紅白歌合戦の視聴率を長期的に見ると、1990年代の高水準から、2000年代、2010年代を経て、2020年代には30%台が中心となっています。
ただし、2025年は前年から数字が回復しました。
2020年から2025年までの視聴率推移ビデオリサーチが公表している関東地区の第2部・平均世帯視聴率を見ると、次のような変化があります。
出典:ビデオリサーチ、日刊スポーツの過去の視聴率データ。
特に注目したいのは、2023年と2024年です。
- 2023年:31.9%
- 2024年:32.7%
- 2025年:35.2%
2023年は第2部の平均世帯視聴率が過去最低となり、2024年も32.7%にとどまりました。
しかし2025年は35.2%まで上昇。前年から2.5ポイントの回復となり、2022年以来3年ぶりに35%台へ戻りました。
第1部も2024年の29.0%から2025年は30.8%に上昇しています。
単年の回復だけで長期的な低下傾向が解消したとは言えませんが、2025年は少なくとも前年までの低迷から持ち直した年でした。
紅白歌合戦の視聴率が低下している主な理由視聴率の変化には、複数の要因が考えられます。
1.テレビ以外の視聴手段が増えた
現在はテレビ放送をリアルタイムで見るだけでなく、見逃し配信、動画サービス、スマートフォンなどを通じて音楽を楽しむ人が増えています。
従来の世帯視聴率だけでは、こうした視聴行動を十分に把握できません。
2.世代によって音楽の楽しみ方が違う
若い世代はSNSや動画配信を通じて新しい楽曲に触れる機会が多く、必ずしも大晦日にテレビをつける必要がありません。
一方、長年テレビで音楽番組を楽しんできた世代にとっては、紅白は今でも特別な年末行事です。
3.出演者の構成が視聴者層に影響する
紅白は幅広い年代を対象にした番組です。
演歌、歌謡曲、J-POP、ロック、アイドル、K-POPなど、異なるジャンルのアーティストが同じ番組に登場します。
そのため、ある歌手の出演時に視聴率が高かったからといって、別のジャンルの歌手に人気がないと判断することはできません。
紅白歌合戦のK-POPは本当に視聴率が低い?2025年の紅白では、ILLITやaespaなどのK-POP関連アーティストも出演しました。
TVALnowを基にした集計では、次の数値が確認できます。
- ILLIT「Almond Chocolate」:25.3%
- aespa「Whiplash」:26.7%
- &TEAM「FIREWORK」:26.3%
いずれも出演時間中の瞬間最高値を参考にした数字です。
一方、TVALnowの前半最高は水森かおりの28.9%でした。
こうした数字から、2025年の紅白では後半に出演したベテラン勢が高い瞬間視聴率を記録したことは読み取れます。
しかし、これだけでK-POPの人気が低いと結論付けるのは早計です。
出演時間が違えば、番組全体の視聴者数も異なります。放送開始直後と番組終盤では、同じアーティストでも視聴率の出方が変わります。
また、K-POPのファンが音楽を楽しむ場所はテレビだけではありません。動画の再生回数、ライブ動員、SNSでの反応など、視聴率とは異なる指標もあります。
紅白の歌手別視聴率は、テレビ放送中の注目度を測る指標であって、アーティストの総合的な人気ランキングではありません。
K-POP不要論のような議論も、単純な数字だけで判断するのではなく、番組の役割や視聴者層、各アーティストの活動実態を含めて考える必要があります。
【2026年最新】第77回紅白の歌手別視聴率はいつ分かる?

2026年11月6日現在、最新の確定した歌手別視聴率は、2025年12月31日に放送された第76回のデータです。
2026年の紅白は第77回として開催が予定されています。
日刊スポーツの2026年9月16日付報道によると、NHKは第77回の開催を発表。放送予定日は2026年12月31日で、会場は東京・NHKホールです。
放送時間は午後7時20分から午後11時45分までの予定で、出場者については決定次第発表するとされています。
2026年のランキングが発表されるまでの流れ今後の視聴率情報は、おおむね次の順番で注目すると分かりやすくなります。
2026年12月31日:第77回紅白歌合戦の放送
各アーティストの出演とともに、TVALnowなどでリアルタイムの視聴状況が話題になります。
放送終了後:番組平均視聴率の発表
ビデオリサーチ調べの第1部・第2部の平均世帯視聴率や個人視聴率が注目されます。
放送後:歌手別の毎分視聴率が判明
各歌手の出演時間帯における最高値が報道され、歌手別ランキングが整理されます。
2027年1月:歴代ランキングとの比較
2026年のトップ歌手が誰だったのか、松田聖子の39.9%や安室奈美恵の64.9%に迫る記録が生まれたのかが注目されます。
2026年のランキングを探す場合は、放送前の予想ランキングと、放送後に公表された実績を区別することが大切です。
現段階では2025年のデータが最新の実績であり、2026年の歌手別ランキングはまだ確定していません。
【歌手別視聴率紅白】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2025年の紅白で歌手別視聴率1位になったのは誰ですか?
松田聖子です。2025年12月31日の第76回NHK紅白歌合戦で、特別企画の「青い珊瑚礁」を披露した午後11時38分に39.9%を記録しました。
Q2:松田聖子の39.9%はTVALnowの数字ですか?
いいえ。39.9%はビデオリサーチ調べとして報道された歌手別の数値です。TVALnowを参考にした2025年の集計では34.0%でした。集計方法が異なるため、混同しないようにしましょう。
Q3:紅白歌合戦の歴代最高視聴率を記録した歌手は誰ですか?
安室奈美恵です。1998年の第49回紅白歌合戦で「CAN YOU CELEBRATE?」を披露し、歌手別最高視聴率64.9%を記録しました。
Q4:AKB48の2025年紅白の視聴率は何%でしたか?
AKB48は20周年スーパーヒットメドレーを披露し、歌手別視聴率37.1%で3位でした。前田敦子、大島優子らOGの参加も話題になりました。
Q5:岩崎宏美は何年ぶりに紅白へ出場しましたか?
2025年に37年ぶりに出場しました。デビュー50周年の節目に「聖母たちのララバイ」を披露し、歌手別視聴率は36.3%でした。
Q6:2025年の紅白歌合戦の番組平均視聴率は何%でしたか?
関東地区の世帯視聴率は、第1部が30.8%、第2部が35.2%でした。個人視聴率は第1部が23.2%、第2部が26.4%です。
Q7:2026年の紅白歌手別視聴率ランキングは発表されていますか?
2026年11月6日現在、まだ発表されていません。第77回紅白歌合戦は2026年12月31日に放送予定で、2025年のランキングが最新の確定実績です。
2025年の紅白歌合戦で歌手別視聴率1位になったのは、松田聖子の39.9%でした。
AKB48は20周年スペシャルメドレーで37.1%、37年ぶりに復帰した岩崎宏美は36.3%を記録。往年の名曲や特別な出演企画が、幅広い世代の関心を集めました。
一方、歴代最高記録は1998年の安室奈美恵による64.9%です。1990年代のテレビ黄金期と現在では視聴環境が大きく異なるため、単純な数字の大小だけで歌手の人気を判断することはできません。
今回の記事で押さえておきたい判断基準は次の4つです。
- 歌手別視聴率: 出演時間中に記録した最高値なのか、出演時間全体の平均なのかを確認する。
- 番組平均視聴率: 第1部と第2部を区別して比較する。
- 測定方法: TVALnowとビデオリサーチの数字を混同しない。
- 歴代記録: 放送当時のテレビ環境や視聴者層も考慮する。
紅白の視聴率は、単に誰が勝ったかを決める数字ではありません。その年にどんな音楽が視聴者の心を動かしたのかを振り返る、一つの手掛かりでもあります。
2026年の第77回紅白歌合戦では、松田聖子の39.9%を超える歌手が登場するのか。そして安室奈美恵の64.9%という歴代最高記録に近づく瞬間が生まれるのか。年末の大きな見どころになりそうです。
主な参考資料:ビデオリサーチ、NHK、日刊スポーツ、スポーツニッポン、ビクターエンタテインメント、紅白歌合戦サーチ、見聞録。