小林潤志郎さんは、2024年春に約10年間所属した雪印メグミルクを退社し、プロスキージャンプ選手として新たな道を歩み始めました。
現在の所属先はWynn.(ウィン)です。全日本スキー連盟(SAJ)の競技データバンクや国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の選手プロフィールでも、Wynn.所属として登録されています。
2024年の退社とプロ転向2024年4月1日、日刊スポーツは小林選手が自身のInstagramで雪印メグミルクからの退社とプロ転向を発表したと報じました。
2014年ごろから続いた企業チームでの活動に区切りをつけ、所属企業の社員選手から、個人として競技活動を続けるプロ選手へと立場を変えたのです。
注目したいのは、プロ転向によって競技以外の仕事も増えたことです。
2025年11月のスポーツウォッチャーによる取材では、独立後の小林選手が次のような業務を自分で担っていることが紹介されました。
- 大会スケジュールの管理
- 試合へのエントリー手続き
- 合宿の計画
- 遠征先の宿泊先や移動手段の手配
- 競技活動に必要な資金の管理
本人にとって、競技環境の変化は決して簡単なものではありませんでした。取材では独立後の活動について「つらいことばかり」と語ったことも伝えられています。
一方で、競技を続けるための環境を自分で整えることも、プロ選手としての新しい役割になっています。
2026年3月には国内大会で優勝2026年3月14日、北海道札幌市の大倉山ジャンプ競技場で開催された第27回伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会で、小林選手は男子組の優勝を果たしました。
1回目は2位につけ、2回目に133.0メートルのジャンプを成功させて逆転。合計238.7点で、11大会ぶり3度目の優勝を飾っています。
この結果は、プロ転向後も国内トップレベルで戦える実力を維持していることを示すものです。
2025-26シーズンのW杯成績も確認一方、FISの記録によると、2025-26シーズンのW杯個人総合順位は70位、獲得要点は4点でした。
ここで押さえておきたいのは、国内大会での優勝とW杯での順位は別の指標だということです。
国内大会では優勝を狙える力を見せる一方、世界各国のトップ選手が集まるW杯では、上位に食い込むための競争が続いています。
また、2025年10月にはスポーツ関連ブランドのコラントッテとアドバイザリー契約を締結しました。競技活動を支えるパートナーとの関係も、現在のプロ活動を理解するうえで要点です。
【経歴と競技成績】W杯総合19位・世界選手権団体銅メダルの実力

小林潤志郎選手の競技歴を振り返ると、単に小林陵侑選手の兄というだけではない、独自の実績が見えてきます。
2017年、W杯参戦63試合目で初優勝大きな転機となったのは、2017年11月19日にポーランドのビスワで開催されたW杯男子個人第1戦です。
小林選手は1回目に124メートルを飛び、2位タイにつけました。続く2回目では126.5メートルを記録し、合計260.5点で逆転優勝を果たしました。
この優勝は、W杯参戦63試合目でつかんだ初めての勝利でした。
当時、1桁順位にも届かなかった時期を経験していた小林選手にとって、長い挑戦が実を結んだ瞬間です。
東海大学も2017年11月20日付の大学ニュースで卒業生の快挙として紹介しています。
2018-19シーズンのW杯総合19位2018-19シーズンは、小林選手のキャリアを語るうえで外せないシーズンです。
FISの公式記録では、男子W杯個人総合19位、335ポイントを獲得しています。
個人戦28戦中25戦でポイントを獲得しており、一度だけの好成績ではなく、シーズンを通して安定した競技力を示しました。
トップ10入りの回数だけでは測れない、継続的な得点力が特徴です。
2019年世界選手権で団体銅メダル2019年2月にオーストリアのゼーフェルトで開催されたノルディックスキー世界選手権では、男子ジャンプの3種目に出場しました。
結果は次のとおりです。
- 個人ノーマルヒル:17位
- 個人ラージヒル:17位
- 男子ラージヒル団体:3位
個人戦では2種目とも17位でしたが、団体戦では日本代表の一員として銅メダルを獲得しました。
団体競技は個人の飛距離だけでは勝敗が決まりません。選手それぞれが安定したジャンプをそろえ、チーム全体の得点を積み上げる必要があります。
小林選手にとって、世界選手権の団体銅メダルは国際舞台で残した大きな実績です。
平昌・北京の2大会連続オリンピック出場小林選手は2018年の平昌冬季オリンピック、2022年の北京冬季オリンピックに出場しています。
| 大会 | 種目 | 順位 |
|---|---|---|
| 平昌2018 | ノーマルヒル個人 | 31位 |
| 平昌2018 | ラージヒル個人 | 24位 |
| 北京2022 | ノーマルヒル個人 | 27位 |
| 北京2022 | ラージヒル個人 | 24位 |
| 北京2022 | ラージヒル団体 | 5位 |
北京大会では個人2種目に加え、男子団体にも出場しました。
オリンピックでのメダル獲得には届かなかったものの、2大会連続で日本代表に選ばれたことは、長年にわたりトップレベルの競技力を保ってきた証しです。
【家族構成】小林潤志郎は4きょうだいの長男!妹と弟もジャンパー
小林潤志郎選手の家族について調べると、特に注目されるのが4きょうだい全員がスキージャンプ競技に関わってきたことです。
潤志郎選手は長男で、妹が小林諭果さん、弟が小林陵侑さん、末弟が小林龍尚さんです。
小林家は、国内外の大会で活躍する選手を複数輩出したジャンプ一家として知られています。
小林4きょうだいの関係一覧| 人物 | 潤志郎との関係 | 主な経歴・実績 |
|---|---|---|
| 小林潤志郎 | 本人・長男 | 平昌・北京五輪出場、世界選手権団体銅メダル |
| 小林諭果 | 妹 | ジャンプ女子選手、2026年3月に現役引退 |
| 小林陵侑 | 弟 | 北京五輪男子ノーマルヒル金メダリスト |
| 小林龍尚 | 末弟 | スキージャンプ選手、平昌五輪ではテストジャンパーを経験 |
スポーツコミュニケーションズの2020年のインタビューでは、諭果さんが兄弟について詳しく語っています。
特に印象的なのは、潤志郎選手が競技を始めたことが、ほかの兄弟にも影響を与えたという話です。
諭果さんは、兄について次のように振り返っています。
お兄ちゃんが始めなかったら、私も弟たちもジャンプをしていなかったと思います。
兄の背中を見て育った弟や妹が、やがて同じ競技で全国・世界の舞台に立つようになったのです。
妹・小林諭果は2026年3月に現役引退小林諭果さんは1994年生まれの元スキージャンプ選手です。
兄の潤志郎選手とは3歳差で、冬季ユニバーシアードでは兄妹で日本代表として出場し、2015年には混合団体の金メダルを獲得しました。
諭果さんは2026年1月、所属先を通じて今シーズン限りでの現役引退を表明しています。
そして2026年3月14日、伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会が現役最後の大会となりました。
女子組で8位に入り、競技生活に区切りをつけています。
同日の大会で優勝した潤志郎選手は、妹について「良いジャンプを2本揃えたので良かった」とコメントしました。
加えて、現役選手として残る兄弟3人で上を目指していくという思いも語っています。
弟・小林陵侑は兄を超える世界的ジャンパー小林陵侑さんは1996年11月8日生まれのスキージャンプ選手です。
潤志郎選手の5歳下の弟で、2022年北京冬季オリンピックでは男子ノーマルヒルで金メダルを獲得しました。
加えて、2026年2月のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは混合団体の銅メダリストとなっています。
兄の潤志郎選手も2018年と2022年の五輪に出場しており、2人は平昌・北京の2大会で日本代表として同じ舞台に立ちました。
兄がW杯初優勝を経験した後、弟がW杯総合優勝やオリンピック金メダルを達成するという、非常に興味深い競技人生を歩んでいます。
末弟・小林龍尚もスキージャンプ選手小林龍尚さんは4きょうだいの末っ子です。
兄たちと同じくスキージャンプ競技に取り組み、2018年の平昌オリンピックではテストジャンパーを務めました。
テストジャンパーは、競技本番に先立ってジャンプ台の状態や安全性などを確認する役割を担います。
当時、兄の潤志郎選手と陵侑選手が日本代表として競技に出場していた一方、龍尚選手も大会運営を支える立場で五輪の現場を経験しました。
4きょうだいそれぞれが異なる立場から競技に関わってきたことも、小林家の特徴です。
【結婚の経緯】小林潤志郎の妻は一般女性!2018年に結婚を発表
小林潤志郎選手は結婚しています。
結婚相手は一般女性で、2018年5月に入籍していたことを同年11月に公表しました。
結婚発表はW杯開幕戦への出国時結婚が公になったのは、2018年11月14日です。
当時26歳だった小林選手は、ポーランドで開催されるスキージャンプW杯開幕戦のビスワ大会に出場するため、新千歳空港からヨーロッパへ出発しました。
その際、同年5月に一般女性と結婚していたことを明らかにしました。
スポーツ報知の2018年11月15日付の記事でも、この結婚発表が報じられています。
2017年11月にW杯初優勝を飾ったビスワ大会への再訪を控えたタイミングで、人生の大きな節目を公表したことになります。
妻の名前や顔写真は公開されている?妻は一般女性として報道されており、芸能活動などを行う著名人ではありません。
そのため、現在も妻の詳しいプロフィールや公的な活動について広く知られているわけではありません。
結婚相手については、一般女性であることと2018年5月に入籍したという事実が中心です。
ネット上では妻の容姿や職業などに関する情報も見られますが、本人の公式プロフィールと同じ確度で扱うことはできません。
子供についての情報は?妻や子供を含む家族のプライベートについては、本人の競技活動に関する公式情報とは分けて考える必要があります。
結婚の事実は報道されていますが、家族の詳細を検索上の噂だけで補うのは適切ではありません。
小林選手について知るうえでは、結婚発表の経緯と、長く競技を続けてきた人生の節目として理解するのが自然です。
【ノルディック複合からジャンプへ】盛岡中央高校・東海大学時代の歩み
小林潤志郎選手は、最初からスキージャンプだけに取り組んできた選手ではありません。
高校時代はノルディック複合の選手として活動していました。
ノルディック複合は、スキージャンプとクロスカントリースキーを組み合わせた競技です。ジャンプで得た得点をもとにクロスカントリーのスタート順を決め、最終的な順位を競います。
ジャンプの技術だけでなく、長距離を走り切る持久力も求められる競技です。
盛岡中央高校時代に世界ジュニア選手権で優勝岩手県出身の小林選手は、盛岡中央高等学校に進学しました。
高校時代にはノルディック複合で国内外の大会に出場し、2010年のノルディックスキージュニア世界選手権では個人種目で優勝しています。
当時からジャンプの能力にも秀でており、ノルディック複合だけでなくスペシャルジャンプでも実績を残していました。
岩手県体育協会の2010年の記録にも、盛岡中央高校所属の小林潤志郎選手が世界ジュニア選手権の複合個人スプリントで優勝したことが掲載されています。
東海大学2年時にスキージャンプへ本格転向高校卒業後は東海大学に進学し、札幌キャンパスのスキー部で競技を続けました。
そして大学2年時の2011-12シーズンから、本格的にスペシャルジャンプへ転向します。
転向後は国内大会やサマーグランプリで実績を積み、2011年にはW杯デビューを果たしました。
2013年度には東海大学国際文化学部地域創造学科を卒業しています。
この経歴を見ると、小林選手の強みはジャンプ技術だけではありません。高校時代に培った複合競技の経験も、競技者としての基礎になっています。
【プロ転向後の展望】小林潤志郎が目指す次のステージ
小林選手の2026年の活動を評価するうえで、重要なのは過去の実績と現在の成績を切り分けることです。
W杯総合19位は2018-19シーズンの実績であり、2026年現在の順位ではありません。
一方、2026年3月の国内大会優勝は、プロ転向後も競技を続け、結果を残していることを示す最新の大きな成果です。
企業所属選手とプロ選手の違い雪印メグミルクスキー部に所属していた時代と、現在のプロ活動では競技を取り巻く環境が異なります。
企業チームに所属する選手は、組織の支援を受けながら練習や遠征に取り組めます。
それに対して、独立したプロ選手はスポンサーとの関係構築や遠征費用の確保なども含め、活動基盤を自分で整える必要があります。
小林選手の場合、2025年の取材で、遠征の手配や資金管理まで自分で担っていることが明らかになりました。
2025年10月のコラントッテとの契約も、こうしたプロ活動を支えるパートナーシップの一つです。
今後注目したい3つのポイント1. W杯での上位進出
過去にW杯総合19位を記録した経験を、再び世界の舞台で生かせるかが注目点です。
2. 国内大会での安定した成績
2025年11月の全日本選手権ノーマルヒルでは6年ぶり3度目の優勝を果たし、2026年3月の伊藤杯でも優勝しました。国内での競争力は引き続き注目に値します。
3. プロ選手としての活動基盤
スポンサーとの連携、遠征環境の整備、トレーニング体制など、競技以外の部分をどう充実させていくかも重要です。
プロ転向は所属先の変更だけではなく、競技生活そのものの形を変える決断でした。
【小林潤志郎に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:小林潤志郎は2026年現在、どこに所属していますか?
A1:Wynn.(ウィン)所属です。2024-25シーズンからプロ選手として活動しており、2026年3月にも国内大会で優勝しています。
Q2:小林潤志郎は結婚していますか?妻は誰ですか?
A2:2018年5月に一般女性と結婚しています。同年11月14日にW杯開幕戦への出国時に公表しました。妻は一般女性で、詳しいプロフィールは公表されていません。
Q3:小林潤志郎と小林陵侑は兄弟ですか?
A3:はい。潤志郎選手が兄、陵侑選手が弟です。妹の小林諭果さん、末弟の小林龍尚さんもスキージャンプ競技に取り組んできました。
Q4:小林潤志郎のW杯総合19位はいつの成績ですか?
A4:2018-19シーズンです。335ポイントを獲得し、個人総合19位でシーズンを終えました。
Q5:小林潤志郎が雪印メグミルクを退社した理由は何ですか?
A5:2024年春に退社してプロ転向したことは本人の発信をもとに報じられていますが、退社理由の詳細は公表されていません。独立後は大会エントリーや遠征手配なども自身で行っています。
Q6:小林潤志郎はノルディック複合の選手だったのですか?
A6:はい。高校時代はノルディック複合に取り組み、2010年のジュニア世界選手権で優勝しました。東海大学2年時から本格的にスキージャンプへ転向しています。
小林潤志郎選手は、岩手県八幡平市出身のスキージャンプ選手です。
盛岡中央高校時代にはノルディック複合で世界ジュニア選手権を制し、東海大学進学後にスペシャルジャンプへ本格転向しました。
2017年のW杯初優勝、2018-19シーズンのW杯総合19位、2019年世界選手権団体銅メダル、平昌・北京の2大会連続オリンピック出場など、長年にわたって国際舞台で活躍しています。
2024年春には雪印メグミルクを退社してWynn.所属のプロ選手となり、2026年3月には伊藤杯シーズンファイナルで優勝しました。
プライベートでは2018年に一般女性と結婚。妹の諭果さん、弟の陵侑さん、龍尚さんとともに、スキージャンプ一家の一員としても知られています。
小林潤志郎選手を理解するうえで大切なのは、小林陵侑選手の兄という肩書だけで評価しないことです。 自身のW杯優勝や世界選手権のメダル獲得、そして企業チームを離れてプロとして再出発した決断にも、独自の競技人生があります。
35歳を迎えた2026年も国内大会で優勝を飾った小林選手。今後、再び世界のW杯で存在感を示せるか、引き続き注目されます。
主な参考資料:国際スキー・スノーボード連盟(FIS)、全日本スキー連盟(SAJ)競技データバンク、日本オリンピック委員会(JOC)、東海大学、盛岡広域スポーツコミッション、日刊スポーツ、スポーツ報知、スポーツコミュニケーションズ、北海道文化放送、コラントッテ公式発表。