2026年の読売ジャイアンツは、岡本和真のメジャー移籍という大きな転換点を迎え、打線の再構築と世代交代を同時に進めるシーズンとなった。松本剛の加入、新外国人ボビー・ダルベックの獲得、甲斐拓也を含む捕手陣の競争など、開幕前からポジション争いに注目が集まっていた。
2026年の開幕戦は3月27日(金)、東京ドームでの阪神タイガース戦。現在は11月に入り、実際の開幕オーダーも明らかになっている。開幕前の予想と実際のスタメンを照らし合わせると、松本剛の1番起用ではなく2番起用、岸田行倫の正捕手としての抜てき、そして山﨑伊織に代わる新人・竹丸和幸の開幕投手起用など、阿部慎之助監督の判断が浮き彫りになる。
【2026年最新】巨人開幕スタメン予想と実際の開幕オーダーを比較

最初に、2026年の巨人開幕スタメンを確認しておきたい。
開幕前の最終予想では、オープン戦終盤の起用傾向を反映した以下のオーダーが有力視されていた。
2026年3月27日・巨人の開幕スタメン| 打順 | 守備位置 | 選手名 |
|---|---|---|
| 1番 | 左翼 | トレイ・キャベッジ |
| 2番 | 中堅 | 松本剛 |
| 3番 | 遊撃 | 泉口友汰 |
| 4番 | 一塁 | ボビー・ダルベック |
| 5番 | 捕手 | 岸田行倫 |
| 6番 | 右翼 | 中山礼都 |
| 7番 | 三塁 | 坂本勇人 |
| 8番 | 二塁 | 浦田俊輔 |
| 9番 | 投手 | 竹丸和幸 |
実際の開幕戦でも、この9人がスターティングメンバーに名を連ねた。
開幕戦の結果は巨人3-1阪神3月27日の東京ドームで行われた阪神との開幕戦は、巨人が3対1で勝利した。
試合開始予定は18時15分。実際には18時18分に始まり、42,111人の観客が見守るなかで新シーズンがスタートした。
初回には1番キャベッジが阪神の村上頌樹から先制ソロ本塁打。4回には4番ダルベックもソロ本塁打を放ち、新外国人2人が開幕戦で存在感を示した。
投げては新人の竹丸和幸が6回3安打1失点、5奪三振の好投。プロ初登板、初先発で初勝利を記録した。
開幕前の予想と実際のスタメンが一致した点は、オープン戦終盤の起用傾向を読み取ることの重要性を示している。
【打線分析】松本剛・泉口・ダルベックが担う岡本和真の穴
2026年の巨人打線を考えるうえで、避けて通れないのが岡本和真のメジャー移籍だ。
岡本は2026年1月、トロント・ブルージェイズとの4年契約を正式発表された。長年巨人の4番を務め、2023年には41本塁打を記録した主砲の離脱は、チームにとって極めて大きな戦力的変化だった。
その穴を誰が埋めるのか。開幕前から注目されたのがダルベックとキャベッジ、そして既存戦力の成長だった。
1番キャベッジ、2番松本剛という新しい形松本剛は、日本ハムから加わった外野手。広い守備範囲に加え、走塁や状況に応じた打撃が持ち味だ。
開幕前には松本を1番に置く予想もあったが、阿部監督はキャベッジを1番に配置した。
3月20日のオープン戦後、阿部監督はキャベッジの1番起用について、自由に打たせることと相手にプレッシャーを与える狙いを説明している。
結果的に、松本は2番に入り、キャベッジの出塁や長打を生かす役割を担った。
松本の価値は本塁打数だけでは測れない。出塁後の走塁、進塁打、外野守備を含めて評価する必要がある。
4番ダルベックの長打力は本物か岡本の後継となる4番候補として期待されたのが、ボビー・ダルベックだ。
MLBでプレーした経験を持つ右打ちの内野手で、長打力が最大の魅力。2026年のオープン戦では15試合に出場し、打率.282、2本塁打、長打率.462を記録した。
開幕戦でも本塁打を放ち、期待に応えるスタートを切った。
ただし、シーズンを通して4番を任せられるかどうかは別問題だ。日本の投手が投げる変化球への対応、内角攻めへの適応、打撃の波を小さくできるかが評価のポイントになる。
岡本のように毎年安定して長打を供給できる打者になるには、まだ継続的な実績が必要だ。
3番泉口と7番坂本の役割泉口友汰は、2026年の巨人打線を支える重要な存在だ。
遊撃手としての守備に加え、打線では3番を任された。長打だけに依存せず、出塁とコンタクトを通じて中軸につなぐ役割が期待される。
一方、坂本勇人は7番・三塁で開幕スタメン入りした。
プロ20年目のシーズンを迎えた坂本は、球団単独2位となる18度目の開幕スタメンを記録。かつての主軸という立場から、経験を生かして打線を支える役割へと変化している。
吉川尚輝や丸佳浩も開幕前のオーダー予想では候補として名前が挙がったが、開幕戦では浦田俊輔やキャベッジらが優先された。
【選手別比較】巨人2026年開幕メンバーの関係性とレギュラー争い
2026年の巨人は、単純な実績比較だけではスタメンを読み切れないチームだった。
新加入選手、実績あるベテラン、若手の台頭、外国人選手の適応という複数の要素が絡み合っていたからだ。
以下に、開幕前の期待と実際の起用を整理する。
| 選手・ポジション | 開幕前の注目点 | 実際の開幕時点 |
|---|---|---|
| 松本剛 | 1番候補、機動力と出塁 | 2番・中堅で先発 |
| キャベッジ | 長打力と1番起用 | 1番・左翼で先発 |
| 泉口友汰 | 遊撃と上位打線 | 3番・遊撃で先発 |
| ダルベック | 岡本の穴を埋める長距離砲 | 4番・一塁で先発 |
| 岸田行倫 | 正捕手争いの有力候補 | 5番・捕手で先発 |
| 甲斐拓也 | 経験豊富な捕手として期待 | 開幕2軍スタート |
| 中山礼都 | 打撃面のステップアップ | 6番・右翼で先発 |
| 坂本勇人 | ベテランの経験と勝負強さ | 7番・三塁で先発 |
| 吉川尚輝 | 二塁のレギュラー候補 | 開幕戦スタメン外 |
| 丸佳浩 | 外野の経験豊富な選択肢 | 開幕戦スタメン外 |
| 浦田俊輔 | 若手の二塁レギュラー争い | 8番・二塁で先発 |
| リチャード | 長打力と三塁争い | 骨折で開幕に間に合わず |
| 石塚裕惺 | 若手内野手としての台頭 | 開幕スタメン外 |
捕手については、甲斐拓也の存在が大きな話題となった。
甲斐は2024年オフにソフトバンクからFAで巨人に加入した実績ある捕手だ。2026年の新加入選手ではなく、巨人で2年目を迎える立場だった。
しかし、開幕前のオープン戦では打撃面で苦戦。3月22日に岸田行倫、大城卓三、山瀬慎之助の3人が開幕1軍入りし、甲斐は2軍スタートとなった。
実際の開幕戦では岸田がマスクをかぶった。
これは名前や過去の実績より、直近の状態とチーム内競争を優先した判断だった。
なお、2026年10月30日には甲斐の楽天への金銭トレードが発表されている。開幕前に期待された捕手陣の競争は、シーズンを通じて大きく変化した。
中山礼都と石塚裕惺の成長中山礼都は、2026年の開幕前に存在感を高めた若手の一人だ。
オープン戦では8試合で打率.310を記録。開幕戦でも6番・右翼で起用され、レギュラー獲得に向けた一歩を踏み出した。
一方、石塚裕惺は16試合に出場したものの、オープン戦の打率は.125。開幕スタメン入りには届かなかった。
石塚については、短期間の数字だけで評価を決めるべきではない。守備位置の適性、打席での対応力、1軍投手への慣れなど、成長を見守るべき要素が多い。
リチャードの復帰はいつだったのか長打力を期待されたリチャードにも、開幕前に大きなアクシデントがあった。
3月11日のソフトバンクとのオープン戦で死球を受け、左第五中手骨骨折と診断された。開幕1軍は難しい状況となり、岡本の穴を埋める候補の一人が離脱した。
その後、5月にファームで実戦復帰し、6月12日に今季初めて1軍に合流した。
昨季に11本塁打を放ったパワーは魅力だが、2026年の開幕時点では戦力として計算できない状態だった。
【巨人先発ローテーション予想】山﨑伊織・戸郷・竹丸の重要性
2026年の巨人は、野手だけでなく投手陣にも不確定要素を抱えていた。
開幕前の先発ローテーション予想では、山﨑伊織、戸郷翔征、ウィットリー、マタ、井上温大、竹丸和幸らが候補として挙がっていた。
中心となるはずだったのは、山﨑伊織と戸郷翔征の2人だ。
山﨑伊織のコンディション不良が計画を変えた山﨑伊織は、2025年に11勝4敗、防御率2.07を記録した実績ある右腕。2026年もエース格として期待されていた。
ところが、開幕直前に右肩のコンディション不良で離脱。開幕投手の最有力候補が登板できなくなった。
この状況で阿部監督が選んだのが、ドラフト1位の竹丸和幸だった。
竹丸和幸の開幕投手抜てき竹丸は鷺宮製作所から入団した左腕。新人ながら開幕投手を任されるという大役を担った。
新人の開幕投手は球団では1962年以来64年ぶり。ドラフト制導入後では球団初の抜てきだった。
3月27日の阪神戦では、6回を3安打1失点に抑え、プロ初登板初先発初勝利を記録した。
山﨑の離脱によって生まれたチャンスを、竹丸は見事につかんだ形だ。
先発候補の評価ポイント- 山﨑伊織: 先発陣の柱。右肩のコンディションと復帰後の投球内容が焦点。
- 戸郷翔征: 本来のエース級の力を取り戻せるかが重要。
- 竹丸和幸: 開幕投手として結果を残した新人。1年を通したスタミナと適応力が課題。
- ウィットリー: 新外国人として先発陣を支える役割が期待された。
- マタ: 外国人枠も含めた起用判断が必要な投手。
- 井上温大: 左腕の先発候補としてローテーション入りが期待された。
- 山城京平: オープン戦終盤に開幕ローテーション入りが明言された若手左腕。
3月22日のオープン戦最終戦後、阿部監督は山城のローテーション入りを認める一方、戸郷については明言を避けた。
つまり、開幕前の先発ローテーション予想は、山﨑の離脱だけでなく、若手の状態や外国人枠の判断によっても変わっていた。
巨人の投手陣を評価する際には、先発6人の名前を並べるだけでなく、故障時に代わりを担える投手がいるかどうかも見ておきたい。
【プロの結論】阿部監督の采配から読み解く2026年巨人の勝ち筋
2026年の開幕オーダーから見える阿部監督の方針は、過去の実績だけに頼らない競争重視の起用だ。
その象徴が、捕手の岸田起用と新人竹丸の開幕投手抜てきである。
甲斐という実績十分の捕手がいても、オープン戦の状態を踏まえて岸田を選択した。山﨑伊織が離脱すれば、経験の少ない新人でも開幕投手を任せる。
これは、名前のある選手を優先するのではなく、その時点でチームに必要な役割を担える選手を選ぶ姿勢として評価できる。
2026年巨人打線の強みと弱み強みは、キャベッジ、松本、泉口、ダルベックという新しい打線の骨格を作れたことだ。
一方で、岡本和真が抜けたことで、年間を通して長打を供給できる日本人打者の存在が課題となった。
ダルベックが4番として結果を残せるか、リチャードが復帰後に長打力を発揮できるか、中山や石塚が成長するかによって、打線の厚みは変わってくる。
ファンが注目すべき判断基準2026年の巨人を追いかけるなら、次の4点を確認するとチームの状態を把握しやすい。
1. ダルベックの長打力: 本塁打だけでなく、長打率と得点圏での打撃を見る。
2. 松本剛の出塁と走塁: 打率だけでなく、出塁率や盗塁、進塁への貢献を評価する。
3. 若手の出場機会: 中山、石塚、浦田らがベテランからポジションを奪えるかを見る。
4. 先発陣の安定性: 山﨑、戸郷だけでなく、竹丸や山城らが継続して試合を作れるかを確認する。
開幕スタメンだけでシーズンの成否を判断するのは早い。143試合を戦うチームでは、故障者の復帰、控え選手の成長、先発陣の入れ替えが順位を左右する。
【巨人開幕スタメン予想2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の巨人開幕スタメンは誰でしたか?
A1:1番キャベッジ、2番松本剛、3番泉口友汰、4番ダルベック、5番岸田行倫、6番中山礼都、7番坂本勇人、8番浦田俊輔、9番竹丸和幸でした。
Q2:松本剛は2026年の開幕戦で1番でしたか?
A2:いいえ。開幕戦では2番・中堅で起用されました。1番にはキャベッジが入りました。松本の1番起用は開幕前の予想の一つでしたが、実際にはキャベッジを先頭に置くオーダーが採用されました。
Q3:甲斐拓也は2026年の開幕戦で正捕手でしたか?
A3:いいえ。甲斐は開幕2軍スタートとなり、開幕戦では岸田行倫が先発マスクをかぶりました。開幕1軍の捕手は岸田、大城卓三、山瀬慎之助の3人でした。
Q4:岡本和真の穴を埋める選手は誰ですか?
A4:中心的な候補はダルベックです。開幕戦では4番を任されて本塁打を記録しました。キャベッジやリチャードの長打力、中山ら若手の成長も打線全体を補う要素となります。
Q5:2026年の巨人の開幕投手は誰でしたか?
A5:ドラフト1位の竹丸和幸でした。当初の有力候補だった山﨑伊織が右肩のコンディション不良で離脱したため、阿部監督が竹丸を抜てきしました。竹丸は阪神戦で6回1失点と好投し、プロ初勝利を挙げました。
2026年の巨人は、岡本和真のメジャー移籍という大きな変化を受け、新しい打線と投手陣の構築に取り組んだ。
開幕戦ではキャベッジを1番、松本剛を2番に配置し、泉口とダルベックを中軸に据えた。捕手は岸田、三塁には坂本、二塁には浦田を起用。開幕前に議論されていた選手の序列は、オープン戦終盤の競争を経て具体的な形になった。
加えて、山﨑伊織の離脱を受けた竹丸和幸の開幕投手抜てきと初勝利は、2026年の巨人を象徴する出来事となった。
今後の評価で重要なのは、ダルベックが岡本の穴をどこまで補えるか、松本剛が上位打線で機能するか、岸田を中心とした捕手陣が安定するか、そして中山・石塚ら若手がどこまで成長するかという点だ。
2026年の巨人を読み解く最大の要点は、補強選手の実績だけではなく、若手とベテランをどう組み合わせて年間を戦い抜くかにある。 阿部監督の競争重視の采配が、チームの新しい骨格をどこまで強固にできるかが注目される。
主な事実確認資料
- NPB公式・2026年3月27日巨人対阪神試合記録
- 開幕スタメンと試合前の予想
- 阿部監督のキャベッジ1番起用方針、竹丸の開幕投手起用
- 捕手陣の開幕1軍と甲斐の2軍スタート
- 岡本和真のブルージェイズ移籍
- オープン戦の打撃成績、リチャードの故障と復帰
- 甲斐拓也の楽天移籍