2026年3月27日、プロ野球の新シーズンが開幕した。東京ドームで阪神タイガースを迎え撃った読売ジャイアンツは、前年からスタメンの顔ぶれを7人入れ替えた新オーダーで開幕戦に臨んだ。注目を集めたのは、来日2年目のトレイ・キャベッジを1番に起用した大胆な打順と、坂本勇人が記録した球団史上2位となる18度目の開幕スタメンだ。
加えて、外国人選手が巨人の開幕戦で1番を務めるのは1994年のダン・グラッデン以来、実に32年ぶり。4番には新外国人のボビー・ダルベック、先発投手にはドラフト1位ルーキーの竹丸和幸が名を連ねた。2026年の巨人開幕スタメンを一覧で整理し、前年との違い、歴代記録、東京ドーム開幕戦の結果まで詳しく振り返る。
【2026年巨人開幕スタメン一覧】阪神との東京ドーム開幕戦に臨んだ9人

2026年3月27日の開幕戦で発表された巨人のスターティングメンバーは、以下の通りだ。対戦相手は前年のセ・リーグ王者・阪神。試合開始前に発表されたオーダーには、新戦力と若手、そして経験豊富な坂本がバランスよく配置された。
2026年3月27日・巨人開幕スタメン(対阪神)
1番・左翼:トレイ・キャベッジ
2番・中堅:松本剛
3番・遊撃:泉口友汰
4番・一塁:ボビー・ダルベック
5番・捕手:岸田行倫
6番・右翼:中山礼都
7番・三塁:坂本勇人
8番・二塁:浦田俊輔
9番・投手:竹丸和幸
打線の特徴は、1番に長打力を備えたキャベッジを置き、2番に松本剛、3番に泉口を並べた点にある。従来の俊足巧打型の1番打者を固定するイメージとは異なり、初回から長打で試合を動かす可能性を持たせた配置だ。
4番には新外国人のダルベックが入り、5番には捕手の岸田を起用。中軸に外国人選手を配置しながら、その前後を日本人選手で固める構成となった。
また、8番には浦田、9番にはドラフト1位ルーキーの竹丸が入った。新人投手を開幕戦の先発に据えたことも、このオーダーを象徴するポイントだ。
なお、打順と守備位置は試合開始時に発表された先発メンバーを基準としている。試合中の選手交代後のオーダーとは区別する必要がある。
【前年から7人変更】2025年との比較で見えた巨人新オーダーの特徴
2026年の巨人開幕スタメンで最も大きな変化は、前年から9人中7人が入れ替わったことだ。
2025年3月28日のヤクルト戦で開幕スタメンに名を連ねた選手のうち、2026年も開幕戦に出場したのはキャベッジと坂本勇人の2人だけだった。
前年のオーダーと2026年のオーダーを打順ごとに比較すると、チームの構成変更がよく分かる。
巨人の2025年・2026年開幕スタメン比較
| 打順 | 2025年 | 2026年 | 変更・注目点 |
|---|---|---|---|
| 1番 | 若林楽人(左) | キャベッジ(左) | 前年2番から1番へ移動 |
| 2番 | キャベッジ(右) | 松本剛(中) | 新たな上位打線を形成 |
| 3番 | 吉川尚輝(二) | 泉口友汰(遊) | 内野の中軸を再編 |
| 4番 | 岡本和真(一) | ダルベック(一) | 新外国人を4番に配置 |
| 5番 | ヘルナンデス(中) | 岸田行倫(捕) | 捕手を中軸に起用 |
| 6番 | 坂本勇人(三) | 中山礼都(右) | 坂本は7番へ移動 |
| 7番 | 甲斐拓也(捕) | 坂本勇人(三) | 経験豊富な坂本を配置 |
| 8番 | 門脇誠(遊) | 浦田俊輔(二) | 二遊間の顔ぶれを変更 |
| 9番 | 戸郷翔征(投) | 竹丸和幸(投) | ドラフト1位ルーキーが先発 |
比較すると、前年から継続して開幕スタメンに選ばれたのはキャベッジと坂本だけだ。ただし、2人とも前年と同じ打順ではない。キャベッジは2番から1番へ、坂本は6番から7番へ移っている。
今回の変更で特に目立つのは、内野の構成だ。前年の開幕戦では吉川尚輝、岡本和真、門脇誠が名を連ねていたが、2026年は泉口、ダルベック、浦田がそれぞれ異なる役割を担う形になった。
捕手も甲斐から岸田に変わり、投手は戸郷から竹丸へ交代。単に打順を入れ替えただけではなく、攻守の中心選手そのものが変わっている。
ここで注意したいのは、7人変更という数字が7人の新加入選手を意味するわけではないことだ。あくまで前年の開幕戦スタメンと2026年の開幕戦スタメンを比較した数字であり、既存選手の起用変更も含まれる。
前年からの継続性よりも、その時点でのコンディションやチーム事情を反映した顔ぶれになったことが、2026年の大きな特徴といえる。
【坂本勇人が18度目の開幕スタメン】王貞治に次ぐ球団単独2位の記録
2026年の巨人開幕スタメンで、個人記録として大きな注目を集めたのが坂本勇人だ。
坂本は2026年3月27日の阪神戦に「7番・三塁」で先発出場。これが自身18度目の開幕スタメンとなり、巨人の球団歴代記録で単独2位に浮上した。
これまで17度で並んでいた長嶋茂雄と柴田勲を上回り、王貞治が記録した20度に次ぐ数字となった。
巨人の開幕スタメン回数に関する主な記録
- 1位:王貞治 20度
- 2位:坂本勇人 18度
- 17度:長嶋茂雄、柴田勲
坂本は2026年にプロ20年目を迎えたベテラン内野手だ。長年にわたって巨人の中心選手として活躍してきた実績が、この数字に表れている。
2025年の不振からスタメンを奪回ただし、18度目という記録の背景には、単純な連続出場とは異なる事情もある。
2025年の坂本は62試合の出場にとどまり、打率.208、3本塁打、22打点という成績だった。シーズン終盤には代打として起用される場面も増え、レギュラーとしての出場機会は限られていた。
2025年の開幕戦でも「6番・三塁」で先発したものの、5打数無安打。翌日の第2戦ではベンチスタートとなった。2026年の開幕スタメンは、前年の実績だけで確約されたポジションではなかったことが分かる。
その状況を変えた材料の一つが、2026年のオープン戦での打撃だった。坂本は31打数9安打、打率.290、1本塁打、3打点を記録。結果を残し、再び先発メンバーに名を連ねた。
スポニチアネックスの報道によれば、2026年の開幕戦での先発出場は、2025年8月12日の中日戦以来227日ぶりだった。
18度目の開幕スタメンは、単なるベテランへの功労的な起用ではない。競争を経て取り戻したポジションという側面も持っている。
また、打順は6番から7番に下がったものの、三塁の守備位置は維持した。経験を生かしながら、若手や新戦力と役割を分担する起用方法にも注目が集まった。
【外国人開幕1番は32年ぶり】キャベッジ起用と新しい上位打線
2026年の巨人開幕スタメンを象徴するもう一つの記録が、外国人選手による開幕1番だ。
1番・左翼に起用されたのは、来日2年目のトレイ・キャベッジ。巨人の開幕戦で外国人選手が1番打者として先発するのは、1994年のダン・グラッデン以来、32年ぶりとなった。
キャベッジは前年の4番経験者キャベッジは2025年には2番を中心に起用され、試合によっては4番を務めた経験もある外野手だ。2026年は開幕戦から1番に配置され、打線の先頭を任された。
一般的に1番打者には出塁率や走力、相手投手への対応力などが求められる。一方、キャベッジのように長打力を持つ選手を1番に置けば、初回の先頭打者から本塁打による得点を狙える。
実際、2026年3月27日の阪神戦では、その起用が結果につながった。キャベッジは1回裏に阪神の先発・村上頌樹からソロ本塁打を放ち、2026年シーズンのプロ野球第1号を記録した。
開幕戦の初回から得点を生み出したことで、1番起用のインパクトはさらに大きくなった。
4番ダルベックとの外国人コンビもう一人の注目選手は、4番・一塁に入ったボビー・ダルベックだ。米国出身の新外国人内野手で、巨人では第97代の4番打者として開幕戦に出場した。
1番にキャベッジ、4番にダルベックという配置は、外国人選手の長打力を打線の両端に組み込んだ構成だ。
キャベッジが出塁だけでなく一発も狙える1番として機能し、ダルベックが中軸で得点を生み出す。そこに松本剛、泉口、岸田らを配置することで、攻撃の選択肢を広げる狙いが読み取れる。
特に2番の松本剛と3番の泉口友汰は、長打力だけに依存しない攻撃を組み立てるうえで重要な存在となる。泉口は前年に打率3割を記録し、遊撃手としてゴールデングラブ賞も獲得した選手だ。
2026年の開幕オーダーは、外国人選手の破壊力と日本人選手のつなぎを組み合わせた打線として設計されていた。
【東京ドーム開幕戦の結果】竹丸和幸の快投と外国人選手の本塁打
2026年3月27日の巨人対阪神は、東京ドームで午後6時18分に試合開始。NPB公式試合速報によると、巨人が3対1で阪神を下し、開幕戦を勝利で飾った。
この試合では、開幕スタメンに選ばれた選手たちがそれぞれ存在感を示した。
キャベッジとダルベックがそれぞれソロ本塁打試合の流れを作ったのは、外国人選手2人の本塁打だった。
1回裏、1番キャベッジが先頭打者本塁打を放って巨人が先制。さらに4回裏には4番ダルベックもソロ本塁打を記録した。
開幕スタメン発表時に注目された1番と4番の外国人選手が、ともに本塁打で結果を残したことになる。
最終スコアは巨人3対1阪神。巨人は6安打で3得点を挙げ、阪神の反撃を1点に抑えた。
新人・竹丸和幸が開幕投手として勝利投手陣では、ドラフト1位で入団した左腕・竹丸和幸が注目された。
鷺宮製作所から入団した竹丸は、2026年の開幕戦で先発を任された。新人投手が巨人の開幕投手を務めるのは、1962年以来64年ぶりで、2リーグ制以降では球団3人目の記録だった。
さらに竹丸は阪神打線を相手に勝利投手となった。開幕投手として勝利を挙げた新人投手は、巨人球団史上初の快挙となった。
2026年の開幕戦は、坂本の記録、キャベッジの歴史的な1番起用、外国人選手2人の本塁打、そして新人竹丸の勝利という複数の話題が重なった試合だった。
単なる新シーズンの初戦ではなく、巨人の新しいチーム構成を象徴する一戦となった。
【巨人歴代開幕スタメンの調べ方】年度別オーダーとプロ野球データFreakの活用法
巨人の開幕スタメンを過去のシーズンと比較するときは、開幕戦の先発メンバーとシーズン全体の基本オーダーを区別することが大切だ。
たとえば、開幕戦で坂本が7番だったとしても、シーズンを通じて7番で最も多く出場したとは限らない。監督の起用方針や対戦相手、投手との相性、選手のコンディションによって、打順や守備位置は変化する。
プロ野球データFreakで確認できる情報プロ野球データFreakでは、読売ジャイアンツのスタメン一覧を打順別・守備位置別に確認できる。2026年のページでは、3月27日の開幕戦を含め、日付ごとの先発オーダーが掲載されている。
年度別の巨人スタメンを調べる際には、次のデータを組み合わせると選手起用の特徴が見えてくる。
- 選手別打席数:実際にどれだけ打席に立ったかを確認する指標。
- 出場試合数:シーズンを通じた起用頻度やチーム内での役割を把握できる。
- 打順回数:1番から9番まで、どの打順で何度起用されたかを確認できる。
- 守備回数:捕手、一塁、二塁、遊撃、外野など、どのポジションで起用されたかを比較できる。
これらの数字を組み合わせれば、単に開幕戦に出場した選手を並べるだけでは分からない、シーズン全体の基本オーダーを把握できる。
年度別スタメンと開幕スタメンは別の記録1950年から現在までの巨人の年度別スタメンを整理した資料もあり、過去の開幕戦メンバーや各シーズンの主力選手を振り返る際に役立つ。
ただし、年度別の基本オーダーは、シーズン中の出場試合数や打順回数、守備回数などを基に整理されるものがある。開幕戦のスタメンとは集計の目的が異なるため、両者を混同しないようにしたい。
歴代開幕スタメンを比較するなら、まず開幕戦の公式記録で9人を確認し、その後にプロ野球データFreakなどの年度別データでシーズン中の起用状況を調べる方法が分かりやすい。
この手順なら、開幕戦だけの特別な起用なのか、シーズンを通じたレギュラー起用なのかを区別できる。
【巨人の開幕スタメン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の巨人開幕スタメンは誰でしたか?
A1:2026年3月27日の阪神戦では、1番キャベッジ、2番松本剛、3番泉口友汰、4番ダルベック、5番岸田行倫、6番中山礼都、7番坂本勇人、8番浦田俊輔、9番竹丸和幸でした。
Q2:2026年は前年から何人スタメンが変わりましたか?
A2:2025年の開幕スタメンから7人が変更されました。前年から継続して開幕スタメンに選ばれたのは、キャベッジと坂本勇人の2人です。
Q3:坂本勇人の開幕スタメンは何度目ですか?
A3:2026年が18度目です。巨人の球団記録では王貞治の20度に次ぐ単独2位で、17度の長嶋茂雄、柴田勲を上回りました。
Q4:巨人の外国人選手が開幕戦で1番を務めるのは何年ぶりですか?
A4:32年ぶりです。2026年のキャベッジは、1994年に1番を務めたダン・グラッデン以来となる外国人開幕1番でした。
Q5:2026年の巨人開幕戦の結果はどうなりましたか?
A5:3月27日の東京ドームで行われた阪神戦は、巨人が3対1で勝利しました。キャベッジとダルベックがソロ本塁打を放ち、先発の竹丸和幸が勝利投手となりました。
Q6:巨人の歴代スタメンや年度別オーダーはどこで調べられますか?
A6:読売ジャイアンツの公式記録のほか、プロ野球データFreakや年度別スタメンを整理した資料で確認できます。開幕戦のオーダーとシーズン全体の基本オーダーは、別々に確認するのがおすすめです。
2026年の読売ジャイアンツ開幕スタメンは、前年から9人中7人が入れ替わる大幅な刷新となった。キャベッジを1番、ダルベックを4番に配置した外国人選手の積極起用に加え、松本剛、泉口友汰、中山礼都、浦田俊輔らを組み込んだ新しいオーダーが誕生した。
一方、坂本勇人は18度目の開幕スタメンを達成し、王貞治に次ぐ球団単独2位の記録を樹立。前年の不振を経て再び先発の座をつかんだ経緯も、この記録に特別な意味を与えている。
また、キャベッジによる32年ぶりの外国人開幕1番、ダルベックとのアベック本塁打、竹丸和幸の新人開幕投手としての勝利も、2026年の開幕戦を印象づけた。
【プロの結論】
2026年の巨人開幕スタメンを評価するうえで重要なのは、単純に前年から7人変わったという人数だけを見るのではなく、打順と守備位置の変更を合わせて分析することだ。
キャベッジの1番起用は長打力を生かす攻撃設計、ダルベックの4番起用は新たな得点源の確保、坂本の7番起用は経験とチーム全体のバランスを考えた配置として読み取れる。
加えて、竹丸を開幕投手に抜擢したことは、ベテランだけに依存しないチームづくりを象徴していた。
歴代開幕スタメンを比較するときは、球団記録、当日の打順、シーズン全体の出場データという3つの視点を組み合わせることが大切だ。2026年の巨人は、坂本という歴史ある存在と、新戦力・若手が同じオーダーに並んだシーズンだった。その顔ぶれの変化こそ、今季の開幕戦が残した最大の見どころである。
主な参照資料: スポニチアネックスの2026年3月27日開幕スタメン報道、NPB公式試合速報、プロ野球データFreakの年度別スタメン記録。