎多朗、阪口楽、加藤大和(育成)、松本遼大(育成)、梅林優貴、明瀬諒介、松岡洸希、山口アタル(育成)、藤田大清(育成)。

退団:福谷浩司、サウリン・ラオ、ロドルフォ・カストロ。

現役引退:中島卓也、藤田大清。

日本ハムでは、清宮虎多朗に育成契約の打診が伝えられた。梅林優貴は過去にも戦力外通告から育成契約、支配下復帰を経験しており、今回も現役続行を希望している。

松岡洸希も過去に育成契約と支配下復帰を繰り返してきた選手だ。複数回の契約変更を経験した選手の去就は、育成制度の厳しさを示す事例でもある。

オリックス・バファローズ

戦力外通告:頓宮裕真、阿部翔太、香月一也(育成)、芦田丈飛(育成)、村上喬一朗(育成)、寿賀弘都(育成)。

支配下契約を見送り育成契約となる見通し:東晃平、曽谷龍平、藤川敦也、横山楓、川瀬堅斗。

自由契約:ルイス・ペルドモ。

現役引退:本田仁海、平野佳寿、西野真弘、山田修義。

オリックスでは、戦力外通告と育成契約への移行見込みを区別する必要がある。東晃平、曽谷龍平、藤川敦也、横山楓はトミー・ジョン手術などの事情から、支配下契約を結ばず育成契約となる見通しが報じられた。

平野佳寿は現役引退後にオリックスの2軍監督へ就任する。西野真弘も2軍打撃コーチに就く予定で、香月一也は育成コーチ補佐として球団に残る方向だ。

また、宗佑磨と中川圭太は国内FA権を行使。選手の契約整理とは別に、主力選手の移籍市場にも注目が集まっている。

千葉ロッテマリーンズ

戦力外通告:愛斗、菊地吏玖、東妻勇輔、石垣勝海、一條力真、本前郁也(育成)、永島田輝斗(育成)、勝又琉偉(育成)、高野光海(育成)、中村奨吾。

現役引退:一條力真、角中勝也、唐川侑己。

ロッテでは、愛斗、菊地吏玖、東妻勇輔、石垣勝海らが現役続行を希望している。中村奨吾も戦力外通告後に退団し、現役続行を目指す動きが伝えられた。

角中勝也、唐川侑己は現役引退を決断。小島和哉は国内FA権の行使を表明しており、チームの戦力構成は大きく変わる可能性がある。

東北楽天ゴールデンイーグルス

戦力外通告:渡辺翔太、古賀康誠、石原彪、大栄利哉、入江大樹、金子京介、伊藤光、酒居知史、日當直喜、林優樹、今野龍太、松田啄磨(育成)、前田銀治(育成)。

退団:宋家豪、ロアンシー・コントレラス。

自由契約:オスカー・ゴンザレス。

現役引退:田中和基、辛島航。

楽天では若手選手に加え、伊藤光や酒居知史、今野龍太といった経験豊富な選手にも契約の転機が訪れた。酒居と林優樹には育成再契約の打診が伝えられている。

辛島航は現役引退後に楽天の投手コーチへ就任する予定。田中和基も現役生活に区切りをつけた。

また、太田光は国内FA権を行使する意向を表明しており、球団内の捕手事情にも影響を与える可能性がある。

12球団の一覧を見る際に注意したいポイント

2026年の選手一覧では、戦力外通告と自由契約、育成再契約の打診が混在している。例えば、巨人の浅野翔吾やオリックスの頓宮裕真は、契約上の扱いと今後の所属が必ずしも一致しているわけではない。

また、現役引退を発表した選手でも、球団にコーチや監督として残るケースがある。選手としての退団と、球団との関係が完全に終了することは同じではない。

【比較表】戦力外通告・自由契約・引退・退団の違いとは?

プロ野球のストーブリーグでは、複数の契約用語が使われる。ニュースの見出しだけで判断すると、選手が現役を続けられるのか、他球団へ移籍できるのかを誤解しやすい。

2026年の12球団の動向を理解するために、それぞれの意味と選手の進路との関係を整理する。

区分 意味・経緯 選手の今後 確認するポイント
戦力外通告 球団が翌年度の選手契約を更新しない旨を伝える 他球団、独立リーグ、海外、引退など 現役続行の意思と移籍先
自由契約 選手が旧球団との契約関係から離れる状態 他球団との契約交渉が可能 育成契約打診や再契約の有無
現役引退 選手がプロ選手としての競技生活を終える決断 指導者、球団職員、他業種など 引退後の所属や活動
退団 所属球団を離れることを示す広い表現 移籍、海外挑戦、引退など 退団理由と次の所属先
育成再契約の打診 支配下契約を結ばず育成契約を提案する 育成選手としてNPBでプレーを続ける可能性 正式な契約締結と支配下復帰の可能性
FA権行使 取得したフリーエージェント権を利用して移籍交渉を行う 他球団との交渉や旧球団への残留 宣言の有無、交渉解禁日、契約結果

特に重要なのは、戦力外通告を受けたことと現役引退が同じではない点だ。球団から契約更新を見送られても、選手本人が現役続行を希望すれば、他球団や独立リーグでプレーする道は残されている。

反対に、自由契約となった選手が必ずしも他球団と契約するわけではない。育成契約を打診されて旧球団に残るケースもあれば、海外リーグに挑戦する選択肢もある。

【2026年最新】国内FA権保有選手一覧と一軍登録日数・通算登録日数

2026年のストーブリーグで、戦力外通告と並んで注目されているのがFA市場だ。日本野球機構(NPB)は10月19日、2026年度のフリーエージェント有資格選手名簿を公示した。

公示された有資格者は合計105人。内訳は国内FA権保有者36人、海外FA権保有者69人となっている。今季新たに取得した選手は国内FA権22人、海外FA権17人だ。

国内FA権保有選手36人を球団別に整理

以下はNPBの2026年10月19日公示に基づく国内FA権保有選手の一覧。今季取得者と過去に取得した選手を含む。公示後に戦力外、引退、退団などが発表された選手もいるため、11月5日時点の所属状況とは区別して確認したい。

セ・リーグ

  • 巨人:増田大輝、中川皓太、吉川尚輝
  • ヤクルト:星知弥、宮本丈、高梨裕稔
  • DeNA:森原康平、神里和毅
  • 中日:山本泰寛、藤嶋健人、加藤匠馬、上林誠知、柳裕也、阿部寿樹
  • 阪神:木浪聖也、熊谷敬宥、近本光司
  • 広島:床田寛樹、坂倉将吾、森下暢仁

パ・リーグ

  • 日本ハム:玉井大翔
  • 楽天:前田健太、太田光、加治屋蓮、小深田大翔、田中和基、酒居知史
  • 西武:国内FA権保有者なし
  • ロッテ:小島和哉、藤岡裕大
  • オリックス:宗佑磨、中川圭太、田嶋大樹、石川亮、山岡泰輔
  • ソフトバンク:周東佑京、リバン・モイネロ
2026年にFA権行使を表明した注目選手

11月5日までに報道された主なFA関連の動きは次の通り。

  • 小島和哉(ロッテ):国内FA権の行使を表明。
  • 宗佑磨(オリックス):国内FA権の行使を表明。
  • 中川圭太(オリックス):11月5日に国内FA権行使の申請書類を提出。
  • 森下暢仁(広島):国内FA権の行使を表明。
  • 坂倉将吾(広島):11月5日に国内FA権行使を決断し、申請書類を提出。
  • 太田光(楽天):国内FA権を行使する意向を表明。
  • 髙橋光成(西武):海外FA権の行使を表明。

このうち太田光は、行使する意向を表明した段階と正式な申請手続きを区別する必要がある。FA宣言選手としての正式な公示は別途行われる。

また、FA権を保有していても必ず権利を行使するわけではない。阪神の木浪聖也、熊谷敬宥、日本ハムの玉井大翔は権利を行使せず残留する動きが報じられている。

一軍登録日数145日がFA権取得の基準

FA権の取得を理解するうえで欠かせないのが、一軍登録日数だ。日本プロ野球選手会が説明する算定方法では、基本的に一軍登録145日で1シーズンとして計算する。

1年間の一軍登録日数が145日に達しなかった場合、その年の日数は翌年以降に繰り越して合算できる。例えば、あるシーズンに100日登録され、別のシーズンに45日登録されれば、合計145日で1シーズン分として扱われる。

一方、年間の一軍登録日数が145日を超えても、FA算定上は1シーズン145日までとなる。年間の出場試合数や打席数とは異なる指標である点に注意したい。

通算登録日数と今季の登録日数は別々に見る

選手のFA資格を判断するときは、今季の一軍登録日数だけでなく、過去の登録日数を含めた通算の積算が必要となる。

また、NPBが公示するFA有資格者名簿は、資格を保有する選手を確認するための公式資料であり、選手ごとの通算登録日数を一覧表示するものではない。個人別の数値は、出場選手登録・抹消の公示履歴を年度ごとに集計して確認する必要がある。

故障者特例措置などの適用によって算定が変わる場合もある。登録日数だけを単純に合計して、FA権取得の可否を判断することはできない。

FA宣言の申請期限は11月9日、宣言選手の公示は11月10日、他球団との契約交渉解禁は11月11日が予定されている。11月5日時点では、まだ移籍先が決まっていない選手も多く、今後の発表が焦点となる。

【11月17日開催】合同トライアウトはバンテリンドーム!現役ドラフトの日程も解説

戦力外通告を受けた選手にとって、次の所属先を探す重要な機会となるのが12球団合同トライアウトだ。2026年は日本プロ野球選手会が主催し、「エイブル トライアウト2026〜挑め、その先へ〜」の名称で実施される。

合同トライアウト2026の開催概要
  • 開催日:2026年11月17日(火)
  • 会場:バンテリンドーム ナゴヤ
  • 開始予定:午後4時からシートバッティング開始
  • 予備日:なし
  • 主催:日本プロ野球選手会
  • 大会名称:エイブル トライアウト2026〜挑め、その先へ〜

日本プロ野球選手会の公式発表によると、対象となるのは所属球団から次年度の契約更新を受けなかった選手や、育成再契約を打診された選手など。NPB復帰を目指す選手にアピールの機会を提供することが開催目的の一つとなっている。

今回の取り組みでは、選手の競技面だけでなく、プロ野球を離れた後のキャリア選択を支援することも掲げられている。

トライアウトを受ければNPB球団と契約できる?

合同トライアウトは、参加した選手全員に契約を保証する制度ではない。参加選手のプレーを確認し、球団関係者が獲得を検討するための機会である。

実際の進路は、当日のプレーだけでなく、過去の成績、故障歴、年齢、ポジション、チームの補強方針など複数の要素で判断される。

また、NPB球団以外にも、独立リーグや海外リーグへの移籍が選択肢となる。佐々木千隼のニカラグアでのプレーのように、NPB以外の環境で競技を続ける道もある。

現役ドラフト2026は12月9日に開催

戦力外通告とは異なる選手移籍の仕組みとして、現役ドラフトも見逃せない。NPBは2026年の現役ドラフトを12月9日(水)に開催すると発表している。

現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化する目的で2022年12月に始まった制度。球団間で対象選手を選択することで、新しい環境でプレーする機会を生み出す。

2026年は対象外となる選手の基準にも変更が加えられた。前年10月以降にトレードなどで獲得した選手について、従来より対象範囲を広げられるよう規定が改定されている。

ただし、戦力外通告を受けた選手が現役ドラフトに参加するわけではない。合同トライアウトと現役ドラフトは、対象選手も仕組みも異なる制度だ。

【なぜ戦力外になる?】通告の経緯と理由、選手の現在と今後の移籍先

毎年秋になると、多くの選手が球団から契約更新を見送る方針を伝えられる。実績のある選手やドラフト上位で入団した選手も対象となるため、ファンにとっては驚きの大きいニュースになりやすい。

戦力外通告の主な理由は4つ

1. 一軍での出場機会と成績

一軍での出場機会が減少した選手や、期待された役割を十分に果たせなかった選手は、契約更新の判断に影響を受けることがある。ただし、二軍での成績だけで契約の可否が決まるわけではない。

2. 球団の世代交代と選手枠の再編

若手選手の成長やドラフト指名選手の加入に伴い、ポジションごとの競争が激しくなる。球団は翌シーズンの戦力構成を考慮し、ベテラン選手や出場機会が限られた選手との契約を見直す場合がある。

3. 故障やコンディションの問題

長期離脱や手術による復帰時期の不透明さも、契約形態に影響する。オリックスの東晃平、曽谷龍平、藤川敦也、横山楓らは、手術などを理由に支配下契約を結ばず育成契約となる見通しが伝えられた。

このように、故障を抱える選手への対応は、通常の戦力外通告とは異なる場合がある。

4. 外国人選手の契約方針や補強計画

外国人選手は契約期間や翌シーズンの補強方針によって退団することもある。2026年は中日のアブレウ、メヒア、カリステや、DeNAのコックス、デュプランティエなどが自由契約となった。

外国人選手の自由契約は、日本人選手の戦力外通告と同じ意味で捉えないことが大切だ。

現役続行を希望する選手の今後

2026年の一覧では、戦力外通告を受けた後も現役続行を希望している選手が複数いる。

DeNAの藤浪晋太郎はNPBでの現役続行を希望。広島のケムナ誠、松本竜也、日高暖己、ヤクルトの青柳晃洋や田口麗斗らも現役続行を目指す動きが報じられている。

また、ソフトバンクでは緒方理貢、大江竜聖、長谷川威展、田上奏大らが現役続行を希望。ロッテでも愛斗、菊地吏玖、東妻勇輔らが次の所属先を探している。

選手によってはNPB球団の獲得調査を待つだけでなく、独立リーグや海外リーグへの挑戦も視野に入る。

引退後も野球界に残る選手たち

2026年の引退選手には、競技生活を終えた後も野球界で活動する道を選んだ選手がいる。

  • 岩貞祐太:日本海リーグ石川の監督に就任する方向。
  • 平野佳寿:オリックスの2軍監督に就任。
  • 西野真弘:オリックスの2軍打撃コーチに就任。
  • 香月一也:オリックスの育成コーチ補佐として活動する予定。
  • 辛島航:楽天の投手コーチに就任。
  • 奥村光一:競輪選手を目指す意向。

一方で、引退後の進路をすぐに公表していない選手もいる。現役引退はプロ野球選手としてのキャリアの終了を意味するが、必ずしも野球との関係が途切れるわけではない。

【プロの結論】戦力外一覧で本当に注目すべき3つのポイント

2026年のストーブリーグを読み解く際には、単純な通告人数や選手の知名度だけで評価しないことが重要だ。

第一に見るべきなのは、支配下契約から育成契約への変更なのか、完全な契約終了なのかという点。前者なら旧球団での再出発があり得るが、後者は他球団との交渉や新しい所属先の確保が必要になる。

第二に、選手本人が現役続行を希望しているかどうか。球団が契約更新を見送った後も、選手が競技生活を続ける意思を持っている場合、合同トライアウトや独立リーグでのプレーが次の選択肢になる。

第三に、FA権や一軍登録日数などの制度面だ。FA権を持つ選手は自ら移籍交渉を選べる一方、戦力外通告を受けた選手は契約終了後の進路を新たに確保する必要がある。両者は同じストーブリーグでも立場が異なる。

こうした違いを理解すれば、単なる選手名の羅列では見えない、球団編成と選手のキャリアの関係まで読み取れる。

【戦力外一覧2026】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年のプロ野球戦力外通告はいつまで?
A1:2026年の第1次通告期間は9月28日から10月9日まで。クライマックスシリーズ敗退球団には延長措置があり、第2次期間はクライマックスシリーズ全日程終了翌日から10月30日までだった。

Q2:2026年の合同トライアウトはいつ、どこで開催される?
A2:2026年11月17日(火)、バンテリンドーム ナゴヤで開催される。午後4時からシートバッティング開始予定で、予備日は設けられていない。

Q3:戦力外通告を受けた選手は現役を続けられる?
A3:続けられる。NPBの他球団との契約交渉のほか、独立リーグや海外リーグへの移籍も選択肢となる。合同トライアウトも新しい所属先を探す機会の一つ。ただし、参加すれば契約が保証されるわけではない。

Q4:自由契約と戦力外通告は同じ意味?
A4:同じではない。戦力外通告は球団が契約を更新しない方針を選手に伝えること。自由契約は選手が旧球団との契約関係から離れ、他球団との契約が可能になる状態を指す。育成契約の打診など、契約上の経緯も確認する必要がある。

Q5:FA権の取得に必要な一軍登録日数は何日?
A5:基本的に145日で1シーズンとして計算する。145日に満たない年の日数は翌年以降に合算できる。ただし、145日を超えて登録されても1シーズンの算定は145日が上限となる。

Q6:2026年の現役ドラフトはいつ開催される?
A6:2026年12月9日に開催予定。合同トライアウトとは別の制度で、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化することを目的としている。

2026年のプロ野球では、巨人、ソフトバンク、DeNA、広島をはじめ、12球団で戦力外通告、自由契約、現役引退、退団などの動きが相次いだ。

今季は浅野翔吾、小園海斗、藤浪晋太郎、青柳晃洋、田口麗斗、秋広優人など、これまで一軍で実績を残してきた選手の去就も大きな話題となっている。一方で、育成再契約や現役続行を希望する選手も多く、契約終了がそのまま野球人生の終わりになるわけではない。

今後の重要日程は、11月17日の合同トライアウト、12月9日の現役ドラフトだ。さらにFA宣言選手の公示や各球団との交渉によって、来季の戦力構成も大きく変わる可能性がある。

戦力外一覧を確認するときは、選手名だけでなく、契約区分、現役続行の意思、育成再契約の有無、FA権の保有状況、一軍登録日数まで合わせて見ることが大切だ。2026年のストーブリーグは、選手それぞれの次の挑戦と、12球団の来季編成を占う重要な局面を迎えている。

主な確認資料: 日本野球機構(NPB)のFA有資格者公示・年間行事日程、日本プロ野球選手会の合同トライアウト公式発表、日刊スポーツの12球団動向一覧、各球団の発表および報道。

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