2026年11月現在、阪神タイガースに所属する能登嵩都(のと・しゅうと)は、北海道旭川市出身の右投右打の投手だ。2001年9月29日生まれの25歳で、背番号は55。2025年ドラフト5位で阪神に入団し、オイシックス新潟アルビレックスBC時代にはイースタン・リーグの投手タイトル4冠を獲得した実績を持つ。
一方、阪神で迎えた2026年シーズンは、ファームで経験を積みながら投球フォームの修正に取り組んだ年となった。8月16日に初めて一軍登録されたものの、翌17日に登録抹消。一軍公式戦での登板は実現していない。2025年の好成績と2026年の数字を並べると、プロ入り後に直面した課題と今後の成長ポイントが見えてくる。
この記事では、阪神球団の公式プロフィール、日本野球機構(NPB)の公式記録、オイシックスの発表、野球専門メディアの選手情報やインタビューをもとに、能登嵩都のプロフィール、経歴、年度別・月別成績、球速・球種、年俸、一軍登録の経緯を整理する。
【プロフィール】能登嵩都の読み方・生年月日・出身地・背番号55を整理

まずは、能登嵩都の基本情報を確認したい。
名前の読み方は「のと・しゅうと」。漢字だけでは読み方が分かりにくいものの、阪神タイガースの公式プロフィールにも読み仮名が掲載されている。
2001年9月29日生まれで、2026年11月5日時点の年齢は25歳。身長184cm、体重88kgという恵まれた体格を持つ右腕だ。
出身地については、阪神公式プロフィールでは北海道と記載されている。一方、ドラフト指名時の日刊スポーツの選手紹介では北海道旭川市出身と紹介されている。
能登嵩都のプロフィール一覧| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 能登嵩都 |
| 読み方 | のと・しゅうと |
| 生年月日 | 2001年9月29日 |
| 年齢 | 25歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 北海道旭川市 |
| 身長 | 184cm |
| 体重 | 88kg |
| 血液型 | A型 |
| 所属球団 | 阪神タイガース |
| 背番号 | 55 |
| ポジション | 投手 |
| 投打 | 右投右打 |
| ドラフト | 2025年ドラフト5位 |
| 入団年度 | 2026年 |
特に注目したいのは、184cmという身長を生かした投球スタイルだ。
球団関係者はドラフト指名時、長身を生かしたストレートと、大きく縦に割れるカーブを特徴として評価していた。実際、本人も阪神の新人選手入団発表会で、角度のある直球と縦割れのカーブ、縦の変化を使った緩急を自身の強みとして挙げている。
背番号55を着ける2026年は、NPBの舞台で実力を証明する最初のシーズンとなった。
【経歴】旭川大高から桐蔭横浜大、オイシックスを経て阪神へ
能登嵩都の経歴を理解するうえで重要なのが、高校、大学、独立したプロ野球ファーム球団での経験だ。
小学4年生で野球を始め、中学時代に投手へ週刊ベースボールONLINEの選手紹介によると、能登は小学4年生のときに軟式野球を始めた。
中学校では投手に転向。その後、旭川大学高校(旭川大高)に進学し、北北海道の高校野球で実績を残している。
高校2年夏と3年夏には北北海道大会で優勝。3年夏の甲子園では、石川県代表の星稜高校に所属していた奥川恭伸と対戦した。
当時の奥川は全国的に注目を集めていた投手であり、甲子園での対戦経験は能登の高校時代を語るうえで印象的な経歴の一つだ。
桐蔭横浜大学を経てオイシックスへ高校卒業後は桐蔭横浜大学に進学した。
大学で経験を積んだ後、2024年にオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブへ加入。NPBのイースタン・リーグに参入した同球団でプレーすることになった。
2024年は35試合に登板し、5勝4敗、防御率4.88を記録。
翌2025年には先発投手として存在感を高め、成績を大きく向上させた。
2025年はイースタン・リーグ投手部門4冠2025年の能登は、オイシックスの先発陣を支える中心投手として活躍した。
NPBの公式投手成績によると、シーズン成績は次のとおり。
- 登板:23試合
- 勝利:12勝
- 敗戦:4敗
- 防御率:2.60
- 投球回:128回
- 奪三振:102
- 与四球:50
- 勝率:.750
加えて、イースタン・リーグの投手部門で次の4タイトルを獲得した。
1. 最優秀防御率投手賞
2. 最多勝利投手賞
3. 勝率第一位投手賞
4. 最多奪三振
オイシックス新潟アルビレックスBCも2025年9月29日付の公式発表で、能登の4冠達成を発表している。
この結果が、阪神からのドラフト指名につながった大きな実績だ。
2025年ドラフト5位で阪神が指名2025年10月23日のドラフト会議で、阪神タイガースは能登を5位で指名した。
オイシックス所属投手として初めて阪神から支配下指名を受けた選手としても注目された。
その後、11月13日に仮契約を締結。契約金3500万円、推定年俸660万円で阪神に入団することが決まった。
高校時代から大学、オイシックスと段階的に経験を重ね、25歳になるシーズンを阪神で迎えた選手である。
【2026年最新】能登嵩都の成績・年度別・月別成績を徹底検証
2026年の能登嵩都を評価する際、最も重要なのは一軍成績とファーム成績を区別することだ。
阪神の公式プロフィールとNPBの個人成績では、2026年の一軍公式戦出場はなし。一方、ファームでは26試合に登板している。
年度別成績の比較| 年度・所属 | 登板・投球回 | 主な成績 | 評価ポイント |
|---|---|---|---|
| 2024年・オイシックス | 35試合・83回 | 5勝4敗、防御率4.88 | ファームで経験を積む |
| 2025年・オイシックス | 23試合・128回 | 12勝4敗、防御率2.60、102奪三振 | イースタン投手部門4冠 |
| 2026年・阪神ファーム | 26試合・87回1/3 | 1勝6敗、防御率3.92、64奪三振 | 先発・救援の両方を経験 |
| 2026年3月 | 2試合・9回 | 防御率0.00、WHIP1.22 | 無失点スタート |
| 2026年4月 | 3試合・12回2/3 | 防御率6.39、WHIP2.68 | 被安打と四球が増加 |
| 2026年5月 | 4試合・22回1/3 | 防御率2.82、WHIP1.52、16奪三振 | 投球回と奪三振が増加 |
| 2026年6月 | 4試合・8回1/3 | 防御率6.48、WHIP1.20 | 防御率面では苦戦 |
| 2026年7月 | 6試合・10回 | 防御率3.60、WHIP1.50、11奪三振 | 救援中心の起用 |
| 2026年8月 | 3試合・15回 | 防御率1.80、WHIP1.33 | 投球内容が改善 |
| 2026年9月 | 4試合・10回 | 防御率8.10、WHIP1.90 | 再び課題が表面化 |
※2024・2025年の成績は当時の所属球団での記録。2026年のシーズン合計はNPB公式記録、月別内訳はNPBデータストアの集計による。
2026年のファーム成績を詳しく見るNPBが公表した2026年のファーム公式戦成績は以下のとおり。
- 登板:26試合
- 先発:9試合
- 救援:17試合
- 勝利:1勝
- 敗戦:6敗
- 投球回:87回1/3
- 防御率:3.92
- 奪三振:64
- 被安打:95
- 被本塁打:8
- 与四球:48
- 与死球:5
- WHIP:1.64
注目したいのは、先発9試合に対して救援17試合という起用内訳だ。
2025年は23試合すべてを先発として投げ、12勝を挙げた。一方、2026年は先発と救援の両方を経験している。
これは単純な勝敗だけでは測れない変化だ。阪神が一軍の戦力としてどのような役割を任せられるか、ファームで適性を確認していた側面も読み取れる。
ただし、87回1/3で48四球という数字は見逃せない。9イニング換算の与四球率は約4.95。2025年の128回で50四球、約3.52と比較すると、制球面で改善の余地が残った。
WHIP1.64も、走者を背負う場面が少なくなかったことを示している。
2026年の月別成績から見える調子の波月別成績では、シーズンを通じて一定の調子を維持できたわけではない。
特に注目したいのは5月と8月だ。
5月は22回1/3を投げて16奪三振、防御率2.82。8月も15イニングで防御率1.80と、比較的安定した投球を見せている。
一方、4月は防御率6.39、6月は6.48、9月は8.10だった。
月別の数字を見ると、投球内容が改善する時期と、再び苦しくなる時期が交互に現れていたことが分かる。
特に9月は10イニングで9自責点、WHIP1.90。シーズン終盤に安定感を維持する難しさが表れた。
2025年に4冠を獲得した投手だからこそ、2026年の成績との落差が気になるところだが、翌年の成績だけで選手の能力を決めつけるのは早い。
投球フォームの変化、球種の精度、先発と救援の役割の違いを合わせて見る必要がある。
【球速・球種】能登嵩都のストレートは何キロ?武器のカーブにも注目
能登嵩都の投球スタイルを理解するうえで欠かせないのが、ストレートと縦に大きく割れるカーブだ。
最速150km/hのストレートドラフト時の週刊ベースボールONLINEなどの選手紹介では、能登のストレートは最速150km/hと紹介されている。
184cmの長身から投げ下ろす直球は、角度を生かせることが特徴だ。
ただし、2026年のファームでの球速データを見ると、シーズン最速は146km/h。ストレートの平均球速は約140km/hだった。
つまり、ドラフト時に紹介された最速150km/hと、2026年のファームで実際に計測された球速は分けて考える必要がある。
最速記録が150km/hだからといって、毎試合その球速が出るわけではない。
最大の武器は縦に大きく割れるカーブ能登の特徴として、複数の選手紹介や球団関係者のコメントで繰り返し取り上げられているのがカーブだ。
単なる緩い変化球ではなく、ストライクを取る球としても、打者を打ち取る球としても使える点が強みとされている。
2026年9月の週刊ベースボールONLINEのインタビューでも、本人は2025年の好成績について、変化球でストライクを取れていたことが大きかったと振り返っている。
変化球をカウント球として使えることは、投手にとって大きな利点だ。
直球だけに頼らず、打者のタイミングを外して打たせて取る投球を組み立てられるためだ。
2026年の球種別データNPBデータストアの2026年ファーム投球データでは、主な球種の構成は次のようになっている。
- ストレート:約48%
- チェンジアップ:約23%
- カーブ:約18%
このほか、スライダーやフォークも記録されている。
球種別の平均球速は、ストレートが約140.5km/h、チェンジアップが約123.2km/h、カーブが約110.8km/h。
ストレートと変化球の速度差を使って打者のタイミングをずらす組み立てが、能登の投球の基本にある。
特にカーブは、ストレートとの球速差が大きい。打者が直球を意識したタイミングで緩い球を投げ込めれば、空振りだけでなく凡打も期待できる。
一方で、2026年は制球に苦しんだ試合もあった。球種の多さや球速だけでなく、狙ったコースに投げ込めるかどうかが、一軍定着への大きなポイントになる。
【現在・一軍登録】2026年8月に初昇格も一軍デビューは持ち越し
能登嵩都の2026年の動向で大きな節目となったのが、8月16日の一軍登録だ。
NPBの公式公示によると、この日に阪神は能登を出場選手登録した。
しかし、翌8月17日には登録を抹消。初めての一軍昇格は、わずか1日で終了した。
日刊スポーツの報道によれば、能登はブルペンで待機していたものの、公式戦での登板機会はなかった。
ここで注意したいのは、「一軍登録」と「一軍出場」は異なるという点だ。
一軍登録は、その選手が一軍の出場選手枠に登録されたことを意味する。一軍の試合に出場したことを意味するわけではない。
能登の場合、2026年8月16日に初登録された事実はあるが、NPBと阪神の公式記録では2026年の一軍公式戦出場はない。
その後はファームでの登板を続けた。
2026年の能登の現在地を正確に表すなら、阪神の支配下選手として一軍登録を経験したものの、一軍デビューはまだ果たしておらず、ファームで実戦経験を重ねている投手ということになる。
一軍登録の経験は、今後の昇格を考えるうえで一つの前進だ。ただし、次に必要なのは登録されることだけでなく、実際に一軍のマウンドで結果を残すことだ。
【年俸】能登嵩都の2026年の年俸はいくら?
能登嵩都の年俸については、2025年11月13日の仮契約時に報じられた金額が参考になる。
日刊スポーツによると、阪神との契約条件は次のとおり。
- 契約金:3500万円(推定)
- 年俸:660万円(推定)
この660万円が2026年の新人選手としての推定年俸に当たる。
なお、これは入団時の報道に基づく金額であり、税金や各種控除を差し引いた手取り額ではない。
また、2027年の契約更改後の年俸とは区別する必要がある。2026年11月5日時点では、2027年の新しい契約条件をこの金額から推測することはできない。
契約金と年俸は何が違う?契約金は入団時に支払われる契約に関する金額で、年俸は選手として契約した年度の報酬だ。
能登の場合、ドラフト5位での入団に際して契約金3500万円、初年度年俸660万円という条件が報じられた。
2025年にイースタン・リーグ4冠を獲得した実績が評価されて阪神に指名されたことを踏まえると、入団時の期待は決して小さくなかった。
ただし、プロ野球選手の年俸は一軍出場数だけで決まるわけではない。ファームでの成績、成長度、チーム内での役割、将来性なども契約更改で考慮される。
【プロの結論】能登嵩都の評価は2025年の実績と2026年の課題を分けて考える
能登嵩都を評価するうえで、2025年の4冠と2026年のファーム成績を単純に比較するだけでは、本質を捉えきれない。
2026年9月1日公開の週刊ベースボールONLINEの本人インタビューには、プロ入り後の変化について重要な内容が記されている。
阪神入団後に直面した投球フォームの問題インタビューによると、能登は2026年の春季キャンプに入った直後から、投球フォームに違和感を覚えていた。
オイシックス時代は40〜50メートル程度の距離で、強く速い球を投げる調整を行っていた。一方、阪神では遠投を多く取り入れるようになり、身体の使い方や感覚に変化が生じたという。
加えて、クイック投法の改善にも取り組んでいた。
こうした新しい調整法に身体が十分に対応できず、投球フォームにずれが生じたことが、春先の不調につながったと本人は振り返っている。
特に、四球を出した後に打たれることが多くなったという自己分析は、2026年のファーム成績とも重なる。
2025年は128イニングで50四球だったのに対し、2026年は87回1/3で48四球。与四球率は約3.52から約4.95へ悪化した。
この数字は、投球フォームの再現性や制球力の改善が必要だったことを示す材料になる。
今後の評価で注目すべき3つのポイント能登が一軍定着を目指すうえで、特に注目したいのは次の3点だ。
1. 与四球率の改善
2026年は87回1/3で48四球を記録した。ストライクを先行させ、無駄な走者を減らせるかが重要になる。
2. カーブを中心とした変化球の精度
2025年の好成績を支えたのは、変化球でストライクを取れる投球だった。カーブをカウント球にも勝負球にも使える状態に戻せるかが注目点だ。
3. 先発としての安定感
2025年には23試合に先発して128イニングを投げた。2026年は先発と救援の両方を経験したが、長いイニングを安定して投げられる能力は、今後の評価に直結する。
プロ入り後に投球フォームの課題に直面したことは、決して珍しいことではない。新しい環境で身体の使い方やトレーニング方法を変えれば、これまでの感覚とのずれが生じることもある。
重要なのは、そこから自分の投球をどこまで再現できるようになるかだ。
2025年の4冠は、能登が持つ潜在能力を示した実績である。2026年のファーム成績は、NPBの環境でその能力を再現する難しさを示している。
今後は勝敗だけでなく、与四球率、WHIP、投球回、球種別の制球力を合わせて評価することが、選手の成長を正しく見極めるポイントになる。
【FAQ】能登嵩都に関するよくある質問
Q1:能登嵩都の読み方は?
A:能登嵩都は「のと・しゅうと」と読む。2001年9月29日生まれで、北海道旭川市出身の右投右打の投手だ。
Q2:能登嵩都は2026年に阪神の一軍で登板した?
A:2026年8月16日に初めて一軍登録されたが、翌17日に登録抹消となった。一軍公式戦での登板はなく、ファームでは26試合に登板している。
Q3:能登嵩都の2026年の年俸はいくら?
A:阪神入団時に報じられた推定年俸は660万円。契約金は推定3500万円だった。2027年の契約更改後の金額とは区別する必要がある。
能登嵩都は、旭川大高、桐蔭横浜大学、オイシックス新潟アルビレックスBCを経て、2025年ドラフト5位で阪神タイガースに入団した右腕だ。
2025年にはイースタン・リーグで12勝4敗、防御率2.60を記録し、投手部門4冠を獲得。最速150km/hのストレートと縦に大きく割れるカーブを武器としている。
しかし、2026年は投球フォームの再調整に苦しみ、ファームで26試合、87回1/3、防御率3.92という成績に終わった。一軍登録を経験したものの、公式戦デビューは持ち越しとなっている。
今後の注目点は、ストレートの球速だけではない。四球を減らし、カーブを中心とした変化球でストライクを取れる投球を取り戻せるかどうかだ。
2025年の実績は、能登の可能性を示す大きな材料である。2026年に直面した課題を乗り越え、阪神の一軍マウンドに立つ日が来るのか。背番号55の右腕にとって、次のシーズンは真価を問われる重要な時間になる。
主な確認資料: 阪神タイガース公式選手プロフィール・新人選手入団発表、NPB公式年度別成績・ファーム成績・出場選手公示、オイシックス新潟アルビレックスBC公式発表、日刊スポーツ、週刊ベースボールONLINE、NPBデータストア。