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【2026年版】箱根駅伝の繰り上げスタートは何分?第102回のルール・たすき・順位を徹底解説

月城 蓮 月城 蓮 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
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2026年11月現在、箱根駅伝の繰り上げスタートを理解するうえで基準となるのが、2026年1月2日・3日に開催された第102回東京箱根間往復大学駅伝競走の公式競技注意事項だ。繰り上げスタートは一律20分ではなく、往路の鶴見・戸塚中継所では10分、平塚・小田原中継所では15分、復路の各中継所では20分という異なる基準が設けられている。

加えて、復路の芦ノ湖で行われる一斉スタートは、中継所での繰り上げとは別の制度だ。大学独自のたすきが黄色と白色のストライプに変わるケースや、5区・10区だけに認められる例外、総合順位の決まり方、途中棄権との違いも知っておきたい。ルールを理解すると、たすきが届かなかった場面の意味や、見た目のゴール順と正式順位が異なる理由まで分かるようになる。

【まず答え】箱根駅伝の繰り上げスタートは何分?往路と復路で違う

繰り上げスタート箱根駅伝

箱根駅伝の繰り上げスタートは、先頭チームが中継所を通過してから一定時間を超えても、後続チームの走者が到着しない場合に実施される。

第102回大会の公式競技注意事項では、基準時間は次のように定められていた。

- 往路1区から4区: 中継所によって10分または15分
- 復路6区から10区: すべての中継所で20分

つまり、「箱根駅伝の繰り上げスタートは何分?」という疑問に対する答えは、どの中継所なのかによって異なる。

特に注意したいのは、往路の前半と後半で基準が変わる点だ。

1区から2区につなぐ鶴見中継所と、2区から3区につなぐ戸塚中継所では10分。3区から4区につなぐ平塚中継所と、4区から5区につなぐ小田原中継所では15分となる。

一方、復路は小田原、平塚、戸塚、鶴見の4つの中継所すべてで20分が基準となる。

この時間は、先頭走者が通過した時刻を基準に判断される。後続チームの走者が到着する前でも、各中継所の審判員主任の裁定によって次の走者を出発させることができる。

なお、公式規定の表現は「10分を超えて遅れたチーム」などとなっている。単純に時計が10分を示した瞬間に、機械的に全チームを出発させるという意味ではない。

【一目で分かる】第102回箱根駅伝の繰り上げスタート基準一覧

第102回大会の競技注意事項を基に、中継所ごとの基準を整理した。

区分 中継所 繰り上げ基準
往路1区→2区 鶴見 先頭通過から10分超
往路2区→3区 戸塚 先頭通過から10分超
往路3区→4区 平塚 先頭通過から15分超
往路4区→5区 小田原 先頭通過から15分超
復路6区→7区 小田原 先頭通過から20分
復路7区→8区 平塚 先頭通過から20分
復路8区→9区 戸塚 先頭通過から20分
復路9区→10区 鶴見 先頭通過から20分

※いずれも第102回大会の公式競技注意事項に基づく基準。実際の繰り上げ出発は中継所審判員主任の裁定による。

この違いを理解する要点は、往路の前半ほど短い時間が設定されていることだ。

鶴見と戸塚は交通量の多い都市部に位置する中継所であり、選手だけでなく大会関係車両や報道車両も集中する。後続チームの到着を長時間待つことが難しいため、10分という基準が採用されている。

平塚と小田原では15分、復路では20分と、区間や運営状況に応じた時間設定になっている。

このルールは、選手の努力を否定するためのものではない。長距離にわたる公道競技を安全かつ円滑に進行させるための大会運営上の仕組みである。

【混同注意】復路一斉スタートと繰り上げスタートは何が違う?

箱根駅伝をテレビで見ていると、復路の芦ノ湖で複数大学の選手が同時に走り出す場面がある。

これは「復路一斉スタート」と呼ばれるもので、中継所でたすきが届かずに発生する繰り上げスタートとは別のルールだ。

両者の違いは、発生する場所と条件にある。

復路一斉スタートは、往路の成績を基に復路の出発時刻を決める制度。

第102回大会の競技実施要項では、往路1位チームのフィニッシュから10分以内にゴールしたチームは、往路の時間差に応じた時差スタートを行う。

それ以外のチームは、往路1位チームが復路をスタートした10分後に同時スタートする。

例えば、往路1位の大学が午前8時に復路をスタートする場合、10分以内に往路を終えられなかった大学は午前8時10分に一斉に出発する。

ここで重要なのは、芦ノ湖の一斉スタートには、たすきの受け渡しが間に合わないという意味はないことだ。

復路の選手は所定の出発時刻にスタートする。中継所での繰り上げとは、そもそも状況が異なる。

2つのルールを比較すると、次のようになる。

比較項目 復路一斉スタート 中継所の繰り上げ
発生場所 芦ノ湖 各中継所
主な条件 往路1位との時間差が10分を超える 先頭通過から規定時間を超えて遅れる
対象 復路のスタート時刻 次の区間へのたすきリレー
発生する理由 復路の出発時刻を統一するため 中継所の交通・競技運営上の都合
たすきの受け渡し 往路の成績によるスタート方式であり、受け渡しとは別 前走者を待たずに次走者が出発する

このように、復路一斉スタートは大会開始時刻を基準にした出発方法であり、繰り上げスタートは途中の中継所で発生する措置だ。

テレビ画面では同じように複数の選手が並んで走り出すため混同されやすいが、意味はまったく異なる。

【たすきと順位の秘密】繰り上げスタート後は黄色と白色のたすきになる?

箱根駅伝の象徴ともいえるのが、各大学が独自に用意するたすきだ。

大学名や校章が入ったたすきには、選手だけでなく、監督、部員、大学関係者、応援する人々の思いも込められている。

そのため、繰り上げスタートによって自校のたすきを次の選手に渡せなくなる場面は、箱根駅伝の中でも特に印象に残りやすい。

第102回大会の競技注意事項では、繰り上げ出発のチームは、主催者が用意した黄色と白色のストライプのたすきを使用すると定められている。

ただし、ここには重要な例外がある。

5区と10区は大学独自のたすきを使う

通常、繰り上げスタートでは主催者指定のたすきを使用するが、往路の最終区間である5区と、復路の最終区間である10区は例外となる。

この2区間では、繰り上げ出発になった場合でも各チーム独自のたすきを使用する。

つまり、繰り上げスタートになったからといって、必ず黄色と白色のたすきになるわけではない。

また、各大学は独自のたすきを2本提出する規定となっており、1本をスタートからフィニッシュまで中継し、もう1本は主催者が保管する。

この予備のたすきがあることも、大会を運営するうえで知っておきたいポイントだ。

繰り上げスタートになると総合順位はどうなる?

もう一つの疑問が、順位の扱いだ。

繰り上げスタートになった大学は、次の走者が前の走者より先に出発する。そのため、後続チームが実際にゴールする順番と、公式の総合順位が一致しない場合がある。

ここで見るべきなのは、単純なゴールの通過順ではなく、公式に発表される総合タイムと総合順位だ。

復路一斉スタートについても同様で、午前8時10分に出発した大学と午前8時に出発した大学では、スタート時刻そのものが異なる。

したがって、テレビ画面で先にフィニッシュした大学が、必ず総合順位でも上位になるとは限らない。

また、第102回大会の競技実施要項では、繰り上げ出発などによってフィニッシュの着順が成績順位を示さず、総合タイムが同じになった場合の順位決定方法も定めている。

その場合は、まず区間1位の数を比較し、同数なら区間2位の数、さらに同数なら区間3位の数という順番で比較する。すべて同じ場合は同順位となり、10位以内なら該当する大学すべてが次回大会のシード権を得る。

繰り上げスタートになっても、即座に総合順位が確定したり、失格になったりするわけではない。

総合結果を見る際は、公式の総合タイムと順位を確認することが大切だ。

【途中棄権とは別物】繰り上げスタートと歴代の名場面

繰り上げスタートとよく混同されるのが、途中棄権だ。

しかし、この2つは競技上の意味も記録の扱いも違う。

繰り上げスタートは競技を続けるための措置

繰り上げスタートは、前の走者が中継所に到着していなくても、次の走者を先に出発させる仕組みだ。

前の走者が走行を続けられる状態であれば、その区間を走り終えることができる。

チームとして競技を続けること自体が禁止されるわけではなく、繰り上げになったという理由だけで失格になることもない。

途中棄権は競技続行ができなくなった場合

一方、途中棄権は、選手が故障や疾病などによって競技を続けられなくなった場合に発生する。

第102回大会の競技注意事項では、競技続行が困難になった場合、運営管理車に乗務する競技運営委員、走路管理員、監督またはコーチの三者の合意によって競技を中止させる規定がある。

途中棄権となった場合の記録の扱いは次のとおりだ。

- 途中棄権した区間より前の記録は公式に認められる。
- 次の区間から最終走者と同時に再スタートできる。
- その後はオープン参加となる。
- オープン参加となった後の区間成績は認められない。

繰り上げスタートは、時間の制限によって次の選手が先に走り出すもの。

途中棄権は、競技者が走行を続けられなくなり、チームが通常の競技を継続できなくなるものだ。

両者を同じ扱いにすることはできない。

歴代の繰り上げスタートで語り継がれる場面

箱根駅伝では、繰り上げスタートをめぐって数々の印象的な場面が生まれている。

特に記憶に残るのが、往路ではなく復路9区から10区へつなぐ鶴見中継所での攻防だ。

2016年・第92回大会:神奈川大学の悔しい繰り上げ

2016年1月3日の第92回大会では、神奈川大学の9区を走った大野日暉選手が、10区の大川一成選手へたすきを渡そうと鶴見中継所に向かった。

しかし、繰り上げスタートの時刻までに間に合わず、わずか数秒の差でたすきをつなぐことができなかった。

デイリースポーツなどの報道では、約5秒届かなかった場面として伝えられている。

待っていた大川選手は、たすきを受け取ることなく出発することになった。

たすきを握りしめた大野選手の姿は、繰り上げスタートの厳しさを象徴する場面として今も振り返られている。

2018年・第94回大会:國學院大學の熊耳智貴選手

2018年の第94回大会でも、鶴見中継所で印象的な出来事があった。

國學院大學の9区を走った熊耳智貴選手は、最後の力を振り絞って中継所を目指したが、たすきリレーの直前に繰り上げスタートとなった。

報道では、残り約20メートルとみられる地点で繰り上げとなった場面が紹介されている。

走り終えた熊耳選手が倒れ込む姿も伝えられ、たすきリレーがどれほど過酷な勝負であるかを改めて印象づけた。

2012年・第88回大会:神奈川大学が間一髪でたすきをつなぐ

繰り上げスタートを免れた場面もある。

2012年の第88回大会では、神奈川大学の9区を走った鈴木駿選手が鶴見中継所への到着直前に転倒した。

一度立ち上がったものの、再び倒れそうになるほど追い込まれた。それでも最後は高橋俊光選手へたすきを渡し、繰り上げスタートを回避した。

繰り上げの号砲が鳴るまでのわずかな時間に、選手たちがどれほどの力を振り絞っているかが分かる出来事だった。

これらの場面に共通しているのは、単に走力の差だけでは説明できない、たすきをつなぐことへの執念だ。

箱根駅伝の繰り上げスタートが注目されるのは、順位やタイムだけでは測れない駅伝特有の価値がそこにあるからでもある。

【第102回箱根駅伝の実例】2026年は復路一斉スタートと10区の繰り上げが発生

2026年1月2日・3日に開催された第102回大会は、繰り上げスタートの仕組みを具体的に理解するうえで参考になる大会だ。

大会は東京・大手町から箱根・芦ノ湖を往復する全10区間、総距離217.1kmで争われた。

内訳は往路107.5km、復路109.6km。21チームが出場し、青山学院大学が総合10時間37分34秒で優勝した。

関東学生陸上競技連盟が公表した復路出発時刻表を見ると、往路の結果によって出発方法が分かれたことが確認できる。

復路は8チームが午前8時10分に一斉スタート

第102回大会の復路では、青山学院大学が午前8時に出発した。

その後、早稲田大学、中央大学、國學院大學などが往路の時間差に応じて時差スタートを実施。

一方、往路1位のフィニッシュから10分以内に入らなかったチームは、午前8時10分に一斉スタートした。

この一斉スタートには、神奈川大学、東洋大学、日本体育大学、帝京大学、大東文化大学、東京国際大学、関東学生連合、立教大学の8チームが含まれていた。

これは中継所での繰り上げではなく、復路のスタート時刻を統一する制度が実際に適用された例だ。

10区の鶴見中継所では2チームが繰り上げ出発

さらに第102回大会では、復路最終区間の10区でも繰り上げスタートが発生した。

関東学生陸上競技連盟が公開した10区の区間記録には、東京農業大学と大東文化大学の2チームが、12時31分27秒に繰り上げ出発した記録が残っている。

この時刻は、先頭チームの10区出発時刻から20分後にあたる。

つまり、第102回大会では、復路の朝の一斉スタートだけでなく、鶴見中継所での繰り上げスタートも実際に発生していた。

こうした公式記録を見ると、繰り上げスタートは単なる過去の名場面ではなく、現在の大会運営にも組み込まれているルールであることが分かる。

箱根駅伝の繰り上げスタートが必要な理由

繰り上げスタートの背景には、箱根駅伝が公道を使って行われる競技であるという事情がある。

全長217.1kmのコースには、交通量の多い都市部から箱根の山間部まで、さまざまな道路環境が含まれる。

大会当日は、選手の走行に加えて、競技運営車両や報道関係車両もコースを移動する。

中継所で後続チームを無制限に待ち続けると、交通整理や大会全体の進行に支障が生じる可能性がある。

そのため、先頭通過から一定時間が経過した場合には、次の走者を先に出発させる仕組みが必要になる。

繰り上げスタートは、選手の努力を評価しない制度ではない。競技の公平性、選手の安全、交通事情、大会運営を両立させるために設けられたルールなのだ。

【よくある質問】箱根駅伝の繰り上げスタートに関するFAQ

Q1:箱根駅伝の繰り上げスタートは何分で行われますか?

A1:第102回大会では、往路の鶴見・戸塚中継所が10分、平塚・小田原中継所が15分、復路の全中継所が20分を基準としていました。実施は各中継所の審判員主任の裁定によります。

Q2:復路一斉スタートと繰り上げスタートは同じですか?

A2:異なります。復路一斉スタートは、往路1位チームとの時間差を基に芦ノ湖で出発時刻を決める制度です。繰り上げスタートは、中継所で前の走者が到着する前に次の走者を出発させる措置です。

Q3:繰り上げスタートになったら大学のたすきは使えませんか?

A3:原則として主催者が用意する黄色と白色のストライプのたすきを使用します。ただし、5区と10区では繰り上げ出発でも大学独自のたすきを使用します。

Q4:繰り上げスタートになった大学は失格ですか?

A4:いいえ。繰り上げスタートは、次の走者を先に出発させるための措置であり、それだけで失格になるわけではありません。公式の総合記録や順位は別に確認する必要があります。

Q5:途中棄権した場合も次の区間を走れますか?

A5:第102回大会の規定では、途中棄権した場合、次の区間から最終走者と同時に再スタートできます。ただしオープン参加となり、その後の区間成績は認められません。

Q6:繰り上げスタートになると総合順位は下がりますか?

A6:必ずしもそうではありません。繰り上げ出発そのものが失格や自動的な順位降格を意味するわけではありません。最終的な順位は公式総合記録によって確認します。

Q7:第102回箱根駅伝では実際に何チームが一斉スタートしましたか?

A7:2026年1月3日の復路では、8チームが午前8時10分に一斉スタートしました。また、10区の鶴見中継所では東京農業大学と大東文化大学が繰り上げ出発しました。

箱根駅伝の繰り上げスタートを理解するには、まず中継所ごとの時間基準を押さえることが大切だ。

第102回大会の基準は、往路の鶴見・戸塚が10分、平塚・小田原が15分、復路の各中継所が20分だった。

加えて、復路の芦ノ湖で行われる一斉スタートは別の制度であり、往路1位チームとの時間差によって出発方法が決まる。

たすきについても、繰り上げ出発では黄色と白色のストライプのものを使うのが原則だが、5区・10区には大学独自のたすきを使う例外がある。

そして、繰り上げスタートと途中棄権は、競技の継続や公式記録の扱いが異なる。

箱根駅伝は、東京から箱根まで217.1kmを10人の選手がたすきでつなぐ競技だ。だからこそ、わずかな時間差でたすきが届かなくなる瞬間には、数字だけでは伝わらない重みがある。

次回の第103回大会を観戦するときも、中継所の制限時間だけでなく、たすきの色、復路の出発時刻、公式総合順位に注目してほしい。ルールを知ることで、選手たちがつなぐ一つひとつの区間と、最後まで走り抜くことの意味が、より深く見えてくる。

主な根拠資料: 関東学生陸上競技連盟「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走 競技注意事項・競技実施要項」、同連盟の復路出発時刻表・10区公式記録、箱根駅伝公式サイト、日本テレビの第102回大会記録、デイリースポーツおよびTHE ANSWERの過去大会報道。

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トレンドリサーチャー 月城 蓮
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美容と暮らしの話題を担当。メーカー公式の成分表記、商品ページ、専門家の公開コメントを確認し、効果を断定しない書き方を徹底しています。

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