谷本志織氏は、退職代行モームリを運営する株式会社アルバトロスで、退職支援事業部長などを務めていた人物です。元代表取締役の谷本慎二氏の妻でもあり、2026年2月3日に夫とともに警視庁に逮捕されました。
谷本志織氏のプロフィール| 項目 | 確認できる情報 |
|---|---|
| 名前 | 谷本志織 |
| 配偶者 | 谷本慎二氏 |
| 会社 | 株式会社アルバトロス |
| 逮捕時の役職 | 退職支援事業部長 |
| その後の役職 | 元執行役員 |
| 主な事業 | 退職代行モームリ |
| 逮捕日 | 2026年2月3日 |
| 一審判決 | 2026年8月28日 |
毎日新聞の逮捕報道では、志織氏はアルバトロスの退職支援事業部長として紹介されました。また、5月の初公判や8月の判決に関する報道では、同社の執行役員だった人物として扱われています。
谷本志織氏の経歴は?志織氏の経歴については、慎二氏ほど詳しいインタビューや経営者としての発信記録が残されていません。
公に確認できる職歴の中心は、アルバトロスの創業期から退職支援事業に携わり、事業部長、執行役員として会社の運営に関わっていたことです。
一部の人物紹介記事では、大学時代の留学経験や大手サービス業での店舗運営、総務部門での勤務を経てアルバトロスに加わった経歴も紹介されています。ただし、これらの詳細は現行の会社公式プロフィールや裁判報道で一つ一つ確認できる情報とは区別する必要があります。
谷本慎二氏との関係は?慎二氏と志織氏は夫婦です。
慎二氏はアルバトロスの創業者であり、退職代行モームリの事業を立ち上げた元代表取締役です。一方の志織氏は、会社の退職支援部門を担う幹部として働いていました。
つまり、単に社長の家族という立場ではなく、同じ会社の経営・事業運営に関わっていたことが事件を理解するうえで重要です。
ただし、夫婦の家庭生活や子供の有無などについては、今回の刑事事件の報道で詳しく公表されていません。
【逮捕理由を解説】モームリ社長夫妻の事件の真相とは?

今回の事件の中心は、退職代行サービスそのものではなく、退職希望者を弁護士に有償で紹介し、その対価を受け取っていたことです。
問題となったのは弁護士法違反です。
何が違法とされたのか?弁護士法第72条は、弁護士資格を持たない者が、報酬を得る目的で法律事務を取り扱ったり、法律事務を弁護士などに周旋したりすることを原則として禁止しています。
退職代行サービスでは、退職の意思を本人に代わって会社へ伝えることと、会社との法的な交渉を行うことは別の問題です。
例えば、次のような対応には注意が必要です。
- 退職したいという意思を勤務先に伝える。
- 未払い残業代の支払いを会社に要求する。
- 有給休暇の取得について会社と交渉する。
- 退職条件や損害賠償などの法律問題を代理して交渉する。
東京弁護士会も、退職代行サービスにおける非弁行為の問題について注意喚起しています。特に、残業代や退職金、慰謝料などの法律問題について、無資格の業者が本人に代わって交渉することには法的な問題が生じ得ます。
174人を弁護士2人に紹介した疑い今回の事件では、夫妻が共謀し、2023年6月から2025年2月までの間に、退職希望者174人を弁護士2人に有償であっせんしたことが問題になりました。
報道によると、紹介料は1人当たり1万6500円とされ、検察側は、合計約280万円余りの紹介料を受け取っていたと指摘しました。
さらに問題になったのが、金銭の名目でした。
紹介料をそのまま紹介料として処理するのではなく、労働組合への賛助金やアフィリエイト広告の業務委託費など、別の名目で処理していたとされています。
この金銭の処理については、弁護士法違反だけでなく、組織犯罪処罰法違反の問題にも発展しました。
事件はモームリだけの問題ではなかった注目すべきなのは、紹介した側のアルバトロスだけでなく、紹介を受けた弁護士側も捜査・起訴の対象になったことです。
退職代行業者と弁護士との間で紹介料が発生する仕組みは、法律上の問題を生じさせる可能性があります。
今回の事件は、退職代行業者がどこまで業務を行えるのか、弁護士との業務提携をどのように設計すべきなのかという、業界全体に関わる問題を浮き彫りにしました。
【事件の時系列】2025年の家宅捜索から2026年8月の判決まで
モームリ社長夫妻の事件は、2026年2月の逮捕だけを見ても全体像は分かりません。
2025年の家宅捜索から、夫妻の起訴、初公判、判決までを時系列で整理します。
| 時期 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2025年10月22日 | 家宅捜索 | 警視庁がアルバトロスなどを捜索 |
| 2025年10月24日 | 会社声明 | アルバトロスが捜査への対応と管理体制の見直しを公表 |
| 2026年2月3日 | 夫妻を逮捕 | 谷本慎二氏と志織氏を弁護士法違反容疑で逮捕 |
| 2026年2月24日 | 起訴 | 夫妻と法人としてのアルバトロスが起訴された |
| 2026年3月4日 | 追送検 | 紹介料の名目を偽装した疑いで組織犯罪処罰法違反容疑の追送検 |
| 2026年4月1日 | 代表交代 | 浜田優花氏が代表取締役に就任 |
| 2026年4月23日 | 新規受付再開 | アルバトロスが営業再開を発表 |
| 2026年5月26日 | 初公判 | 夫妻と法人が起訴内容を認める |
| 2026年6月5日 | 論告求刑 | 検察側が夫妻と法人に刑を求め、結審 |
| 2026年8月28日 | 一審判決 | 夫妻と法人に有罪判決 |
事件が大きく報じられたのは2026年2月3日です。
警視庁は、アルバトロスの代表だった谷本慎二氏と、妻で退職支援事業部長だった志織氏を弁護士法違反(周旋)の疑いで逮捕しました。
当時の報道では、夫妻は容疑を否認していたと伝えられています。
この段階では、あくまで捜査機関による容疑の指摘であり、有罪が確定したわけではありませんでした。
2026年2月24日:夫妻と会社が起訴東京地検は2月24日、夫妻と法人としてのアルバトロスを弁護士法違反の罪で起訴しました。
加えて、紹介を受けた弁護士2人も弁護士法違反の罪で在宅起訴されたと報じられています。
これによって、事件は退職代行会社の経営者夫妻だけでなく、法律事務を受け入れた弁護士側にも及ぶ刑事事件となりました。
2026年5月26日:初公判で夫妻が起訴内容を認める東京地裁で開かれた初公判では、慎二氏と志織氏の双方が起訴内容を認めました。
神戸新聞などの報道によると、夫妻は法廷で「間違いございません」と述べています。
検察側は、退職代行会社が受けられない依頼について弁護士に連絡し、1人当たり1万6500円の紹介料を、労働組合への賛助金などの名目で受け取っていたと説明しました。
2026年6月5日:検察側が懲役刑を求刑論告求刑公判で、検察側は次の刑を求めました。
- 谷本慎二氏:懲役2年
- 谷本志織氏:懲役1年6カ月
- アルバトロス:罰金200万円
検察側は、174人への紹介が約1年8カ月にわたって続いたことや、紹介料の名目を偽装していたことなどを問題視しました。
この日に公判は結審し、判決日は8月28日とされました。
【東京地裁の一審判決】谷本慎二氏・志織氏に何が言い渡された?
2026年8月28日、東京地裁は谷本慎二氏と妻の志織氏、そして法人としてのアルバトロスに有罪判決を言い渡しました。
判決の内容は次のとおりです。
谷本慎二氏(元代表取締役)懲役2年
執行猶予3年
谷本志織氏(元執行役員)
懲役1年6カ月
執行猶予3年
株式会社アルバトロス
罰金200万円
法人としての刑事責任
この判決は一審判決です。夫妻にはいずれも執行猶予が付されており、判決の内容として直ちに刑務所に収監される実刑判決ではありません。
裁判所が問題視した174人へのあっせん判決で特に注目されたのが、紹介人数と行為の継続性です。
東京地裁は、弁護士への紹介が合計174人に及んだことを踏まえ、弁護士制度の公正な運営に影響を与えかねない大規模かつ職業的な犯行と評価しました。
また、利益を優先するあまり法令遵守を軽視した点も指摘されています。
一方で、被告らが反省の態度を示していたことなども量刑判断に関係しました。
志織氏も有罪判決を受けた理由志織氏は単に慎二氏の妻だったから処罰されたわけではありません。
裁判では、夫妻が共謀して退職希望者を弁護士に有償で紹介した行為が問題となりました。
志織氏は会社の退職支援部門を担当する幹部であり、事件の対象となった事業に業務上関わっていた人物です。
そのため、夫婦関係とは別に、本人の関与について刑事責任が問われ、懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決が言い渡されました。
なお、紹介を受けた弁護士側についても別の裁判が進められ、2026年10月7日には弁護士法人みやびと代表弁護士にも有罪判決が言い渡されたと報じられています。
【代表交代と2026年最新】アルバトロスとモームリは現在どうなっている?
事件後の大きな変化が、アルバトロスの代表交代です。
創業者の谷本慎二氏が代表を退き、浜田優花氏が新代表に就任しました。
浜田優花氏への代表交代はいつ?アルバトロスの公式発表によると、代表交代は2026年4月1日付です。
浜田氏は2024年にアルバトロスへ入社し、広報担当を経て代表取締役に就任した人物です。
同社が2026年10月7日に公開した取材記事の紹介でも、浜田氏の入社から代表就任までの経緯が説明されています。
浜田氏は新体制で会社を継続する方針を示しており、外部専門家の助言を受けた法令遵守体制と内部管理体制の強化を掲げています。
4月23日にモームリの新規受付を再開逮捕後、アルバトロスは営業時間を縮小し、新規申し込みや無料相談の受付を停止していました。
しかし、4月23日の公式発表で新規受付の再開を公表しました。
会社側は、事件について紹介料の受領に関するものであり、退職代行モームリのサービス自体に対する司法判断が示されたものではないとの認識を説明しています。
この説明は会社側の見解であり、今回の判決によって会社のすべての業務が適法と認定されたという意味ではありません。
2026年11月現在の運営状況2026年11月6日時点で、モームリはサービスの営業を継続しています。
アルバトロスの公式サイトでは、次の情報が公開されています。
| 項目 | 2026年11月時点で確認できる情報 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アルバトロス |
| 代表取締役 | 浜田優花氏 |
| モームリ | 営業継続 |
| 新規受付 | 2026年4月23日に再開発表 |
| 正社員・契約社員・派遣社員の料金 | 22,000円 |
| パート・アルバイトの料金 | 12,000円 |
| 会社掲載の従業員数 | 14名(アルバイト含む) |
料金と従業員数は会社の公式掲載情報に基づくもので、将来の変更や個別の利用条件には注意が必要です。
10月には累計利用データも公開さらに注目したいのが、2026年10月20日の会社発表です。
アルバトロスは、退職代行モームリの累計利用者51,935名分の退職データを公開したと発表しました。
また、退職に関するデータを活用したコンサルティングサービス「MOMURI+」も案内しています。
つまり、事件によって創業時の経営体制は大きく変わったものの、会社は退職代行を中心とする事業を続けながら、関連サービスにも取り組んでいます。
ただし、累計利用データは会社自身が発表した数値であり、第三者による独立した監査済みの実績と同じ意味ではありません。
【誤解を検証】谷本志織氏の現在とネット上の疑問
「モームリ社長妻」という検索には、事件の詳細だけでなく、志織氏個人の現在や夫婦の関係を知りたいという関心も含まれています。
ここでは、報道や公表情報から分かることを整理します。
谷本志織氏は2026年現在どうしている?2026年8月28日の判決で、志織氏には懲役1年6カ月、執行猶予3年が言い渡されました。
その後の公表情報では、アルバトロスの代表は浜田優花氏となっており、志織氏が現職の役員として経営に復帰したという公式発表は確認できません。
また、判決後の本人の活動や勤務先、生活状況についても、詳しい報道は見当たりません。
したがって、2026年11月時点で明らかになっているのは、元幹部として刑事事件の一審判決を受けたことまでです。
谷本慎二氏と志織氏は離婚した?夫妻の離婚や婚姻関係の変更について、信頼できる公表情報は確認できません。
事件後に会社の代表者が交代したことと、夫婦関係が変わったことは別の話です。
慎二氏は元代表、志織氏は元幹部という会社での立場が明らかになっていますが、家庭内の事情まで報道から推測することはできません。
事件後、モームリのサービス自体は違法になった?ここは特に誤解しやすいポイントです。
今回の刑事事件で問題になったのは、弁護士への有償あっせんと紹介料の受領です。
退職代行というサービスの存在そのものが一律に違法と判断されたわけではありません。
東京弁護士会の説明でも、本人に代わって退職の意思を伝えることと、法律問題について交渉することは区別されています。
そのため、退職代行を利用する際は、業者がどこまで対応するのか、交渉が必要になった場合に誰が担当するのかを確認することが大切です。
【プロの結論】モームリ事件から見える退職代行業界の課題
今回の事件から読み取れるのは、退職代行サービスの需要が拡大する一方で、事業の成長に法律上の管理体制が追いつかなければ、会社そのものの信頼を損なうということです。
退職代行を利用する人の多くは、職場との関係に悩み、自分で退職を伝えることが難しい状況にあります。
そのような人にとって、退職代行は心理的な負担を軽くする選択肢です。
しかし、利用者が安心してサービスを利用するには、次の3点が欠かせません。
1. 退職の意思伝達と法律交渉を明確に分けること
単なる連絡代行と、未払い賃金や退職条件をめぐる交渉は違います。法的な交渉が必要なら、弁護士など適切な資格を持つ専門家に相談が必要です。
2. 紹介料や提携関係の透明性を確保すること
利用者の紹介によって事業者と弁護士の間に金銭が発生する場合、その仕組みが適法かどうかを慎重に検討する必要があります。名目だけを変えても、実態に基づいて判断されます。
3. 代表交代だけでなく内部統制の実効性を見ること
アルバトロスは浜田優花氏への代表交代と新規受付再開を発表しました。しかし、信頼回復を判断するには、実際に法令遵守が徹底されているか、外部専門家のチェックが機能しているかという継続的な確認が必要です。
今回の事件は、退職代行業界にとって、単なる一企業の不祥事ではなく、サービスの信頼性を見直す契機になっています。
【モームリ社長の妻】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:モームリ社長の妻の名前は何ですか?
谷本志織氏です。元社長の谷本慎二氏の妻で、アルバトロスでは退職支援事業部長や執行役員を務めていました。
Q2:谷本志織氏はなぜ逮捕されたのですか?
退職希望者を弁護士2人に有償であっせんした弁護士法違反などの疑いです。対象となった紹介は174人分とされ、2026年8月28日に懲役1年6カ月、執行猶予3年の一審判決を受けました。
Q3:谷本志織氏の現在は?
2026年11月現在、判決後の具体的な勤務先や活動について、詳しい公式発表は確認できません。アルバトロスの代表は浜田優花氏に交代しています。
Q4:谷本慎二氏も有罪判決を受けましたか?
はい。2026年8月28日、東京地裁は懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
Q5:モームリは現在も営業していますか?
はい。アルバトロスは2026年4月23日に新規受付の再開を発表し、8月の判決後も営業継続を公表しています。
Q6:アルバトロスの新しい社長は誰ですか?
浜田優花氏です。2026年4月1日付で谷本慎二氏から代表取締役を引き継ぎました。
「モームリ社長妻」と検索される谷本志織氏は、元社長・谷本慎二氏の妻であり、アルバトロスの退職支援事業部長や執行役員を務めた人物です。
2026年に発生した一連の事件を整理すると、次のようになります。
- 2月3日:慎二氏と志織氏が逮捕。
- 2月24日:夫妻とアルバトロスが起訴。
- 5月26日:初公判で夫妻が起訴内容を認める。
- 8月28日:慎二氏に懲役2年・執行猶予3年、志織氏に懲役1年6カ月・執行猶予3年の一審判決。
- 4月1日:浜田優花氏がアルバトロスの代表に就任。
- 4月23日:モームリが新規受付を再開。
事件の中心にあったのは、退職希望者174人を弁護士に有償で紹介した行為と、その紹介料の処理でした。
一方、アルバトロスは新体制で事業を継続し、2026年10月には新たな事業情報も公表しています。
今後注目されるのは、谷本夫妻の一審判決後の動向だけではありません。浜田新体制のもとで、モームリがどこまで透明性と法令遵守を確保し、利用者からの信頼を取り戻せるかという点です。
事件の経緯と現在の運営状況を分けて理解することが、モームリをめぐる情報を正しく読み解くポイントになります。