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【契約先・進路一覧】トライアウト参加選手はその後どうなった?

長瀬 結衣 長瀬 結衣 • 更新: • 公開: • 読了約 15 分
目次

2023年の参加選手を追跡すると、トライアウト後の進路はNPB球団への復帰だけではなかったことが分かる。

特に注目したいのが、吉田凌、井口和朋、西濱勇星の3人だ。吉田と井口は開催直後にNPB球団との契約を実現。西濱はファーム参加球団を経由し、翌2024年にNPBへ復帰した。

主要選手の移籍・契約関係まとめ
選手 トライアウト後の進路 その後の動向(2026年) 吉田凌 オリックス → ロッテ(育成) 2024年支配下登録。同年戦力外。2025年にプロ野球生活終了を公表 井口和朋 日本ハム → オリックス(育成) 2024~2025年オリックス。2026年はオイシックスなどを経て豪州リーグへ 西濱勇星 オリックス → くふうハヤテ → ヤクルト(育成) 2026年もヤクルトの育成選手として登録 髙山俊 阪神 → オイシックス新潟 2026年もオイシックスでプレー 園部佳太 オリックス → オイシックス新潟 2026年のオイシックス選手一覧に掲載

西濱勇星投手はファーム球団を経由してNPB復帰


2024年NPB復帰
2023年合同トライアウト参加者

西濱は2022年の育成ドラフト1位でオリックスに入団した投手だったが、1年で戦力外通告を受けた。

2023年の合同トライアウトに参加した後、2024年からくふうハヤテベンチャーズ静岡でプレー。ウエスタン・リーグでは21試合に登板し、4勝8敗、防御率3.47を記録した。

その実績が評価され、2024年9月24日にヤクルトとの入団基本合意が発表され、28日に育成契約を締結。背番号016で再びNPBの舞台に戻った。

この経緯は、トライアウトで直接契約に至らなかった選手にも、その後の活躍によってNPB復帰の道が開かれることを示す事例だ。

2026年の井口和朋投手は海外にも挑戦

井口は2024年からオリックスでプレーし、2025年までNPBでのキャリアを継続した。

2026年にはオイシックス新潟アルビレックスBCに所属。その後、メキシカンリーグのベラクルス・イーグルスに挑戦し、5月にオイシックスへ再加入した。

加えて、2026年9月29日にはオイシックスからの退団と、オーストラリアリーグのメルボルン・エイセスへの移籍が発表された。

2023年のトライアウトで再起を目指した選手が、3年後には海外リーグへの挑戦を選んでいる。契約先だけで選手のキャリアを評価できない理由が、ここにもある。

【トライアウトの仕組み】スカウトとの違いや合格基準を解説

トライアウト2023結果

トライアウトとは、選手自身が球団や競技団体の関係者に能力を示し、新たな契約や所属先を獲得するための選考機会だ。

英語の「Tryout」は、適性を試すことや試験的な選考を意味する。

プロ野球の12球団合同トライアウトでは、戦力外通告を受けた選手などが一堂に集まり、各球団のスカウトや編成担当者にプレーを披露する。

12球団合同トライアウトの基本的な流れ

2023年の開催内容を基準にすると、基本的な流れは次のようになる。

1. 参加選手の決定: 現役続行やNPB復帰を目指す選手が参加する。
2. ウォーミングアップ: 試合形式の実技に備えて準備する。
3. シート打撃: 投手は打者と対戦し、野手は打撃や守備を通じて能力を示す。
4. 球団関係者による評価: 球速、制球、打撃、守備、走塁などを確認する。
5. 追加テストや交渉: 興味を示した球団が個別テストや条件交渉を進める。
6. 契約・進路決定: 育成契約、支配下契約、独立リーグ移籍などの道が決まる。

2023年はカウント1-1から始まるシート打撃形式で実施された。通常の公式戦とは異なり、短い機会の中で各選手の特徴を確認する場だった。

トライアウトとスカウトの違い

両者は選手と球団を結びつける点では共通しているが、選考の方向性が異なる。

比較項目 トライアウト スカウト
主体 選手側からのアピール 球団側からの発掘
主な目的 契約・所属先の獲得 有望選手の発見
対象 再起や新規契約を目指す選手など 幅広い年齢・競技レベルの選手
評価機会 決められた選考機会 継続的な視察や調査
契約までの流れ 実技確認後に交渉 発掘後に交渉・選考

スカウトは球団が才能ある選手を探しに行く仕組みだ。一方、トライアウトは選手が自分の能力を見てもらうために参加する。

ただし、両者は完全に独立したものではない。

2023年のトライアウトで吉田凌がロッテとの契約に至った際も、トライアウト当日の結果だけでなく、球団による入団テストが行われている。

つまり、トライアウトは契約への入口であり、最終的な採用決定までを保証する制度ではない。

トライアウトに公式の合格点はある?

トライアウトには、全選手に共通する一律の合格点や、一定の成績を残せば自動的に契約できるという仕組みはない。

球団ごとに必要とする戦力が異なるためだ。

例えば、投手を補強したい球団であれば、投手の評価が高くなる可能性がある。反対に、外野手の層を厚くしたい球団では、打撃だけでなく守備や走塁も評価対象になる。

そのため、シート打撃で安打を量産した選手が契約に至らず、目立った数字を残さなかった選手が別の機会で契約を獲得することもあり得る。

トライアウトの合格基準は、選手の絶対的な実力だけでなく、球団の編成事情との適合性にも左右される。

【トライアウトの実態】なぜ参加しても契約できないのか?

トライアウトの実態を理解するうえで重要なのが、球団側は開催当日になって初めて選手を評価するわけではないという点だ。

NPB球団の編成担当者やスカウトは、シーズン中から他球団の選手やファームの試合を確認している。

そのため、トライアウト当日の成績が良かったという理由だけで、即座に契約が決まるとは限らない。

球団が確認する主な評価ポイント

1. 現在の競技能力

過去の実績だけでなく、現在の球速、制球力、打球の質、守備力などが確認される。

2. チーム事情との相性

球団が求めるポジションや役割に合致しているかが重要だ。優秀な選手でも、同じ役割を担う選手が十分にそろっていれば、獲得の優先順位が下がる場合がある。

3. 継続的にプレーできる状態か

故障からの回復状況やコンディションも判断材料になる。短時間の実技だけでは把握できない部分も多いため、追加テストやメディカルチェックが行われることもある。

4. 年齢や将来性

即戦力として期待できるのか、育成を通じて成長が見込めるのか。選手の年齢やキャリアも含めて評価される。

5. 契約枠との兼ね合い

NPB球団には支配下登録と育成選手の枠があり、編成上の事情も関係する。契約したくても枠や予算などの条件が合わない場合もある。

これらは一般的な球団編成上の評価要素であり、12球団共通の公式採点表ではない。

2023年の結果が示した「打てば合格」という誤解

髙山俊と園部佳太は、トライアウトでそれぞれ複数安打を記録した。

しかし、NPBへの直接復帰は実現しなかった。

この結果からも、トライアウトの評価は単純な打率や安打数だけではないことが分かる。

一方で、両選手ともオイシックス新潟という新たな舞台を得ている。NPB以外の環境で競技を継続し、自分の価値を示すことも選択肢になる。

トライアウトを受ける理由はNPB復帰だけではない

選手がトライアウトを受ける理由は、大きく分けて次のようなものがある。

- NPB球団との再契約を目指す。
- これまで所属していなかった球団に実力を見てもらう。
- 独立リーグやファーム参加球団など、新たな所属先を探す。
- 現役続行の可能性を最後まで探る。
- 自分の競技人生に区切りをつける機会とする。

プロ野球選手としてのキャリアは、必ずしもNPBで終わる必要はない。

独立リーグや社会人野球でプレーを続ける選手もいれば、海外リーグに挑戦する選手もいる。競技生活を終え、指導者やスタッフなど別の立場で野球に携わる道もある。

トライアウトの目的は、選手に次の可能性を見つける機会を提供することにもある。

【2026年最新】トライアウトの開催主体はNPBから選手会へ

2023年当時の12球団合同トライアウトと、2026年現在の制度には大きな違いがある。

それは、開催主体の変更だ。

2023年から2026年までの主な経緯

- 2023年11月15日: ファイターズ鎌ケ谷スタジアムで12球団合同トライアウトを開催。
- 2023年12月: 吉田凌と井口和朋がNPB球団と育成契約。
- 2024年8月: NPB側が合同トライアウトの主催終了を検討していることが報じられる。
- 2024年11月14日: NPB主催として最後となる合同トライアウトを開催。
- 2024年12月5日: 日本プロ野球選手会が翌年からの主催継続を決定。
- 2025年11月12日: 選手会主催の「エイブル トライアウト2025」をマツダスタジアムで開催。
- 2026年8月24日: 選手会が2026年の開催を正式発表。

2024年にNPBが主催終了を検討した背景には、各球団がシーズン中から選手を継続的にチェックできる体制が整い、トライアウト当日の結果だけで獲得を決めるケースが少なくなったことがある。

しかし、選手会はトライアウトを単なる選手獲得の場としてだけではなく、再挑戦やセカンドキャリアを支える機会として捉え、開催を継続する方針を決めた。

2025年からは日本プロ野球選手会が単独で主催し、エイブルが協賛する形式となっている。

2026年のトライアウトは11月17日開催

2026年開催決定


エイブル トライアウト2026

開催日:2026年11月17日(火)

会場:バンテリンドーム ナゴヤ

主催:日本プロ野球選手会

シート打撃開始予定:午後4時

日本プロ野球選手会の2026年8月24日付公式発表による。

2026年も選手会主催で継続開催されることが決定している。

2023年のようにNPB球団への復帰を目指す選手だけでなく、育成再契約を打診された選手や、新たな所属先を求める選手にもアピールの機会を提供する。

この変化は、トライアウトの役割が選手獲得のための選考会から、選手の次のキャリアを支える場へと広がっていることを示している。

【トライアウト2023の結果】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2023年の12球団合同トライアウトの合格者は誰ですか?

A1:開催直後にNPB球団との契約が確認されたのは吉田凌投手と井口和朋投手です。吉田はロッテ、井口はオリックスと、それぞれ育成契約を結びました。

Q2:2023年のトライアウトには何人参加しましたか?

A2:59人です。2023年11月15日にファイターズ鎌ケ谷スタジアムで開催されました。

Q3:高山俊はトライアウトに合格しましたか?

A3:トライアウト後、NPB球団との契約には至りませんでした。その後、2024年からオイシックス新潟アルビレックスBCに加入し、2026年も同球団でプレーしています。

Q4:トライアウトで結果を出せば必ず契約できますか?

A4:必ず契約できるわけではありません。実技の成績だけでなく、球団の補強方針、ポジション、年齢、コンディションなども考慮されます。

Q5:トライアウトに合格できなかった選手はどうなりますか?

A5:独立リーグ、ファーム参加球団、社会人野球、海外リーグなどに進む道があります。現役を引退して別の仕事や野球関係の仕事に就く選手もいます。

Q6:トライアウトとスカウトの違いは何ですか?

A6:スカウトは球団が選手を探す活動で、トライアウトは選手が球団関係者に実力をアピールする選考機会です。契約を目指すという点では共通しています。

Q7:2026年の12球団合同トライアウトはいつ開催されますか?

A7:2026年11月17日(火)にバンテリンドーム ナゴヤで開催予定です。日本プロ野球選手会が主催します。

2023年の12球団合同トライアウトは59人が参加し、開催直後にNPB球団との契約を獲得したのは吉田凌投手と井口和朋投手の2人だった。

ただし、選手たちのその後を追うと、結果は単純な合格・不合格の二択ではないことが分かる。

吉田はロッテで支配下登録を勝ち取り、井口はオリックスを経て海外リーグに挑戦。西濱勇星はくふうハヤテを経由してヤクルトへの復帰を実現した。髙山俊や園部佳太もオイシックス新潟で競技を続けている。

プロ野球のトライアウトは、選手が次の契約を獲得するための重要な機会である一方、競技人生の新たな方向性を見つける場でもある。

【プロの結論】

トライアウトの結果を見る際は、次の3点を区別することが大切だ。

1. 当日の実技結果: 打撃成績や球速など、選手がその日に示した能力。
2. 契約結果: NPBの支配下契約、育成契約、独立リーグなど、実際に決まった所属先。
3. その後のキャリア: 契約後の支配下昇格、1軍出場、海外移籍、現役続行などの動向。

この3つを分けて確認すれば、トライアウトの実態をより正確に理解できる。

2026年も選手会主催で開催される合同トライアウト。2023年の結果が示したように、選手の挑戦は一度の選考で終わるものではない。契約先だけでなく、その後にどのような道を切り開いたのかまで追うことが、トライアウトを理解するうえでの重要な視点となる。

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