2026年10月17日、東京都立川市で開催された第103回箱根駅伝予選会は、東洋大学が10時間31分30秒で総合1位となり、本大会への出場権を獲得した。21年ぶりに予選会へ出場した東洋大が圧倒的なチーム力を見せた一方、前回予選会で11位だった法政大学も10位に滑り込み、2年ぶりの箱根路復帰を決めている。
今回の予選会では、上位10校が2027年1月2日・3日に開催される第103回箱根駅伝への出場権を獲得した。対照的に、国士舘大学は10時間41分54秒で11位となり、わずか1分46秒差で本大会出場を逃した。個人では山梨学院大学のブライアン・キピエゴがトップ、東洋大学の宮崎優が日本人トップの4位に入るなど、注目選手の走りも光った。
この記事では、第103回箱根駅伝予選会の最新総合成績、本大会出場10校、個人結果、スタートエントリー、欠場者リストを整理する。加えて、予選会の仕組みや通過条件、過去の大会との違い、次回大会から変更される出場枠まで詳しく解説する。
【2026年10月17日速報】第103回箱根駅伝予選会は東洋大学が1位!

第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会は、2026年10月17日(土)午前8時30分にスタートした。
会場は東京都立川市。陸上自衛隊立川駐屯地から立川市街地を経由し、国営昭和記念公園を目指すハーフマラソン形式のコースで、距離は21.0975kmだった。
主催は関東学生陸上競技連盟、共催は読売新聞社。45大学が参加し、各校の上位10人の合計タイムによって本大会出場校が決まった。
東洋大学が10時間31分30秒でトップ通過今回の最大の注目は、21年ぶりに予選会へ挑んだ東洋大学だった。
東洋大は10時間31分30秒を記録し、2位の中央学院大学に2分01秒差をつけて総合1位を獲得した。
特に宮崎優が1時間01分05秒で総合4位、日本人選手トップの成績を残したことが大きい。
東洋大学公式発表によると、上位9人が1時間04分を切る安定した走りを見せており、特定のエースだけに依存しないチーム全体の総合力が結果につながった。
また、前回の第102回箱根駅伝では総合14位となり、長年続いていたシード権獲得が途切れていた。今回の予選会は、東洋大にとって箱根路で再び上位を狙うための重要な一歩となった。
法政大学は10位、国士舘大学は11位もう一つの大きな焦点は、10位と11位の争いだった。
法政大学は10時間40分08秒で10位となり、本大会出場を決めた。前回予選会では11位で涙をのんでいただけに、今回はわずかな差を守り切った形だ。
一方、国士舘大学は10時間41分54秒で11位。法政大学との差は1分46秒だった。
箱根駅伝予選会は、大学全体の順位が一つ違うだけで、その後の1年間の強化計画や本大会への準備が大きく変わる。今回の法政大と国士舘大の結果は、10人の合計タイムを競う競技の厳しさを象徴している。
【総合成績・順位一覧】本大会出場10校と11位以下の結果
第103回箱根駅伝予選会には45大学が参加した。
日本テレビの大会公式結果に掲載された最終総合成績によると、上位10校が2027年1月の本大会出場権を獲得している。
以下が注目度の高い上位15校の結果だ。
第103回箱根駅伝予選会・総合順位出典:日本テレビ「第103回予選会結果 総合成績」、関東学生陸上競技連盟の大会公式記録。全45校の順位を掲載した公式総合成績に基づく。
本大会出場を決めた10大学今回の予選会を突破した大学は次の10校だ。
1. 東洋大学
2. 中央学院大学
3. 東海大学
4. 専修大学
5. 東京農業大学
6. 山梨学院大学
7. 大東文化大学
8. 神奈川大学
9. 日本体育大学
10. 法政大学
この10校が、2027年1月2日・3日の第103回箱根駅伝に出場する。
特に専修大学は4位と健闘し、東海大学や中央学院大学も上位で通過した。山梨学院大学は個人トップのキピエゴを擁し、チーム順位でも6位を確保している。
10位と11位の差は1分46秒今回の結果で最も厳しい明暗が分かれたのが法政大学と国士舘大学だ。
| 比較項目 | 法政大学 | 国士舘大学 |
|---|---|---|
| 総合順位 | 10位 | 11位 |
| 総合タイム | 10:40:08 | 10:41:54 |
| 本大会出場 | 決定 | 逃す |
| タイム差 | 1分46秒 |
箱根駅伝の予選会は、10人の合計タイムで順位が決まるため、1人の大幅な遅れだけでなく、チーム全体の数秒の積み重ねも結果を左右する。
法政大学にとっては予選突破を果たした価値ある大会となった一方、国士舘大学には次の予選会へ向けた課題が残った。
【個人結果ランキング】キピエゴが1位、宮崎優は日本人トップ
チーム総合成績と並んで注目されたのが、21.0975kmを走り切った選手個人の順位だ。
日本テレビの第103回予選会公式個人成績によると、総合1位は山梨学院大学のブライアン・キピエゴ。1時間00分48秒という好タイムでトップに立った。
個人総合トップ10| 個人順位 | 選手名 | 大学 | タイム |
|---|---|---|---|
| 1位 | ブライアン・キピエゴ | 山梨学院大 | 1:00:48 |
| 2位 | リチャード・エティーリ | 東京国際大 | 1:00:59 |
| 3位 | ビニアム・テスファイゼラツィオン | 武蔵野学院大 | 1:00:59 |
| 4位 | 宮崎優 | 東洋大 | 1:01:05 |
| 5位 | デニス・キプルト | 日本薬科大 | 1:01:15 |
| 6位 | ブライアン・キプトゥーブシューアキットゥ | 麗澤大 | 1:01:32 |
| 7位 | 前田和摩 | 東京農業大 | 1:01:57 |
| 8位 | スティーブン・レマイヤン | 駿河台大 | 1:02:02 |
| 9位 | ラファエル・ロンギサ | 拓殖大 | 1:02:04 |
| 10位 | 永本脩 | 東海大 | 1:02:19 |
今回の日本人選手の活躍で特に注目したいのが、東洋大学の宮崎優だ。
宮崎は1時間01分05秒で総合4位。外国人留学生も含む全体順位で4位という結果を残し、日本人選手の最上位となった。
東洋大学公式発表でも、宮崎の走りはチームの総合1位を支えた大きな要因として紹介されている。
加えて、東京農業大学の前田和摩は1時間01分57秒で総合7位。個人上位に複数大学のエース級選手が並んだことも、今回の予選会の特徴だった。
個人順位と大学順位は別物箱根駅伝予選会を初めて見る人が間違えやすいのが、個人順位と大学順位の関係だ。
個人1位のキピエゴが所属する山梨学院大学は、大学総合では6位だった。
一方、個人4位の宮崎優を擁する東洋大学は総合1位である。
これは、大学の順位がエース1人のタイムではなく、上位10人の合計で決まるためだ。
つまり、個人トップを獲得することと、チームとして予選を突破することは別の競争である。選手層の厚さや、10番手まで安定して走れる戦力が予選会では大きな意味を持つ。
【スタートエントリー・欠場者リスト】東洋大と法政大の登録状況
箱根駅伝予選会では、最終的なチーム順位だけでなく、スタートエントリーや欠場者の情報も重要だ。
関東学生陸上競技連盟は2026年10月17日、公式サイトで第103回予選会のスタートリストと欠場者リストを公開した。
公式資料では欠場選手の氏名、学年、大学名、所属陸協などが整理されている。
東洋大学の欠場者東洋大学の公式欠場者リストには、次の4人が掲載されている。
- 濱中尊(4年)
- 迎暖人(3年)
- 小名祐志(2年)
- 氷見練之介(1年)
特に濱中尊と迎暖人は、レース直前に出走メンバーから外れた選手として報道でも取り上げられた。
それでも東洋大学は総合1位を獲得。宮崎優や松井海斗、薄根大河らを中心に、チーム全体で欠場の影響を補った。
法政大学の欠場者法政大学の欠場者リストには、次の4人が掲載されている。
- 野﨑翔太郎(4年)
- 町田陽太(3年)
- 神田悦士(2年)
- 梅本陸翔(1年)
法政大学は複数の欠場者がいた状況でも、10時間40分08秒で10位を確保した。
前回予選会で11位だったチームが、本大会出場をかけた厳しい争いを制した点は、今回の大会を振り返るうえで外せないポイントだ。
国士舘大学の欠場者国士舘大学については、公式リストに以下の4人が掲載されている。
- 佐藤佑紀(4年)
- 石井翔琉(3年)
- 岩﨑桜太郎(2年)
- ライモイ・エヴァンス(2年)
国士舘大学は10時間41分54秒で11位となり、惜しくも本大会出場を逃した。
欠場者がいたことと最終順位には関心が集まるが、公式の欠場者リストだけでは、それぞれの欠場理由や体調上の事情までは判断できない。
スタートエントリーと欠場者リストの違い両者は同じものではない。
- スタートエントリー: 大会に出場する選手の登録・スタート情報。
- 欠場者リスト: 登録されていたものの、実際には出走しなかった選手の情報。
- 個人成績: 実際にレースを走った選手の順位とタイム。
- チーム成績: 各大学の上位10人を集計した総合記録。
2026年度の大会要項では、1大学につき10~16人のエントリーが認められ、実際の出場人数は10~12人と定められていた。また、申込後の競技者変更は認められていない。
欠場者の名前を確認するときは、登録選手全員と実際にスタートした選手を混同しないことが大切だ。
【箱根駅伝予選会の仕組みと通過条件】上位10人の合計タイムが勝負を決める
箱根駅伝予選会は、各大学がチーム単位で参加するハーフマラソン形式の大会だ。
本大会に出場できる大学は、予選会の総合順位上位10校。個人の順位だけではなく、大学の選手層全体が試される仕組みになっている。
予選会の基本ルール2026年度の第103回大会要項で定められた主な条件は次のとおり。
1.競技距離は21.0975km
一般的なハーフマラソンと同じ距離を走る。
2.各大学の上位10人の合計タイムで順位を決定
各大学の出走選手のうち、上位10人の記録を合計する。合計タイムが短い大学ほど上位となる。
3.上位10大学が本大会出場
今回の第103回大会では、上位10校が2027年1月の本大会への出場権を獲得した。
4.出場資格には標準記録がある
2026年度の大会要項では、エントリーする選手全員が、2025年1月1日から申込期日前日までに、10000mで34分00秒以内、またはハーフマラソンで73分00秒以内の公認記録を持つことが条件とされた。
また、2026年度の関東学生陸上競技連盟男子登録者で、予選会と本大会への出場回数が通算4回未満であることなども参加資格に含まれる。
同タイムになった場合の順位決定方法仮に2大学の上位10人の合計タイムが同じだった場合、次の基準で順位を決める。
1. 上位10人の合計順位が少ない大学を上位とする。
2. それでも決まらない場合は、各大学の最上位選手の順位で比較する。
単純にゴールした選手の人数や、エースの順位だけで決める仕組みではない。
なぜ10番手の選手が重要なのか予選会の本質は、10人の合計タイムを競うことにある。
たとえば、エースが個人1位を獲得しても、残りの選手のタイムが大きく遅れれば、チーム順位は上がらない。
逆に、個人トップ10に入る選手がいなくても、全員が安定したタイムで走れば上位に入る可能性がある。
東洋大学が今回総合1位になった背景にも、宮崎優の好走だけではなく、上位9人が1時間04分を切る安定した成績を残したことがある。
予選会を観戦する際は、先頭集団だけではなく、各大学の9番手・10番手の選手にも注目したい。
【歴代順位・記録と2027年以降】2026年の予選会は現行制度最後の10校選考
箱根駅伝予選会の結果を正しく比較するには、大会開催年と本大会の開催年を区別する必要がある。
ここは検索時にも混同しやすいポイントだ。
2025年開催の第102回と2026年開催の第103回は別大会| 項目 | 第102回 | 第103回 |
|---|---|---|
| 予選会開催日 | 2025年10月18日 | 2026年10月17日 |
| 本大会開催年 | 2026年1月 | 2027年1月 |
| 総合1位 | 中央学院大学 | 東洋大学 |
| 総合タイム | 10:32:23 | 10:31:30 |
| 10位通過校 | 立教大学 | 法政大学 |
| 11位 | 法政大学 | 国士舘大学 |
第102回予選会では中央学院大学が10時間32分23秒でトップ通過。法政大学は11位で本大会出場を逃していた。
それに対して第103回予選会では東洋大学が1位、法政大学が10位となり、国士舘大学が11位に終わった。
東洋大学の今回の総合タイムは、前年の中央学院大学の優勝タイムより53秒短い。
歴代順位や記録を調べるときの注意点箱根駅伝公式サイトは2026年10月15日に「過去の記録」ページをリニューアルした。
大会別、大学別、区間別などの記録を確認できるようになっており、過去の順位や歴代記録を調べる際の公式資料として利用できる。
ただし、予選会の総合タイムは、個人のハーフマラソン記録とは異なる。大学の上位10人の合計であるため、個人記録ランキングと大学別ランキングを同じ基準で比較しないことが重要だ。
第104回大会から予選通過枠が15校に拡大今回の第103回予選会には、もう一つ大きな意味がある。
2026年10月17日の大会は、現行の「シード10校+予選通過10校+関東学生連合」という出場方式で行われる最後の大会となった。
日刊スポーツの報道によると、2027年度の第104回大会は2028年1月開催の記念大会となり、本大会の出場チーム数が26チームに拡大する。
主な変更点は以下のとおり。
- シード校は従来どおり10校。
- 予選会の通過校は10校から15校へ拡大。
- 本大会の出場チーム数は26チーム。
- 記念大会では第100回大会に続き、全国の大学から参加できる方式が採用される。
つまり、今回の第103回予選会は、現行の10校枠を争う最後の大会だった。
法政大学と国士舘大学のように、10位と11位で明暗が分かれる方式は今回が一区切りとなり、次回からは新しい競争環境に入る。
【プロの結論】箱根駅伝予選会で本当に見るべき3つのポイント
今回の第103回予選会から見えてくるのは、単純なエース対決だけでは測れない大学駅伝の奥深さだ。
1.エースの速さよりチーム全体の安定感東洋大学の宮崎優は日本人トップの総合4位だった。しかし、大学総合1位を決定づけたのは宮崎だけではない。
上位9人が1時間04分を切り、10番手まで安定した記録をそろえたことが勝因の一つとなった。
予選会では、エースが突出している大学よりも、10人全員が高い水準で走れる大学が有利になる場面がある。
2.予選会では10位と11位の差を重視する法政大学と国士舘大学のタイム差は1分46秒だった。
この数字は、予選会の厳しさを端的に表している。
本大会出場権を得られるかどうかは、大学の知名度や過去の優勝回数ではなく、その日の10人の合計タイムで決まる。
予選会を深く楽しみたい人は、上位争いだけでなく、10位前後の順位変動にも注目するとよい。
3.本大会への出場権獲得はゴールではない東洋大学は予選会を1位で突破したが、2027年1月の本大会では、シード校を含めた強豪大学との競争が待っている。
予選会の順位がそのまま箱根駅伝本大会の順位になるわけではない。
本大会は往路5区間・復路5区間の計10区間で行われ、長距離選手の総合力に加えて、区間配置や山上り・山下りへの適性も問われる。
予選会で強さを発揮した大学が本大会でも同じ結果を残せるとは限らない。ここから各校がどのようなチームを組み立てるかが、次の見どころになる。
【よくある質問】箱根駅伝予選会に関するFAQ
Q1:2026年の箱根駅伝予選会で1位になった大学はどこですか?
2026年10月17日に開催された第103回箱根駅伝予選会では、東洋大学が10時間31分30秒で総合1位となりました。21年ぶりの予選会出場でトップ通過を果たしています。
Q2:2026年の予選会で本大会に出場する10校はどこですか?
東洋大学、中央学院大学、東海大学、専修大学、東京農業大学、山梨学院大学、大東文化大学、神奈川大学、日本体育大学、法政大学の10校です。
Q3:法政大学と国士舘大学の順位は何位でしたか?
法政大学が10時間40分08秒で10位、国士舘大学が10時間41分54秒で11位でした。両大学の差は1分46秒で、法政大学が本大会出場権を獲得しています。
Q4:箱根駅伝予選会の順位はどのように決まりますか?
各大学の出走選手のうち、上位10人の合計タイムで順位を決定します。合計タイムが短い大学ほど上位となり、今回の第103回大会では上位10校が本大会へ進みました。
Q5:2026年の予選会で個人1位になった選手は誰ですか?
山梨学院大学のブライアン・キピエゴです。タイムは1時間00分48秒でした。日本人トップは東洋大学の宮崎優で、1時間01分05秒の総合4位でした。
Q6:2026年の箱根駅伝予選会の欠場者リストはどこで確認できますか?
関東学生陸上競技連盟と東京箱根間往復大学駅伝競走の公式サイトで確認できます。大学名、選手名、学年などが掲載されています。スタートリストと欠場者リストは別資料です。
Q7:次回の箱根駅伝予選会から何が変わりますか?
第104回大会は2028年1月に開催される記念大会で、予選通過枠が10校から15校に拡大します。本大会の出場チーム数も26チームに増える予定です。
2026年10月17日に立川で開催された第103回箱根駅伝予選会は、東洋大学が10時間31分30秒で総合1位となり、鮮やかなトップ通過を果たした。
今回の結果を改めて整理すると、次のとおりだ。
- 東洋大学が21年ぶりの予選会で総合1位。
- 中央学院大学、東海大学、専修大学なども本大会出場。
- 法政大学は10位で突破し、2年ぶりの箱根路復帰。
- 国士舘大学は11位で、わずか1分46秒差で予選敗退。
- 個人総合1位は山梨学院大学のブライアン・キピエゴ。
- 東洋大学の宮崎優が日本人トップの総合4位。
- 第104回大会から予選通過枠が15校に拡大。
今回の大会は、東洋大学の復活、法政大学の雪辱、国士舘大学の惜敗という、それぞれ異なるドラマが生まれた予選会だった。
そして2027年1月2日・3日には、予選を突破した10校とシード校が箱根駅伝本大会で激突する。
予選会の順位だけで本大会の結果を予測することはできない。各大学がどの選手を主要区間に配置するのか、エースがどの区間で勝負するのか、そして山上り・山下りでどのような戦いを見せるのか。
2026年の予選会は終わったが、箱根駅伝の本当の勝負はこれから始まる。