松本のプロキャリアで最大の転換点は、2023年4月18日の日本フェザー級王座決定戦だ。
対戦相手は元日本王者の佐川遼(三迫)。10回戦のタイトルマッチで判定勝ちを収め、第67代日本フェザー級王者となった。
アマチュアで培った技術をプロのリングでも発揮し、国内トップクラスの選手として認知されるきっかけになった試合である。
WBOアジア太平洋フェザー級王座も獲得2023年8月30日には、リドワン・オイコラとの日本フェザー級タイトルマッチ兼WBOアジア太平洋王座決定戦に出場した。
試合は松本が3-0の判定勝ち。日本王座の初防衛に成功するとともに、WBOアジア太平洋フェザー級王座を獲得した。
判定は117-111、118-110、119-109。3人のジャッジ全員が松本を支持する内容だった。
この試合では、長いリーチを生かしたジャブや右ストレートを中心に、相手との距離を管理する技術が光った。
ただし、WBOアジア太平洋王座については注意したい。
松本は同王座を2023年12月1日付で返上している。したがって、2026年現在の現役王者という意味ではなく、正確には元WBOアジア太平洋フェザー級王者である。
一方、日本フェザー級王座は保持し、2024年にも防衛戦を続けた。
日本フェザー級王座の4度の防衛松本は日本王座獲得後、合計4度の防衛に成功している。
- 2023年8月30日:リドワン・オイコラに判定勝ち。初防衛。
- 2024年2月22日:前田稔輝に判定勝ち。2度目の防衛。
- 2024年6月25日:藤田裕史に判定勝ち。3度目の防衛。
- 2024年10月17日:中川公弘に2回KO勝ち。4度目の防衛。
特に前田戦は、松本の技術と課題の両方が見えた一戦だった。
序盤から右のカウンターを効果的に当て、4回にはダウンを奪った。しかし最終10回には反撃を受け、自身もダウンを喫している。
それでも判定3-0で勝利。試合後には後半の集中力について反省を示しており、世界を目指すうえで改善すべき部分を自覚していた。
4度の防衛は、単発のタイトル獲得ではなく、複数の挑戦者を相手に王座を守り続けた実績だ。第67代日本フェザー級王者という肩書には、この継続的な結果が裏付けとしてある。
【松本圭佑の最新戦績・試合結果】2026年9月までを総整理

大橋ボクシングジムが公開している戦績によると、松本のプロ通算成績は次のとおり。
13勝
プロ通算勝利数9KO
KO・TKO勝利数1分
引き分け14戦
プロ通算試合数
松本にとって2026年最初の大きな注目試合となったのが、5月12日のフェニックスバトル156だ。
対戦相手は角海老宝石ジムの龍王。スーパーフェザー級1000万円トーナメントの準々決勝として行われた。
松本は3回35秒TKO勝ち。復帰戦を勝利で飾り、トーナメント準決勝への進出を決めた。
この試合は、単なる1勝以上の意味を持っていた。
2024年10月の中川公弘戦以来、約1年7カ月ぶりの実戦だったからだ。2025年の計量問題と1年間のライセンス停止を経て、再びリングに立った試合でもあった。
スポーツニッポンなどの報道では、復帰戦に向けて強い覚悟を持って臨んだことも伝えられている。
2026年9月8日:木谷陸と引き分け、決勝進出を逃す復帰後の2戦目は、9月8日に後楽園ホールで開催されたフェニックスバトルのスーパーフェザー級1000万円トーナメント準決勝。
対戦相手はKG大和所属の木谷陸だった。
この試合は8回を戦い、1-1の判定引き分け。3人のジャッジの採点が割れる接戦となった。
しかし、トーナメント独自の規定による優勢点で木谷が上回り、決勝進出を決めた。松本は準決勝敗退となった。
試合展開について報道では、序盤は松本がジャブを使って距離を支配したものの、中盤以降は木谷がプレッシャーを強め、松本が後退する場面もあったと伝えられている。
松本は試合後、自身の結果について悔しさを隠さなかった。
「負けていないが、決勝も優勝賞金ももらえず、負けと一緒。もっと強くならないといけない」
2026年9月8日、木谷陸戦後の松本圭佑のコメント。日刊スポーツ報道より。
ここで重要なのは、公式戦績上の結果とトーナメントの勝ち上がりを混同しないことだ。
松本の試合結果は引き分けであり、プロ初黒星がついたわけではない。一方、トーナメントでは優勢点の規定によって敗退が決まった。
この違いを理解しておくと、最新戦績を正しく読み取れる。
【2025年の計量失敗と1年間のライセンス停止】復帰までの経緯
松本圭佑のキャリアを語るうえで避けて通れないのが、2025年3月の出来事だ。
大久祐哉との防衛戦が中止に2025年3月25日、松本は日本フェザー級王座の5度目の防衛戦で大久祐哉(金子)と対戦する予定だった。
しかし、前日計量を行えず、試合は中止となった。
日本ボクシングコミッション(JBC)の2025年3月25日付告示によると、松本は減量失敗に伴う体調不良を理由に試合をキャンセルした。
JBCは、競技としてのボクシングの権威と信用を損なう行為と判断し、2025年3月24日から1年間のライセンス停止処分を決定した。
所属ジムのマネージャーにも監督責任に関する処分が行われている。
この処分によって、松本は予定していた試合に出場できなくなり、日本フェザー級王座も返上した。
4度の防衛を重ねてきた王者にとって、競技生活上の大きな転換点だった。
2026年5月に復帰を果たすライセンス停止期間を経て、松本は2026年5月12日にリングへ戻った。
復帰戦の相手は龍王。約1年7カ月ぶりの試合だったが、結果は3回TKO勝利だった。
この復帰によって、松本は改めてプロとしての活動を再開した。
ただし、以前と同じフェザー級で日本王座を追いかける形ではない。スーパーフェザー級に階級を上げ、新しい環境で競技を続ける選択をしている。
計量問題を経た選手にとって、階級変更は単に体重の上限が変わるだけではない。体格、対戦相手のパワー、試合中の距離感、必要なフィジカルなど、競技上の条件が変化する。
松本の2026年は、復帰の成否だけでなく、新階級への適応力も評価されるシーズンになった。
【松本圭佑の2026年現在と次戦】世界王者への道はどうなる?
2026年11月6日現在、松本は大橋ボクシングジム所属のプロボクサーとして活動している。
直近の公式戦績は9月8日の木谷陸戦。スーパーフェザー級1000万円トーナメントでは準決勝敗退となったものの、プロ通算では13勝9KO1分を維持している。
次戦はいつ?対戦相手は決まっている?気になる次戦については、2026年11月6日時点で、所属ジムの公開戦績や選手情報に新たな試合日・対戦相手の発表は掲載されていない。
したがって、現段階では次戦未発表と整理するのが正確だ。
また、2026年の1000万円トーナメント決勝は木谷陸と渡邊海の対戦となっており、松本は出場しない。準決勝で敗退したためだ。
今後の試合予定を確認する場合は、次の情報源が参考になる。
- 大橋ボクシングジムの公式戦績・試合情報
- ボクシングモバイルの選手名鑑・ニュース
- 日本ボクシングコミッションの試合情報
1. スーパーフェザー級への適応
松本はフェザー級で日本王者になった選手だ。階級を上げたことで、以前とは異なる体格やパワーを持つ選手と対戦する機会が増える。
5月の龍王戦ではTKO勝利を収めた一方、9月の木谷戦では相手のプレッシャーへの対応が課題として表れた。
新階級で安定して勝ち続けられるかが、最初の評価ポイントになる。
2. ジャブを起点とした試合運びの再構築
松本の持ち味は、正確なジャブと右ストレートを組み合わせた技術的なボクシングだ。
相手との距離を維持できれば、持ち味を発揮しやすい。一方、相手が接近して圧力をかけてきた場合、後退するだけでは主導権を失う可能性がある。
木谷戦で見えた課題をどう修正するかは、次戦の大きな見どころになる。
3. 試合間隔とコンディション管理
2025年の計量問題を経験した松本にとって、今後は試合に向けたコンディション管理も重要な評価軸だ。
階級を上げたことが長期的な競技生活にどのような影響を与えるのか。無理のない調整と安定した試合出場を継続できるかにも注目したい。
「ミライモンスター」として知られる選手の現在地松本には「ミライモンスター」という愛称もある。
これはフジテレビ系のドキュメント番組『ライオンのミライモンスター』で、中学3年生のころから取り上げられてきたことに由来する。
少年時代から注目されていた選手が、プロの世界で日本王者となり、さらに世界を目指す。その過程を知っている視聴者にとって、2026年の復帰と再挑戦は関心の高いテーマだ。
ただし、過去の期待や肩書だけで現在の実力を判断するのは適切ではない。
実際の試合内容、階級への適応、対戦相手のレベル、コンディションを総合して評価する必要がある。
【松本圭佑に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:松本圭佑は何歳ですか?
A1:1999年7月17日生まれで、2026年11月6日現在は27歳です。神奈川県横浜市出身で、大橋ボクシングジムに所属しています。
Q2:松本圭佑の最新戦績は何勝何敗ですか?
A2:2026年9月8日の木谷陸戦までで、プロ通算14戦13勝(9KO)1分です。プロ初の引き分けを記録しましたが、敗戦はありません。なお、トーナメントでは優勢点の規定により準決勝敗退となりました。
Q3:松本圭佑の次戦はいつですか?
A3:2026年11月6日時点で、次戦の日程や対戦相手は公表されていません。所属する大橋ボクシングジムの公式試合情報などで、今後の発表を確認する必要があります。
Q4:松本圭佑は日本フェザー級王者ですか?
A4:過去に第67代日本フェザー級王者となり、4度の防衛に成功しています。ただし、2025年3月に王座を返上しているため、2026年現在の現役日本王者ではありません。
Q5:WBOアジア太平洋王座も獲得していますか?
A5:はい。2023年8月30日にリドワン・オイコラに勝利し、WBOアジア太平洋フェザー級王座を獲得しました。同年12月1日付で返上しているため、現在は元王者という位置付けです。
松本圭佑は、アマチュア95戦80勝という実績を持ち、プロ転向後は第67代日本フェザー級王者、元WBOアジア太平洋フェザー級王者にまで上り詰めたボクサーだ。
2024年10月には日本王座4度目の防衛を達成したが、2025年3月の計量問題によって王座返上と1年間のライセンス停止を経験した。
2026年5月には龍王を3回TKOで下して復帰。9月には木谷陸と引き分け、トーナメント決勝進出を逃した。
【プロの結論】
松本圭佑を評価する際に見るべきなのは、過去のタイトル数だけではない。
- フェザー級で培った技術を新階級でも発揮できるか。
- 接近戦やプレッシャーへの対応力を改善できるか。
- 安定したコンディションで試合を継続できるか。
- 国内上位選手との対戦で再び存在感を示せるか。
この4点が、今後の評価を左右する。
27歳という年齢を考えれば、競技人生にはまだ挑戦の余地がある。日本王者としての実績を持つ松本が、スーパーフェザー級でどこまで力を発揮し、世界への道を切り開くのか。
2026年11月現在の松本圭佑は、過去の実績を土台に、再び世界を目指すための重要な局面にいる。 次戦の発表と、そのリングで見せる新しい松本のボクシングに注目したい。