紅白歌合戦の歌手別視聴率で、2025年に最も高い数字を記録したのは誰なのか。2026年現在、注目を集めているのが、第76回NHK紅白歌合戦で大トリを務めた松田聖子のステージだ。TVALnowのリアルタイム視聴率を基にしたランキングでは、松田聖子が34.0%で堂々の1位となった。加えて、ビデオリサーチ調べの判明分をまとめたランキングでも39.9%でトップに立っている。
一方、歴代の歌手別視聴率に目を向けると、1998年の安室奈美恵が記録した64.9%という驚異的な数字が残っている。2017年にも48.4%を記録しており、時代を超えて視聴者を引きつけた存在だった。2025年の松田聖子の記録と、安室奈美恵の歴代最高記録には、どのような違いがあるのだろうか。
【2025年最新】紅白歌合戦の歌手別視聴率ランキングは松田聖子が1位!

2025年12月31日に放送された第76回NHK紅白歌合戦では、松田聖子が特別企画として最後に登場し、「青い珊瑚礁 ~Blue Lagoon~」を披露した。
番組の最後を飾る大トリという演出も大きな見どころとなり、歌手別視聴率でもトップを記録。TVALnowとビデオリサーチの双方で首位となったことから、2025年の紅白を象徴するステージの一つとなった。
TVALnowによる2025年歌手別視聴率TOP10見聞録が公表した第76回紅白の歌手別ランキングによると、TVALnowの関東地区リアルタイム視聴率を基にした全出場歌手のトップは松田聖子だった。
ランキングの上位には、Mrs. GREEN APPLE、MISIA、米津玄師、松任谷由実など、幅広い世代に支持されるアーティストが並んでいる。
2025年のTVALnowランキングは以下のとおり。
- 1位:松田聖子 34.0%
- 2位:Mrs. GREEN APPLE 33.4%
- 3位:MISIA 32.1%
- 4位:米津玄師 31.7%
- 5位:松任谷由実 31.5%
- 6位:AKB48 31.4%
- 7位:玉置浩二 31.3%
- 8位:サカナクション 31.0%
- 9位:福山雅治 30.9%
- 9位:あいみょん 30.9%
なお、10位相当の30.8%には矢沢永吉、久保田利伸、岩崎宏美が並んでいる。
前半の1位は水森かおり後半の出演者に注目が集まる一方、前半にも見逃せない記録がある。
TVALnowによる前半のランキングでは、水森かおりが28.9%で1位となった。2位にはVaundy、坂本冬美、ハンバート ハンバートが28.5%で並んでいる。
特別企画の福山雅治と稲葉浩志による「木星 feat. 稲葉浩志」も28.4%を記録した。
前半は若い世代に支持されるアーティストから長年の紅白常連歌手まで幅広い顔ぶれが登場した。時間帯や出演順によって視聴者の動きが変わることも、歌手別ランキングを読み解く際のポイントになる。
【徹底比較】TVALnowとビデオリサーチの歌手別視聴率はなぜ違う?
2025年の紅白歌合戦で興味深いのは、同じ松田聖子のステージであっても、集計元によって公表された数字が異なることだ。
TVALnowでは34.0%だったのに対し、ビデオリサーチ調べの数値をまとめたランキングでは39.9%となっている。
この違いを理解するには、両者のデータの性質と、ランキングを作成する際の集計条件を区別する必要がある。
2025年の両ランキングを比較以下は、TVALnowによるリアルタイム視聴率ランキングと、ビデオリサーチ調べの判明分をまとめたランキングの比較だ。
| 順位 | TVALnow | ビデオリサーチ調べ |
|---|---|---|
| 1位 | 松田聖子 34.0% | 松田聖子 39.9% |
| 2位 | Mrs. GREEN APPLE 33.4% | Mrs. GREEN APPLE 39.8% |
| 3位 | MISIA 32.1% | AKB48 37.1% |
| 4位 | 米津玄師 31.7% | MISIA 36.9% |
| 5位 | 松任谷由実 31.5% | TUBE 36.4% |
| 6位 | AKB48 31.4% | 岩崎宏美 36.3% |
| 7位 | 玉置浩二 31.3% | 矢沢永吉 36.0% |
| 8位 | サカナクション 31.0% | 米津玄師 36.0%(同率7位) |
| 9位 | 福山雅治 30.9% | 玉置浩二 35.7% |
| 9位 | あいみょん 30.9% | 松任谷由実 35.3% |
※TVALnowの10位相当には30.8%の矢沢永吉、久保田利伸、岩崎宏美も含まれる。ビデオリサーチ側は公表・判明した数値の範囲によるランキングであり、全出演者の完全な一覧ではない。
TVALnowは放送中の視聴動向を確認するデータTVALnowは、株式会社スイッチメディアが提供するテレビ番組のリアルタイム視聴率サービスだ。放送中の番組の視聴率をグラフで確認できる仕組みで、放送から5分後の数値を一般公開している。
2025年の紅白の歌手別ランキングについて、見聞録は出演者が登場している時間帯に記録された瞬間視聴率の高い数値を採用したと説明している。
つまり、松田聖子の34.0%は、歌唱時間全体の平均を意味する数字ではない。出演時間中に確認された高い数値を基にしたランキングとして理解する必要がある。
ビデオリサーチはテレビ視聴率の標準的な調査データ一方、ビデオリサーチはテレビ視聴率を調査・提供する専門会社だ。関東地区を含む全国32地区で調査を実施しており、関東地区では2,700世帯を対象としている。
2025年の歌手別ランキングについては、ビデオリサーチ調べの数値を掲載した二次集計が公開されている。ただし、掲載対象は判明した出演者のみであり、すべての歌手を網羅した完全版として扱うことはできない。
ここで押さえておきたいのは、39.9%と34.0%のどちらかが間違っているという話ではないことだ。測定元や数値の採用条件が異なるため、両者を同じ物差しで比較することはできない。
2025年の結果については、松田聖子が両方のランキングで1位だったという共通点に注目するのが、最も適切な読み方だ。
【歴代最高】安室奈美恵が1998年に記録した64.9%の衝撃
紅白歌合戦の歌手別視聴率を語るうえで、今も特別な存在として挙げられるのが安室奈美恵だ。
歴代記録を整理したデータでは、1998年の安室奈美恵が64.9%を記録し、歌手別の歴代最高として紹介されている。
1998年は産休からの復帰ステージだった1997年の第48回紅白で安室奈美恵は「CAN YOU CELEBRATE?」を披露し、59.1%で歌手別1位を獲得した。この出演を最後に、産休に入っている。
そして翌1998年12月31日、第49回紅白で同じく「CAN YOU CELEBRATE?」を歌唱。産休からの復帰ステージとして大きな注目を集め、64.9%という歴代最高の数字を記録した。
前年の59.1%からさらに5.8ポイント上昇した背景には、人気楽曲への支持に加え、復帰を待ち望んでいた視聴者の関心があった。
1998年の紅白第2部の番組平均世帯視聴率は57.2%。安室奈美恵の64.9%は、その番組平均を大きく上回る数字だった。
2017年も48.4%で歌手別1位安室奈美恵の記録は1998年だけではない。
2017年の第68回紅白では、14年ぶりの出演となり、「Hero」を披露した。このときの歌手別視聴率は48.4%で、同年の出演者の中でトップだった。
2017年は安室奈美恵の引退前最後の紅白出演としても記憶されている。1998年の復帰、2017年の最後の出演という異なる節目で、いずれも圧倒的な視聴者の関心を集めた。
歌手別の歴代記録ではSMAPも強かった個人の記録だけでなく、グループとしての歴代実績も興味深い。
歴代歌手別データの集計では、SMAPが歌手別最高視聴率を記録した回数は8回。2000年から2002年、さらに2005年から2007年まで、それぞれ3年連続で首位を獲得している。
安室奈美恵と嵐は、それぞれ3回の首位獲得で続く。
こうした記録からは、紅白における視聴率が単純な楽曲の人気だけで決まるものではなく、出演者への注目度や、その年ならではの特別感にも左右されることが分かる。
なお、番組全体の歴代最高視聴率と歌手別の最高視聴率は別の記録だ。番組全体では1963年の第14回紅白が81.4%を記録している。安室奈美恵の64.9%は、あくまで歌手別の歴代最高として区別したい。
【視聴率の推移】紅白歌合戦は低下傾向から2025年に回復した?
紅白歌合戦の視聴率は、長期的には大きく変化してきた。
かつては50%を超える番組平均世帯視聴率も珍しくなかったが、2010年代以降は40%前後、2020年代には30%台が中心となっている。
ただし、直近の数字を確認すると、毎年一方的に低下しているわけではない。
2020年から2025年までの番組平均世帯視聴率ビデオリサーチが公表している関東地区の第2部の番組平均世帯視聴率を比較すると、次のような推移になっている。
- 2020年:40.3%
- 2021年:34.3%
- 2022年:35.3%
- 2023年:31.9%
- 2024年:32.7%
- 2025年:35.2%
2023年は31.9%で、この期間の最低値となった。2024年は32.7%に持ち直し、2025年には35.2%まで上昇している。
2025年は前年から2.5ポイント増加し、2022年以来3年ぶりに35%台を回復した。
2025年は前半・後半ともに上昇2025年の第1部は30.8%、第2部は35.2%だった。個人視聴率についても、第1部23.2%、第2部26.4%となっている。
前年の2024年は、第1部29.0%、第2部32.7%だったため、2025年は両方の時間帯で上昇したことになる。
放送100年を記念したオープニング企画、矢沢永吉の特別企画出演、Mrs. GREEN APPLEや松田聖子のステージなど、幅広い世代に向けた構成も話題になった。
ただし、個別の演出が視聴率上昇にどれだけ寄与したかを示す因果関係のデータは公表されていない。視聴率の回復を特定の出演者だけの成果と捉えるのは適切ではない。
視聴率が低下してきた理由は何か紅白歌合戦の視聴率低下には、テレビを取り巻く環境の変化が関係していると考えられる。
以前は大みそかに家族でテレビを囲み、同じ番組を見るという視聴習慣が強かった。一方、現在はスマートフォンや動画配信サービスなど、娯楽の選択肢が増えている。
また、世帯視聴率はテレビを見ている世帯の割合を示す指標であり、世帯内の誰が視聴したか、インターネットで見たかまでは同じ数字で表せない。
そのため、テレビ放送の視聴率が下がったからといって、紅白そのものへの関心が同じ割合で失われたとは限らない。
2025年に番組平均世帯視聴率が回復した一方、配信でも大きな再生数を記録したことは、視聴者がテレビ放送とインターネットの双方で紅白を楽しんでいる実態を示す材料になっている。
【集計方法を解説】世帯視聴率・個人視聴率・見逃し配信の違い
紅白の視聴率を調べる際に混乱しやすいのが、世帯視聴率、個人視聴率、瞬間最高視聴率、タイムシフト視聴率の違いだ。
これらは同じ「視聴率」という言葉を使っていても、測定している対象が異なる。
世帯視聴率と個人視聴率は分母が違うビデオリサーチによると、世帯視聴率はテレビを所有する世帯のうち、どの程度の世帯で番組が視聴されていたかを示す指標だ。
一方、個人視聴率は世帯内に住む4歳以上の人を対象に、どの程度の人が番組を視聴していたかを表す。
例えば2025年の紅白第2部は、関東地区の世帯視聴率が35.2%、個人視聴率が26.4%だった。
この数字が異なるのは、計算の対象が違うためだ。世帯視聴率35.2%を、そのまま視聴者個人の割合として受け取ることはできない。
ビデオリサーチの調査方法現在のビデオリサーチの視聴率調査では、対象世帯のテレビに専用機器を設置するPM(ピープルメーター)方式が用いられている。
視聴者が専用リモコンで自分に割り当てられた番号を押すことで、世帯内の誰がどのチャンネルを視聴しているのかを毎分単位で測定する仕組みだ。
調査対象世帯は無作為抽出を基本とし、関東地区では2,700世帯が対象となっている。調査は毎日実施されている。
このような調査方法により、単なるテレビの電源オン・オフだけではなく、世帯内の個人の視聴状況も把握できる。
見逃し配信は通常のタイムシフト視聴率に含まれる?ここは特に誤解されやすい部分だ。
ビデオリサーチが定義するタイムシフト視聴率は、録画したテレビ番組を放送開始から7日以内に再生して視聴した状況を示す。
インターネット上の見逃し配信や動画配信サービスでの視聴は、このテレビ録画を対象とするタイムシフト視聴率には含まれない。
したがって、テレビのリアルタイム視聴率が35.2%だったからといって、紅白を見た人のすべてがその数字に反映されているわけではない。
2025年のNHK ONEは749万回再生を記録2025年の第76回紅白では、テレビ以外の視聴状況も注目された。
NHKが2026年1月9日に発表したデータによると、NHK ONEの再生回数は749万回に達した。2025年10月のサービス開始後、配信番組の中で最多となった。
この749万回には、12月31日の同時配信と、2026年1月7日までの見逃し配信が含まれている。
また、ビデオリサーチによる総合テレビのリアルタイム視聴とタイムシフト視聴を合わせた推計視聴人数は、前半が4,921万8,000人、後半が5,690万5,000人だった。
関東地区の第2部では、世帯のリアルタイム視聴率35.2%に録画によるタイムシフト視聴率3.3%を加味した総合視聴率が37.3%となっている。
ただし、NHK ONEの749万回は再生回数であり、視聴者の実人数ではない。総合テレビの推計視聴人数とも集計単位が異なるため、両者を単純に足して紅白の総視聴者数とすることはできない。
【プロの結論】紅白の歌手別視聴率は順位だけで判断してはいけない
紅白歌合戦の歌手別視聴率を分析するとき、最も大切なのは数字の大きさだけでなく、その数字が何を測定したものなのかを確認することだ。
2025年の松田聖子は、TVALnowで34.0%、ビデオリサーチ調べの判明分では39.9%を記録し、両方で1位となった。異なる集計元でも首位だったという事実は、今回のステージが強い視聴者の関心を集めたことを示している。
一方、歴代最高の安室奈美恵64.9%と2025年の松田聖子39.9%を、数字だけで直接比較するのは慎重であるべきだ。測定時代や調査環境、集計条件が異なるためである。
特に、紅白の視聴率を調べる際は次の判断基準を意識したい。
- 歴代記録を調べる場合:同じ集計元の歌手別データを比較する。
- 2025年の速報的な順位を知りたい場合:TVALnowのリアルタイム視聴率を参考にする。
- 後日発表された数字を確認する場合:ビデオリサーチのデータと、その掲載対象・集計条件を確認する。
- 番組全体の人気を判断する場合:歌手別の瞬間的な数字だけでなく、番組平均世帯・個人視聴率も確認する。
- 配信を含めた視聴実態を知りたい場合:NHK ONEの再生回数や総合視聴率を別の指標として確認する。
逆に、異なる調査元の数字を一つのランキングに混ぜたり、番組平均と歌手別の瞬間最高を同列に並べたりする見方はおすすめできない。
歌手別視聴率は、単なる人気投票ではない。出演順、歌唱時間、番組構成、その年にしか見られない特別なステージなど、さまざまな条件が重なって生まれる数字だ。
安室奈美恵の64.9%が今も語り継がれ、2025年には松田聖子が新たな話題を生み出した。紅白の視聴率には、その年の音楽シーンや視聴者の記憶が刻まれている。
【紅白歌合戦の歌手別視聴率】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2025年の紅白歌合戦で歌手別視聴率1位になったのは誰?
A1:松田聖子です。TVALnowの関東地区リアルタイム視聴率を基にしたランキングでは34.0%、ビデオリサーチ調べの判明分をまとめたランキングでは39.9%を記録し、どちらも1位でした。
Q2:紅白歌合戦の歌手別歴代最高視聴率は何%?
A2:1998年の安室奈美恵が記録した64.9%です。産休からの復帰ステージで「CAN YOU CELEBRATE?」を披露し、歴代最高の記録を残しました。
Q3:安室奈美恵は2017年の紅白でも1位だった?
A3:はい。2017年の第68回紅白で「Hero」を披露し、48.4%を記録して歌手別1位となりました。引退前最後の紅白出演としても注目されたステージです。
Q4:TVALnowとビデオリサーチの数字はどちらが正しい?
A4:どちらか一方が間違っているということではありません。TVALnowはリアルタイム視聴率を基にした参考データで、歌手別ランキングでは出演時間中の高い数値を採用しています。ビデオリサーチは独自のテレビ視聴率調査に基づくデータです。測定元や集計条件が違うため、数字を直接比較することはできません。
Q5:紅白歌合戦の視聴率は2025年に回復した?
A5:回復しています。関東地区の第2部世帯視聴率は2024年の32.7%から2025年の35.2%へ2.5ポイント上昇しました。第1部も29.0%から30.8%に上昇しています。
Q6:見逃し配信の視聴者は紅白の視聴率に含まれる?
A6:インターネットの見逃し配信は、ビデオリサーチのテレビ録画を対象としたタイムシフト視聴率には含まれません。NHK ONEの再生回数など、別の指標で把握する必要があります。
2025年の第76回NHK紅白歌合戦では、松田聖子が歌手別視聴率のトップに立った。TVALnowでは34.0%、ビデオリサーチ調べの判明分では39.9%という結果で、いずれも1位となっている。
一方、歴代最高の64.9%を記録したのは1998年の安室奈美恵だ。2017年にも48.4%を記録し、時代を超えて紅白の視聴者を引きつけてきた。
番組全体の視聴率についても、2025年は第2部が35.2%と前年から上昇。さらにNHK ONEの再生回数が749万回に達するなど、テレビ放送だけでは捉えきれない視聴の広がりも明らかになった。
紅白の歌手別視聴率を正しく理解するには、ランキングの順位だけでなく、調査元、世帯・個人の違い、瞬間最高と番組平均の違い、配信視聴の扱いまで確認することが欠かせない。
歴代記録を振り返る楽しさと、毎年生まれる新しい記録。その両方を知ることで、紅白歌合戦の数字は単なる順位表ではなく、その時代の音楽と視聴文化を映し出す記録として見えてくる。
主な事実確認資料: ビデオリサーチの公式視聴率データ・調査方法解説、見聞録の2025年歌手別ランキング、歴代歌手別視聴率資料、NHK ONEの再生状況に関する2026年1月発表報道。