ストロングスタイルプロレス(Strong Style Pro-Wrestling、略称SSPW)は、初代タイガーマスクとして知られる佐山聡が2005年に設立した日本のプロレス団体です。設立当初は「リアルジャパンプロレス(RJPW)」の名称で活動し、2019年3月15日を境に「ストロングスタイルプロレス」の名称を掲げるようになりました。
団体名の変更には、佐山聡が長年追求してきたストロングスタイルの理念を、興行の中心的なブランドとして打ち出す意味があります。2026年現在も後楽園ホールを中心に大会を開催し、男子・女子の選手や他団体の実力者を交えた興行を展開しています。ここでは、設立の背景、佐山聡との関係、リアルジャパンプロレスからの改称、現在の活動までを時系列で整理します。
【基本情報】ストロングスタイルプロレスとはどんな団体?
ストロングスタイルプロレスは、プロレスラーの佐山聡が創設したプロレス興行団体です。
英語表記は「Strong Style Pro-Wrestling」。略称はSSPWです。
団体の前身はリアルジャパンプロレスであり、2005年の設立から現在まで、佐山聡が掲げるプロレスの理念を軸に活動しています。
団体概要| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ストロングスタイルプロレス |
| 英語表記 | Strong Style Pro-Wrestling |
| 略称 | SSPW |
| 設立年 | 2005年 |
| 創設者 | 佐山聡 |
| 創設時の団体名 | リアルジャパンプロレス |
| 前身団体の略称 | RJPW |
| 改称時期 | 2019年3月15日 |
| 主な活動 | プロレス興行・大会開催 |
| 主な大会会場 | 後楽園ホール |
団体の公式情報では、初代タイガーマスク後援会が支援するプロレス活動として紹介されており、公式サイトでは大会情報、所属選手、試合結果、記者会見などが掲載されています。
ストロングスタイルとは何を意味するのか団体を理解するうえで欠かせないのが、「ストロングスタイル」という言葉です。
これは単に体格の大きな選手同士が力比べをするプロレスを意味するものではありません。
その背景には、アントニオ猪木が率いた新日本プロレスの格闘技志向の強いプロレスがあります。
佐山聡は1981年4月23日、初代タイガーマスクとして新日本プロレスでデビューしました。華麗な空中技や変幻自在の動きに加え、強烈な打撃技を組み合わせたファイトスタイルは、当時のプロレス界に大きなインパクトを与えました。
公式プロフィールでも、初代タイガーマスクのファイトスタイルは新日本プロレス伝統のストロングスタイルを基盤とするものとして説明されています。
ストロングスタイルプロレスは、こうした格闘技的な要素とプロレスならではの表現力を重視する団体として位置づけられています。
【設立の歴史】佐山聡が2005年にリアルジャパンプロレスを立ち上げた理由
ストロングスタイルプロレスの歴史は、2005年に始まります。
創設者の佐山聡は、初代タイガーマスクとして一世を風靡したプロレスラーであると同時に、格闘技の発展にも深く関わってきた人物です。
佐山聡と初代タイガーマスクの歩み佐山聡は1957年11月27日、山口県下関市生まれです。
1975年に新日本プロレスへ入門し、1976年にプロレスラーとしてデビュー。その後、メキシコやイギリスで経験を積み、1981年に初代タイガーマスクとして新日本プロレスのリングに登場しました。
初代タイガーマスクの登場は、当時のプロレス界に大きな変化をもたらしました。
特に注目されたのは、従来のプロレスの枠に収まらない身体能力と技術です。
- 高度な空中殺法
- スピード感のある攻防
- 強烈な蹴り技
- 関節技を含む格闘技的な技術
- 相手との緊張感を重視した試合展開
対戦相手にはダイナマイト・キッドや小林邦昭、ブラック・タイガーなどの強豪選手がいました。
公式プロフィールでも、初代タイガーマスクが巻き起こしたブームと、こうした選手たちとの名勝負が紹介されています。
プロレスから格闘技へ、そして再びプロレスへ1983年8月、佐山聡は初代タイガーマスクとしての活動を終え、その後は旧UWFなどで格闘技色の強いプロレスを展開しました。
さらに1984年にはシューティング(現在のプロフェッショナル修斗)を創始します。
この経験は、後のストロングスタイルプロレスの方向性にもつながる重要な転換点でした。
佐山にとって、プロレスと格闘技は完全に切り離されたものではありません。技術、身体能力、精神面を追求するという共通の考え方がありました。
2005年には、再びプロレスの世界で自身の理想を形にするため、リアルジャパンプロレスを立ち上げます。
2005年の設立に込められた理念リアルジャパンプロレスの設立目的は、ストロングスタイルの復興でした。
2019年の興行名変更以前から、団体の根幹にあったのは佐山聡が考える本格的なプロレスの追求です。
2020年6月26日の15周年記念大会では、代表の平井丈雅氏がリング上で設立の経緯を説明しています。
その説明によると、佐山は自分の身体を通じてプロレスの精神や技術を後進に伝え、次の世代を引っ張っていくという思いを持って団体を設立しました。
つまり、リアルジャパンプロレスは単に興行を開催するための団体ではなく、佐山聡が理想とするプロレスを継承する場でもあったのです。
【名称変更の真相】リアルジャパンプロレスからSSPWになった経緯
ストロングスタイルプロレスについて検索すると、リアルジャパンプロレスという名称が登場することがあります。
これは別の団体を指しているわけではありません。
リアルジャパンプロレスは、現在のストロングスタイルプロレスにつながる前身の名称です。
2019年3月15日に名称を変更2019年3月15日、東京・後楽園ホールで開催された大会では、「初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス」という名称が使用されました。
同日の興行は、ダイナマイト・キッドの追悼興行として開催されたものです。
プロレス専門メディアのバトル・ニュースも、当日の大会名称と開催日を記録しています。
その後、2019年6月20日の大会では、平井丈雅代表が名称変更について説明しました。
当時の代表挨拶では、佐山聡と新間寿が新たな興行スタイルを推進するため、興行名を変更したという趣旨が語られています。
なぜストロングスタイルプロレスという名称になったのか改称の背景を理解するには、旧名称と新名称の違いを見ると分かりやすくなります。
| 比較項目 | リアルジャパンプロレス | ストロングスタイルプロレス |
|---|---|---|
| 略称 | RJPW | SSPW |
| 使用時期 | 2005年~2019年 | 2019年以降 |
| ブランドの特徴 | リアルジャパンの名称を掲げる | ストロングスタイルを前面に出す |
| 中心人物 | 佐山聡 | 佐山聡 |
| 興行の方向性 | ストロングスタイルの復興 | ストロングスタイルの継承と発展 |
名称変更で注目したいのは、団体の活動理念そのものが突然変わったわけではないことです。
2005年の設立時点ですでに、佐山聡はストロングスタイルの復興を掲げていました。
2019年の変更は、それまで団体が追求してきた理念を、名称そのものに反映させた動きと捉えられます。
旧名称の「リアルジャパン」から、新名称の「ストロングスタイル」へ。
この変更によって、団体が何を重視するのかが、より直接的に伝わるようになりました。
なお、2019年3月15日は新名称を冠した興行が確認できる重要な日付です。名称変更の説明については、同年6月20日の代表挨拶も合わせて見ると、興行ブランドの移行過程を理解できます。
【関係者・歴史年表】SSPWを支えてきた人物と重要な出来事
ストロングスタイルプロレスの歴史を理解するには、創設者だけでなく、団体運営や選手育成に関わってきた人物にも注目する必要があります。
主要人物と団体との関係| 人物・団体 | 主な役割・関係 |
|---|---|
| 佐山聡 | 創設者。初代タイガーマスクとして知られる |
| 新間寿 | 初代タイガーマスク誕生にも関わったプロレス界のプロデューサー。リアルジャパンにも参画 |
| 平井丈雅 | ストロングスタイルプロレス代表 |
| スーパー・タイガー | 佐山の理念を受け継ぐ選手 |
| 間下隼人 | 佐山に師事した団体の生え抜き選手 |
| リアルジャパンプロレス | 2005年に始まった前身の団体名称 |
| SSPW | 2019年以降の団体名称の略称 |
公式の所属選手紹介では、スーパー・タイガーや間下隼人などが掲載されています。また、平井丈雅氏は団体代表として紹介されています。
ストロングスタイルプロレスの歴史年表| 年月 | 出来事 | 歴史的な意味 |
|---|---|---|
| 1981年4月23日 | 佐山聡が初代タイガーマスクとしてデビュー | 団体の理念の原点 |
| 1983年 | 初代タイガーマスクとしての活動を終える | 新たな格闘技への挑戦 |
| 1984年 | シューティングを創始 | 格闘技の技術体系を追求 |
| 2005年 | リアルジャパンプロレス設立 | プロレス活動を本格的に再始動 |
| 2007年 | スーパー・タイガー、間下隼人らが活動 | 次世代選手の育成 |
| 2019年3月15日 | ストロングスタイルプロレスの名称を冠した興行 | 新ブランドへの移行 |
| 2020年6月 | 15周年記念大会 | 設立からの歩みを振り返る |
| 2021年 | タイガー・クイーンのデビューを発表 | 女子プロレスの新たな展開 |
| 2025年 | 設立20周年記念大会を開催 | 長期的な活動の節目 |
| 2026年 | Vol.38以降の大会を開催 | 45周年記念イヤーと並行して活動 |
この年表で特に重要なのは、2005年の設立と2019年の改称を区別することです。
2019年に新しい団体がゼロから設立されたのではなく、2005年から続く活動の名称とブランドが変更されたという流れです。
また、2020年の15周年大会では、佐山聡が団体設立時に後進へ伝えようとした精神について、代表が紹介しています。
【2026年最新】ストロングスタイルプロレスの現在と活動状況
2026年11月現在、ストロングスタイルプロレスは興行活動を継続しています。
公式サイトでは大会情報や試合結果が更新されており、後楽園ホールを中心とする定期的な大会開催が確認できます。
2026年は初代タイガーマスク45周年記念イヤー2026年は、初代タイガーマスクのデビュー45周年を記念する大会シリーズが展開されています。
公式発表では、次のような大会が年間スケジュールに含まれています。
- 2026年4月28日:後楽園ホール大会
- 2026年5月27日:後楽園ホール大会
- 2026年8月27日:後楽園ホール大会
- 2026年10月21日:後楽園ホール大会
- 2026年12月16日:後楽園ホール大会
10月21日には「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.41」が後楽園ホールで開催されました。
公式大会結果によると、全7試合が行われ、レジェンド選手権や女子タッグ選手権などが注目を集めました。
次回大会は2026年12月16日のVol.42
初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.42
- 開催日:2026年12月16日(水)
- 会場:東京・後楽園ホール
- 開場:17時30分
- 試合開始:18時30分
- シリーズ名:THE FIRST TIGER MASK 45th Anniversary Year 2026-2027
大会情報:イープラス掲載情報
出場予定選手には、黒潮TOKYOジャパン、スーパー・タイガー、竹田誠志、船木誠勝、村上和成、関本大介、間下隼人、阿部史典らが名を連ねています。
女子選手では、ジャガー横田、藪下めぐみ、Sareee、彩羽匠らの出場も予定されています。
出場選手は変更される場合がありますが、幅広いキャリアやスタイルを持つ選手が集まる興行であることが分かります。
現在の団体が重視していること2026年の活動を見ると、ストロングスタイルプロレスは創設者の理念を継承しながら、幅広い選手を起用する興行へと発展しています。
特徴として挙げられるのは次の3点です。
1. 佐山聡の理念を中心に据えている
初代タイガーマスクの名前を大会タイトルに掲げ、創設時からの精神を継承しています。
2. 他団体やフリーの選手も積極的に起用する
特定の所属選手だけで大会を構成するのではなく、異なる団体や競技背景を持つ選手を組み合わせています。
3. 男子だけでなく女子プロレスにも展開している
ジャガー横田やSareeeなど、女子プロレス界で実績を持つ選手も参戦しています。
このように、2026年のSSPWは、昔ながらの格闘技志向を保ちながら、選手層や試合の組み合わせに幅を持たせているのが特徴です。
【プロの結論】ストロングスタイルプロレスの本質と注目すべきポイント
ストロングスタイルプロレスを理解するとき、最も大切なのは「リアルジャパンプロレスから名前が変わった」という事実だけで歴史を捉えないことです。
団体の本質は、2005年の設立時から一貫して掲げられてきたストロングスタイルの復興にあります。
よくある3つの誤解| よくある誤解 | 実際の内容 |
|---|---|
| 2019年に新団体として設立された | 2005年設立の団体が名称を変更した |
| RJPWとSSPWは別団体 | RJPWは前身の名称 |
| ストロングスタイルは実際の格闘技そのもの | 格闘技的な技術や緊張感を重視するプロレスのスタイル |
特に注意したいのは、ストロングスタイルという言葉を、すべての試合が競技としての真剣勝負であるという意味に解釈しないことです。
プロレスには試合構成、選手同士の物語、観客への表現など、複数の要素があります。
SSPWの魅力は、格闘技的な技術や強さへのこだわりを、プロレスという興行の中で表現している点にあります。
どんな人におすすめの団体なのかストロングスタイルプロレスは、次のような人に向いています。
- 初代タイガーマスクや佐山聡の歴史に興味がある人
- アントニオ猪木時代の新日本プロレスが好きな人
- 打撃技や関節技を駆使した試合が好きな人
- ベテラン選手と若手選手の対戦を見たい人
- 男子・女子を問わず幅広いプロレスを楽しみたい人
一方、特定の大手団体の所属選手だけを中心に観戦したい人や、決まったスタイルの試合だけを求める人は、参戦選手や対戦カードを事前に確認するとよいでしょう。
SSPWは多様なバックグラウンドを持つ選手が参加するため、大会ごとに試合の雰囲気が変わることも特徴です。
【よくある質問】ストロングスタイルプロレスに関するFAQ
Q1:ストロングスタイルプロレスは誰が設立した団体ですか?
佐山聡(初代タイガーマスク)が2005年に設立しました。設立当初はリアルジャパンプロレスという名称で活動していました。
Q2:ストロングスタイルプロレスに改称したのはいつですか?
2019年3月15日です。同日の後楽園ホール大会で新名称を冠した興行が行われ、その後、新しい団体ブランドとして定着しました。
Q3:リアルジャパンプロレスとストロングスタイルプロレスの違いは何ですか?
リアルジャパンプロレスは前身の名称で、ストロングスタイルプロレスは2019年以降の名称です。別々に設立された団体ではなく、同じ活動の歴史につながっています。
Q4:ストロングスタイルプロレスの略称は何ですか?
英語表記Strong Style Pro-Wrestlingの頭文字を取った「SSPW」です。旧名称リアルジャパンプロレスの略称は「RJPW」でした。
Q5:2026年現在もストロングスタイルプロレスは活動していますか?
活動しています。2026年10月21日にはVol.41を開催し、次回のVol.42は12月16日に後楽園ホールで開催予定です。
ストロングスタイルプロレスは、初代タイガーマスクとして日本のプロレス界に大きな足跡を残した佐山聡が、2005年に設立した団体です。
設立当初はリアルジャパンプロレス(RJPW)として活動し、2019年3月15日を節目にストロングスタイルプロレス(SSPW)へと名称を変更しました。
この改称は、団体が長年掲げてきたストロングスタイルの理念を、より明確に打ち出す動きでした。
2026年現在も、佐山聡の存在を中心に、スーパー・タイガーや間下隼人などの選手、他団体やフリーの実力者、女子プロレスラーらが参加する大会を開催しています。
ストロングスタイルプロレスの歴史を理解するうえで押さえたいのは、2005年の設立、2019年3月15日の名称変更、そして2026年も続く興行活動という3つの節目です。
団体名だけでなく、その背景にある佐山聡のプロレス観や、初代タイガーマスクから続く歴史に目を向けることで、SSPWが持つ独自の存在意義がより明確になります。
主な参考資料:初代タイガーマスク後援会・ストロングスタイルプロレス公式サイト、バトル・ニュース、ENCOUNT、日刊スポーツ、イープラス。