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十両給料はいくら?2026年の月収・年収・手取りと待遇差を徹底解説

長瀬 結衣 長瀬 結衣 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
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2026年11月現在、大相撲の十両力士の基本給は月額110万円、年額1320万円です。2019年1月に実施された給与改定で月給110万円となって以降、この金額が維持されてきました。ただし、2027年1月場所からは月給120万円に引き上げられることが決定しており、十両力士の収入は新たな段階に入ります。

十両力士の収入は基本給だけではありません。過去の成績に応じて支給される力士褒賞金や十両優勝賞金なども加わります。一方、幕内の取組に懸けられる懸賞金は十両の取組には適用されません。また、幕下以下とは月給の有無だけでなく、個室や付け人など生活面でも大きな違いがあります。

【結論】十両給料は月110万円!年収1320万円の内訳と2027年の変更点

十両給料

十両の給料を知るうえで、最初に押さえておきたいのが月給と年収の関係です。

日本相撲協会が2018年11月に決定した給与改定では、2019年1月から十両力士の月給が従来の103万6000円から110万円に引き上げられました。この改定によって、十両の基本給は年1320万円となりました。

この金額は、月給110万円を12か月受け取った場合の単純計算です。税金や社会保険料を差し引く前の金額であり、力士褒賞金や優勝賞金などは含んでいません。

2026年11月現在の十両の給料

2026年11月場所までの十両力士の基本給は、次のとおりです。

  • 月給:110万円
  • 年間基本給:1320万円
  • 支給対象:十両以上の関取
  • 別途支給:力士褒賞金、優勝賞金など

つまり、十両に昇進して番付上の地位を維持できれば、基本給だけで年間1320万円の収入が見込めます。一般的な会社員の年収と比較しても高い水準ですが、力士の場合は成績に応じた収入が別に存在する点が特徴です。

2027年1月から十両の月給は120万円に増額

2026年7月30日、日本相撲協会は理事会で力士の給与・手当の改定を決定しました。関取の給与改定は2019年以来8年ぶりです。

十両の月給は110万円から120万円となり、10万円の増額です。年間基本給に換算すると1320万円から1440万円へ、120万円増える計算になります。

物価上昇などを踏まえた力士の待遇改善策であり、2027年1月場所から適用されます。したがって、2026年の現行額と2027年以降の新しい金額を混同しないことが大切です。

【収入の仕組み】力士褒賞金・十両優勝賞金・懸賞金はいくら?

十両力士の年収を考える際、基本給以外に注目したいのが力士褒賞金と優勝賞金です。

大相撲の収入制度は、単純に本場所で勝った回数だけで決まるものではありません。過去の成績が積み重なり、現役生活を通して収入に反映される仕組みもあります。

力士褒賞金は過去の成績によって積み上がる

力士褒賞金は、一般に「持ち給金」と呼ばれる基準額をもとに計算される報奨金です。

力士は初土俵時に持ち給金3円からスタートし、本場所で勝ち越すと成績に応じて加算されます。基本的な仕組みは次のとおりです。

  • 勝ち越し1点につき50銭加算
  • 平幕力士が横綱に勝つ金星1個につき10円加算
  • 幕内最高優勝で30円加算
  • 幕内全勝優勝で50円加算

勝ち越し1点とは、勝ち数から負け数を引いた数字です。例えば十両で8勝7敗なら1点、9勝6敗なら3点となります。

この持ち給金を4000倍した金額が、十両以上の関取に本場所ごとに支給されます。負け越しても、それまで積み上げた持ち給金が減額されないことも特徴です。

十両には持ち給金40円の最低保証があるため、褒賞金は1場所につき最低16万円となります。年間6場所すべてに十両として出場し、最低保証額で計算した場合、年間96万円です。

したがって、十両の基本給1320万円に最低保証の力士褒賞金96万円を加えると、年間1416万円が一つの基準になります。これは優勝賞金や懸賞金以外の追加収入を考慮しない試算です。

十両優勝賞金は2026年まで200万円

十両の力士が本場所で優勝した場合には、基本給とは別に優勝賞金が支給されます。

2026年11月場所までの十両優勝賞金は200万円です。月給110万円と比較すると、約1.8か月分に相当する金額です。

加えて、2026年7月30日の日本相撲協会の改定発表によって、2027年1月場所からは300万円に増額されることが決まりました。

優勝賞金の改定は1994年以来33年ぶりです。十両だけでなく幕下以下の各段でも賞金が引き上げられます。

十両の取組では懸賞金を獲得できる?

ここは大相撲の収入について誤解されやすいポイントです。

日本相撲協会の公式案内によると、通常の懸賞を申し込めるのは幕内の取組のみです。したがって、十両の取組には幕内と同じ懸賞金制度は適用されません。

幕内の懸賞金は1本7万円で、内訳は勝ち力士の獲得金額6万円、協会の手数料1万円です。懸賞旗が土俵上を回る光景は大相撲の名物ですが、十両力士が自分の取組で同じ懸賞金を受け取れるわけではありません。

つまり、十両の年収を計算するときに幕内の懸賞金を加算するのは誤りです。

【番付別比較】十両と幕下・幕内では給料と待遇がどう違う?

十両の収入を理解するには、上下の番付との比較が欠かせません。

大相撲では十両以上の力士を「関取」と呼びます。幕下以下は「力士養成員」という区分になり、この境界線を越えるかどうかで給与制度そのものが変わります。

2026年と2027年の番付別給与・賞金比較
区分 2026年11月まで 2027年1月から 収入・待遇の特徴
十両 月110万円
年1320万円
月120万円
年1440万円
関取。個室・付け人などの待遇
幕内・前頭 月140万円
年1680万円
月155万円
年1860万円
幕内懸賞金の対象
幕下 月給なし
場所手当16万5000円
月給なし
場所手当18万円
力士養成員。原則7番の取組
十両優勝賞金 200万円 300万円 本場所の優勝者に支給

※年間基本給は同じ番付に12か月在籍した場合の計算です。幕下の年間場所手当は年6場所分で、2026年11月まで99万円、2027年1月以降108万円となります。賞金は該当する優勝を果たした場合の金額です。

十両と幕下の給料差は非常に大きい

十両と幕下の違いは、単なる月給の差ではありません。

十両以上には毎月の給料が支給されますが、幕下以下には月給がありません。幕下力士が受け取るのは、本場所ごとの養成員場所手当や勝ち星・勝ち越しに応じた奨励金などです。

2026年11月場所までの幕下の場所手当は16万5000円。年6場所を同じ番付で過ごした場合、場所手当だけなら年間99万円です。

十両の年間基本給1320万円と比べると、その差は約13倍にもなります。

しかも幕下以下は原則として15日間の本場所で7番の取組を行う一方、十両以上の関取は15日間で15番を取ります。給与だけでなく、力士としての役割や興行上の位置づけも大きく異なります。

十両と幕内の待遇差はどこにある?

十両と幕内は、どちらも関取です。そのため、個室や付け人など、基本的な待遇には共通点があります。

一方、給与面では2026年時点で月30万円の差があります。幕内力士は懸賞金の対象となる取組に出場でき、三賞などの賞金を獲得する機会もあります。

2027年1月からは、十両120万円に対して幕内・前頭は155万円となり、月35万円の差が生まれます。

十両は関取としての地位を確立した段階ですが、幕内に昇進すると収入面でも注目度でも、さらに上のステージに進むことになります。

【生活の実態】十両昇進後は個室と付け人が与えられる

十両昇進が力士にとって大きな節目とされる理由は、給料だけではありません。日常生活の環境が大きく変わるからです。

大部屋生活から個室生活へ

幕下以下の力士は、基本的に相撲部屋の大部屋で共同生活を送ります。一方、十両以上の関取になると、部屋の中に個室が与えられるのが一般的です。

個室が用意されることで、睡眠や休息の時間を確保しやすくなります。厳しい稽古を続ける力士にとって、自分の空間を持てることは生活面で大きな変化です。

また、関取には部屋の外で暮らす選択肢も認められています。幕下以下の力士とは住環境にも違いがあります。

付け人がつき、身の回りの世話を受ける

関取には、幕下以下の力士が付け人として配属されます。

日本相撲協会の公式解説では、付け人は「若い者」とも呼ばれ、原則として同じ相撲部屋の幕下以下の力士が務めます。少人数の部屋では同じ一門の別の部屋から人員を借りる場合もあります。

主な仕事は次のとおりです。

  • 関取の荷物や身の回り品の管理
  • まわしの着脱や手入れ
  • 洗濯や入浴などの補助
  • 本場所や稽古場での準備・補助
  • 買い物などの日常的な用事

付け人は単なる雑用係ではありません。関取の生活を支えると同時に、相撲界の礼儀やしきたりを学ぶ立場でもあります。関取にも後輩を指導し、育てる責任があります。

関取になると身につけられるものも変わる

十両に昇進すると、土俵上の姿にも変化が表れます。

幕下以下とは異なり、本場所では絹の締め込みを使用でき、大銀杏を結うことも認められます。関取としての土俵入りもあり、化粧まわしを着用する機会も生まれます。

場所入りの移動方法などにも違いがあり、関取は車で移動する一方、幕下以下は原則として公共交通機関を利用します。

十両昇進は、相撲界で一人前の力士として認められることを意味します。給料、住環境、身だしなみ、周囲からの扱いまで、さまざまな面で変化するのです。

【手取りの実態】十両力士の税金と生活費はいくらかかる?

月給110万円、年収1320万円と聞くと、かなり余裕のある生活を想像する可能性があります。しかし、基本給はあくまで税引き前の金額です。

十両の手取りは月給110万円そのままではない

給与から差し引かれる代表的なものは、所得税、住民税、社会保険料です。実際の手取り額は、扶養家族の有無、所得控除、加入する保険制度、その他の所得などによって変わります。

国税庁が示す給与所得の計算では、給与収入から給与所得控除などを差し引いた金額が所得の計算の基礎となります。したがって、年収1320万円の全額にそのまま税率を掛けるわけではありません。

さらに力士の場合、収入の種類によって税務上の扱いが異なる点にも注意が必要です。

  • 月給・力士褒賞金:給与所得として扱われる
  • 懸賞金:事業所得として扱われる
  • 優勝時の表彰金:一時所得として扱われる場合がある

税理士による力士の税金解説でも、これらの収入は同じ税区分ではないと説明されています。特に懸賞金や優勝賞金を獲得した力士は、基本給だけの場合とは異なる税務処理が必要です。

相撲部屋での生活は一般的な一人暮らしと異なる

十両力士の生活費を考えるうえで重要なのが、相撲部屋の存在です。

相撲部屋では食事や住居などの生活基盤が提供されるため、一般的な会社員の一人暮らしとは家計の構造が異なります。家賃や日々の食費を個人で全額負担する生活とは限りません。

一方、個人の衣類や身の回り品、交際費、外出時の支出などは別途発生します。部屋の外で生活する場合には、住居費などの負担も考える必要があります。

また、力士褒賞金や賞金などが増えるほど、税金の計算も複雑になります。基本給だけを見て、実際に自由に使えるお金まで判断することはできません。

そのため、十両力士の手取りを一律に「月80万円」「月90万円」と決めつけるのは適切ではありません。収入の内訳と個人ごとの控除・支出を踏まえて考える必要があります。

【2027年最新動向】十両給料と優勝賞金はどこまで増える?

2026年は、大相撲の給与制度にとって大きな転換点となりました。日本相撲協会は7月30日の理事会で、力士の給与・手当と優勝賞金の増額を決定しています。

十両の基本給は年間120万円増える

2027年1月場所から十両の月給は120万円になります。年間基本給は1440万円となり、現行の1320万円から120万円増加します。

加えて、十両優勝賞金も200万円から300万円に引き上げられます。優勝した場合の賞金は100万円増えることになります。

この変更は十両だけのものではありません。幕内優勝賞金は1000万円から2000万円へ倍増し、三賞賞金も各200万円から300万円に引き上げられます。幕下以下の優勝賞金や場所手当も増額されます。

2019年からの据え置きが終わる背景

2019年の給与改定以降、関取の月給は長期間据え置かれていました。その間に物価や生活に必要な費用は変化しています。

今回の改定は、力士の待遇改善を目的としたものです。2026年7月の発表では、物価上昇などを踏まえた給与の見直しに加え、優勝賞金についても1994年以来の改定となりました。

今後、十両力士を目指す若手にとっても、昇進によって得られる経済的なメリットは大きくなります。幕下と十両の収入格差が大きい制度だからこそ、昇進の価値は金銭面でも明確です。

年収1320万円と1700万円・2000万円の違い

インターネット上では、十両の年収について1320万円、約1700万円、2000万円といった複数の数字が紹介されています。

これらは必ずしも矛盾する数字ではありません。重要なのは、何を年収に含めているかです。

1320万円は月給110万円を12か月分にした基本給のみの金額です。ここに最低保証の力士褒賞金を加えれば、年1416万円という試算になります。

加えて、過去の成績に応じた褒賞金の上積みや優勝賞金などを加えれば、実際の年間収入は変わります。2000万円という数字も、すべての十両力士に保証された年収ではありません。

年収を比較するときは、基本給のみなのか、褒賞金や賞金まで含む総収入なのかを区別することが大切です。

十両給料に関するよくある質問(FAQ)

Q1:十両の給料は本当に月110万円ですか?
A1:はい。2026年11月場所までの十両の基本給は月110万円です。年間基本給は1320万円となります。2027年1月場所からは月120万円、年間1440万円に増額されます。

Q2:十両力士の年収は2000万円を超えますか?
A2:超える可能性はあります。ただし、全員に保証される金額ではありません。基本給1320万円に加え、力士褒賞金や優勝賞金などが加算されます。個人の成績や持ち給金によって実際の収入は異なります。

Q3:十両の取組でも懸賞金はもらえますか?
A3:日本相撲協会の公式制度では、懸賞を懸けられるのは幕内の取組のみです。十両の取組は通常の懸賞金の対象外となります。幕内では懸賞1本につき7万円で、勝ち力士の獲得金額は6万円です。

Q4:十両と幕下では給料にどれくらい差がありますか?
A4:2026年11月までの金額で比較すると、十両は月110万円の給料がある一方、幕下には月給がありません。幕下は1場所16万5000円の場所手当が基本で、年6場所なら99万円です。十両に昇進すると収入の仕組みが大きく変わります。

Q5:十両に昇進すると個室や付け人がつきますか?
A5:はい。十両以上の関取になると、相撲部屋で個室が与えられ、幕下以下の力士が付け人として身の回りの世話を担当するのが一般的です。大部屋での共同生活から生活環境が大きく変わります。

十両の給料は、2019年から2026年11月まで月110万円、年間基本給1320万円が基準となっています。さらに力士褒賞金や優勝賞金などが加わるため、実際の年間収入は力士ごとに異なります。

2027年1月場所からは月給120万円、年間基本給1440万円へ引き上げられ、十両優勝賞金も300万円になります。

また、十両昇進は単に収入が増えるだけの出来事ではありません。個室や付け人が与えられ、関取としての生活が始まるという大きな転換点です。

十両給料を正しく理解するためには、基本給と褒賞金、優勝賞金を分けて考えることが欠かせません。加えて、幕下以下との待遇差や税金・生活費まで考慮すれば、十両昇進が力士の人生に与える影響も見えてきます。

2027年の待遇改善によって、関取を目指す力士にとって昇進の経済的な価値はさらに高まります。大相撲を見る際には、番付だけでなく、こうした収入制度や生活環境の違いにも注目すると、力士たちの勝負に懸ける思いがより深く伝わってくるはずです。

主な根拠資料
- 日本相撲協会「懸賞について」「大相撲クイズ」
- 日刊スポーツ(2026年7月30日・31日、給与・賞金改定報道)
- 文春オンライン(2019年改定後の番付別給与)
- 週プレNEWS(2026年11月6日、給与・褒賞金制度の解説)
- 国税庁「給与所得」
- 税理士ドットコム(力士の収入と税金の解説)

※2026年11月6日時点の制度を基準とし、2027年1月からの改定額を区別しています。

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