2026年のどんぎつねを語るうえで外せないのが、約4年ぶりの実写復活です。
日清食品は2026年3月31日、吉岡里帆が出演する新CM「帰ってきたどんぎつね篇」をウェブ上で先行公開しました。テレビCMの全国放送は4月24日から開始されています。
今回のどんぎつねは、以前の白を基調とした愛らしい衣装から一転、黒いドレスをまとった大人っぽい姿で登場。降り積もる鰹節に身をゆだねながら、どん兵衛のだしのおいしさを表現しています。
さらに注目されたのが、ナレーションを担当した声優・ナレーターの若本規夫です。
独特の存在感を持つ低音ボイスが、CMのテーマである「おだしのおいしさが心にしみわたる」という世界観を引き立てています。
復活に際して吉岡は、久しぶりにきつね耳を着けた感覚について、インタビューで次のように語っています。
「自分の一部っていう感覚がありますね、不思議と。『おかえり』っていう感じがしました」
この言葉からも、どんぎつねという役柄が吉岡自身にとって印象深い存在になっていることが伝わります。
なお、3月31日はウェブ公開日であり、テレビ放送開始日は4月24日です。この2つの日付は混同しやすいため、覚えておきたいポイントです。
【起用の経緯】なぜ吉岡里帆がどんぎつねに選ばれたのか?

どんぎつねの誕生は2017年5月にさかのぼります。
当時の日清食品は、長年親しまれてきた和風カップ麺のイメージをさらに広げるため、若い世代や女性にもブランドを身近に感じてもらう広告戦略を展開していました。
食品業界紙の報道によると、2017年のCMでは、星野源を一人暮らしの青年役に、当時注目を集めていた吉岡里帆をどんぎつね役に起用しています。
星野源との掛け合いが人気の出発点2017年5月18日から始まったCMでは、星野源演じる青年が部屋でどん兵衛を食べていると、吉岡演じるきつね耳の女性が突然現れます。
どん兵衛のお揚げを食べようとすると、なぜかどんぎつねが痛がるという不思議な設定も話題になりました。
このシリーズの魅力は、単純に商品の特徴を説明するだけではなく、二人の間に生まれる独特の距離感や会話を物語として見せたことです。
また、当初の企画には、天ぷらそばに卵を落として月見そばとして楽しむ食べ方を、「ぼくの『そば』に『きみ』がいる」というキャッチコピーで紹介する意図もありました。
つまり、商品名の「そば」と、人が誰かのそばにいるという意味を重ねた広告表現だったのです。
吉岡里帆の起用が成功した背景吉岡のどんぎつねは、親しみやすさと少し不思議な雰囲気を両立させていました。
特に、次のような要素がキャラクターの定着につながったと考えられます。
- 視覚的な特徴: きつね耳とふわふわの尻尾による印象的なビジュアル。
- 演技の魅力: 無邪気さと落ち着きを使い分ける表情。
- 共演者との相性: 星野源との自然な掛け合い。
- 物語性: 食事の時間に突然現れるという、日常とファンタジーを組み合わせた設定。
2017年の第1弾CMは、食品業類のCM好感度で1位、総合でも4位に入ったと食品産業新聞社が報じています。
【歴代どんぎつねCM】2017年から2026年までの変遷を年表で整理
どんぎつねの歴史を振り返ると、吉岡里帆の実写シリーズだけでなく、アニメーションや別の俳優を起用したシリーズも存在します。
ここで注意したいのは、どん兵衛の歴代CM出演者と、吉岡里帆が演じるどんぎつねは同じものではないという点です。
代表的な変遷を整理しました。
| 時期 | CM・シリーズ | 出演者・特徴 |
|---|---|---|
| 2017年5月 | どんぎつね篇 | 吉岡里帆・星野源の実写シリーズ開始 |
| 2018年 | どんぎつね写真集 | 吉岡演じるキャラクターの魅力を展開 |
| 2022年2月 | さよなら、どんぎつね篇 | 吉岡と星野源のシリーズに区切り |
| 2022年9月 | どんぎつねシーズン2 | 小川あん・戸谷菊之介らによるアニメ版 |
| 2024年5月 | どん兵衛食べてほしい篇 | 板垣李光人がどんぎつね、吉高由里子が年上のお姉さん役 |
| 2026年3月31日 | 帰ってきたどんぎつね篇 | 吉岡里帆が約4年ぶりに復帰 |
| 2026年9月11日 | おだしが変わった篇 | 吉岡里帆と新キャラクターが登場 |
| 2026年11月2日 | 年に一度のだし比べ | 吉岡扮するどんぎつねが商品パッケージに登場 |
2022年2月に放送された「さよなら、どんぎつね篇」は、従来のファンに大きな印象を残しました。
CMでは、どんぎつねが青年のもとを去っていく展開が描かれます。
さらに同年3月には、吉岡が出演しない「最強どんぎつね篇」も公開されました。
その後、9月28日からはアニメーションによる新シリーズが全国放送されています。
J-CASTニュースが日清食品ホールディングス広報部に取材したところ、星野源と吉岡里帆の両者について、CM出演契約は終了したとの回答がありました。
つまり、当時の出演終了は単なる放送休止ではなく、契約の区切りを伴うものでした。
2022年以降は別のキャストによるシリーズも展開2022年9月の「どんぎつねシーズン2 秋祭篇」では、アニメーションを採用。
どんぎつね役を小川あん、青年役を戸谷菊之介が担当しました。
さらに2024年には、板垣李光人と吉高由里子による新しい実写シリーズがスタート。
興味深いのは、板垣がどんぎつね役を演じ、吉高が年上のお姉さん役を務めたことです。
このように、どん兵衛のCMは同じキャラクターを固定して描くだけではなく、時代に応じてキャストや世界観を変えてきました。
【きつねあにきとは?】吉岡里帆との共演と2026年9月の新CM
2026年9月の新CMで注目を集めたのが、公式の新キャラクター「きつねあにき」です。
このキャラクターは、日清のどん兵衛発売50周年を記念して登場しました。
「おだしが変わった篇」のストーリー2026年9月11日から全国放送された「おだしが変わった篇」では、吉岡演じるどんぎつねがパリを思わせる街並みに登場します。
今回の見どころは、従来のきつね姿から大きく変化したファッションです。
CMでは、次のような衣装が登場します。
- クラシカルな黒のワンピース
- ブルーのトップスときつね色のミニスカート
- スカーフを巻いたヘアスタイルと白いコート
衣装だけでなく髪型も変化し、どんぎつねの新しい魅力が表現されています。
BGMには、布施明の代表曲として知られる「君は薔薇より美しい」のアレンジ楽曲を使用。
歌の「変わった」という印象的なフレーズを、どん兵衛のだしのリニューアルと結びつけています。
きつねあにきはどんぎつねのお兄さん?気になるのが、名前に含まれる「あにき」という言葉です。
ただし、名前だけで実際の兄弟関係が設定されていると判断することはできません。
日清食品のCM紹介では、新キャラクターとして紹介されていますが、どんぎつねとの詳しい家族関係は説明されていません。
CMのストーリーでは、どんぎつねが笑顔で手を振った相手を、きつねあにきが自分だと思い込むコミカルな展開があります。
しかし、実際に待ち合わせていたのは女友達でした。
この勘違いを使った演出によって、新キャラクターの存在感も印象づけられています。
【どんぎつねの現在】2026年11月の最新情報と本枯節リニューアル
吉岡里帆のどんぎつねは、2026年のCM出演だけでなく、商品展開にも登場しています。
特に注目したいのが、どん兵衛のだしのリニューアルです。
2026年9月に本枯節を新たに配合日清食品は2026年9月、「日清のどん兵衛」のきつねうどんや天ぷらそばを順次リニューアルしました。
今回の要点は、高級鰹節である本枯節の粉末を新たに配合したことです。
本枯節は、鰹節の製造工程でカビ付けと乾燥を繰り返して仕上げるものです。
どん兵衛では、この本枯節を取り入れることで、だしのおいしさをさらに引き立てる商品へと進化させています。
また、東日本と西日本では従来からだしの構成が異なります。
- 東日本:鰹と宗田鰹のWだし
- 西日本:鰹と昆布のWだし
今回のリニューアルでも、それぞれの地域に合わせた味の方向性が維持されています。
11月2日発売「年に一度のだし比べ」にも登場2026年10月19日の日清食品の公式発表によると、11月2日には「日清のどん兵衛 年に一度のだし比べ」6品が全国発売されました。
この商品では、吉岡里帆扮するどんぎつねがパッケージに登場しています。
| 商品 | だし・特徴 |
|---|---|
| きつねうどん 東 | 鰹×宗田鰹 |
| きつねうどん 西 | 鰹×昆布 |
| 天ぷらそば 東 | 鰹×宗田鰹 |
| 天ぷらそば 西 | 鰹×昆布 |
| きつねうどん 博多 | 焼あごなどの魚介だし |
| 天ぷらそば 信州 | 鰹の豊かな香りと濃口醤油 |
希望小売価格は各248円(税別)です。
通常のCM出演だけでなく、商品パッケージでも吉岡のどんぎつねがブランドの顔として活躍していることが分かります。
【どんぎつねCMの評判】なぜ吉岡里帆の復活が喜ばれたのか?
吉岡里帆のどんぎつねは、単なる商品広告の出演キャラクターを超えた存在になっています。
その理由は、約5年間にわたって展開された最初のシリーズが、視聴者に一つの物語として記憶されているためです。
1. 星野源とのコンビへの思い入れ2017年から2022年までのシリーズでは、青年とどんぎつねの不思議な関係が繰り返し描かれました。
日常の中に突然現れるどんぎつねという設定は、視聴者に親しみやすく、続編を期待させるものでした。
2022年のシリーズ終了時には、二人の姿を惜しむ反応も報じられています。
2. 大人っぽくなった新しいビジュアル2026年の復活CMでは、以前のかわいらしい雰囲気を残しながら、黒いドレスなどを使った大人の表現に変化しました。
広告専門メディアのアドタイも、復活CMに対するSNS上の歓迎反応を取り上げています。
従来のファンにとっては懐かしさがあり、新しい視聴者にとっては新鮮さがある。この両方を成立させたことが、今回の復活の魅力です。
3. CMの主役は変わってもブランドの物語は続く2022年以降、アニメや別の俳優によるシリーズを展開したことは、どん兵衛の広告が特定の出演者だけに依存していないことも示しています。
その一方で、吉岡のどんぎつねは、過去のシリーズを象徴する存在として強い認知を維持していました。
2026年の復活は、過去の人気キャラクターを再登場させながら、商品そのものの進化を伝える広告戦略としても興味深いものです。
【プロの結論】どんぎつね復活の本当の意味とは?
2026年の復活を読み解くうえで重要なのは、どんぎつねと日清のどん兵衛というブランドの関係です。
今回の復活について、日清食品が「ファンの要望だけが理由」と明言したわけではありません。
公式CMの企画意図として明らかなのは、だしのおいしさを伝えることです。
2026年は発売50周年という節目でもあり、商品リニューアル、新キャラクターの投入、歴代の人気キャラクターの再登場が重なっています。
広告戦略として見ると、次の3つの意味があります。
第一に、ブランドの記憶を活用すること。
過去のCMを知る人にとって、吉岡里帆のどんぎつねはすぐに認識できる存在です。長期間の広告展開によって形成されたブランド資産を、再び活用できるメリットがあります。
第二に、新しい商品価値を伝えること。
2026年の本枯節配合という商品変更を、どんぎつねの復活や衣装の変化と結びつけています。商品説明だけでは伝わりにくい変化を、映像とキャラクターで印象づける手法です。
第三に、キャラクターの世界観を広げること。
きつねあにきの登場によって、どんぎつねを中心とした広告の世界にも新しい展開が生まれています。
過去の物語をそのまま再現するのではなく、新しい登場人物や演出を加えている点が特徴です。
【どんぎつね女優】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:どんぎつねを演じている女優は誰ですか?
A1:吉岡里帆です。2017年に日清のどん兵衛CMでどんぎつね役として登場し、2026年にも復活出演しています。
Q2:2026年のどんぎつね復活CMはいつから放送されましたか?
A2:「帰ってきたどんぎつね篇」は2026年3月31日にウェブ先行公開され、4月24日から全国でテレビ放送されました。
Q3:9月の新CMのタイトルは何ですか?
A3:「おだしが変わった篇」です。2026年9月11日から全国放送され、吉岡里帆と新キャラクターのきつねあにきが登場します。
Q4:若本規夫はどのCMに出演していますか?
A4:2026年の「帰ってきたどんぎつね篇」でナレーションを担当しています。だしのおいしさを印象づける低音ボイスが特徴です。
Q5:きつねあにきはどんぎつねのお兄さんですか?
A5:公式に兄弟関係が発表されているわけではありません。2026年のCMに登場した新キャラクターで、詳しい関係性は明らかにされていません。
Q6:吉岡里帆は2026年現在もどんぎつねを演じていますか?
A6:はい。9月の「おだしが変わった篇」に出演し、11月2日発売の「年に一度のだし比べ」シリーズの商品パッケージにも登場しています。
Q7:どんぎつね役は吉岡里帆以外にもいますか?
A7:アニメ版では小川あんなどの声優が担当し、2024年の実写シリーズでは板垣李光人がどんぎつね役を演じています。ただし、吉岡里帆は2017年から続く実写版の代表的などんぎつね女優です。
2026年11月現在、どんぎつね女優として活躍しているのは吉岡里帆です。
2017年に星野源との共演で誕生したどんぎつねは、2022年の「さよなら、どんぎつね篇」で一度シリーズに区切りを迎えました。
その後、アニメ版や別キャストによる実写CMを経て、2026年に約4年ぶりの復活を果たしています。
2026年の主な動きを振り返ると、次のとおりです。
- 3月31日:「帰ってきたどんぎつね篇」をウェブ先行公開。
- 4月24日:同CMの全国テレビ放送開始。若本規夫がナレーションを担当。
- 9月11日:「おだしが変わった篇」放送開始。きつねあにきも登場。
- 11月2日:吉岡扮するどんぎつねが登場する「年に一度のだし比べ」6品を発売。
今回の復活は、懐かしいキャラクターが戻ってきたというだけではありません。
日清のどん兵衛発売50周年と本枯節を使った商品リニューアルという大きな節目に、吉岡里帆という象徴的な存在が再び加わったことに意味があります。
今後、どんぎつねときつねあにきがどのような関係を築いていくのか。そして吉岡里帆が演じるどんぎつねに、どんな新しい物語が用意されるのか。2026年以降のCM展開にも注目です。
主な参考資料:日清食品グループ公式CM・ニュースリリース、J-CASTニュース、映画.com、シネマトゥデイ、食品産業新聞社、アドタイ。